2 Oracle Communications Data Modelのインストールの概要

この章では、Oracle Communications Data Model、およびOracle Communications Data Modelデータ・ウェアハウスの作成に使用するその他のコンポーネントのインストール方法について説明します。

• Oracle Communications Data Modelに対して提供されているインストールのタイプ

• インストール・プロセスの概要

Oracle Communications Data Modelに対して提供されているインストールのタイプ

Oracle Universal Installerrを使用して、2つのタイプのOracle Communications Data Modelのインストールを実行できます。

• Oracle Communications Data Modelコンポーネント自体のインストール。Oracle Communications Data Modelデータ・ウェアハウスを作成するには、このコンポーネントをインストールする必要があります。

• 独自のレポートの設計方法に関するアイデアとして使用できるレポート(およびスキーマ)のインストール。レポートのインストールはオプションです。

• Oracle Communications Data Modelアプリケーション・アダプタのインストール

データベース・オブジェクトをインストールするか、レポートとスキーマをインストールするか、アダプタをインストールするかに応じて、異なるアイテムがインストールされます。

Communications Data Modelのインストール

Oracle Communications Data ModelのCommunications Data Modelインストールを実行する場合、Oracle Universal Installerは、データなしでOracle Communications Data Modelコンポーネントをインストールします。具体的には、ターゲット・データベースに次のスキーマが作成されます。

• Oracle Communications Data Modelのメイン・スキーマであるocdm_sys。このスキーマには、Oracle Communications Data Modelデータ・マイニング結果表など、Oracle Communications Data Modelのすべてのリレーショナル・コンポーネントとOLAPコンポーネントが含まれます。

• Oracle Communications Data Modelのデータ・マイニング・スキーマであるocdm_mining。このスキーマには、データ・マイニング結果表を除くOracle Communications Data Modelのすべてのマイニング・コンポーネントが含まれます。

関連項目: OCDM_SYSおよびOCDM_MININGスキーマに作成されるすべてのオブジェクトの詳細は、『Oracle Communications Data Modelリファレンス』を参照してください。

この2つのスキーマにはデータがありません。スキーマにデータを移入する必要があります。

サンプル・レポートのインストール

Oracle Communications Data Modelのサンプル・レポート・インストールを実行する場合、インストーラはターゲット・データベースのOracle Communications Data Modelサンプル・スキーマを作成します。具体的には、次のものがインストールされます。

• レポートにデータを提供する次のファイル:

  • Oracle Communications Data Modelのリレーショナル・コンポーネントとデータ・マイニング・コンポーネントのサンプル・データを含むスキーマのダンプ・ファイルであるocdm_sample.dmp.zip。

    
    

    ヒント: スキーマのデフォルト・ユーザー名はocdm_sample_sysです。

    
    

  • Oracle Communications Data Model分析ワークスペース(OLAPキューブ)のサンプル・データを含むダンプ・ファイルであるocdm_sample.eif。

• サンプル・レポートを定義および作成する次のファイル:

  • ocdm.rpd

  • ocdmwebcat.zip

アプリケーション・アダプタのインストール

アプリケーション・アダプタ・インストールを実行する場合、インストーラはターゲット・データベースのアダプタ・スキーマを作成し、アダプタ関連ファイルをOracle Communications Data Modelホーム・ディレクトリに追加します。

注意: NCCアダプタのインストールおよび構成とアプリケーション・アダプタ・タイプ・インストールを実行するには、付録A「NCCアダプタのインストールおよび構成」の説明に従って、インストーラの実行後に追加の手順を実行する必要があります。

アプリケーション・アダプタ・タイプ・インストールでインストールされるNCCアダプタは、Oracle Communications Network Charging and ControlアプリケーションからOracle Communications Data Modelにプリペイド請求データをフィードします。NCCアダプタには、Oracle Communications Data Modelステージング・レイヤーに対してOracle GoldenGateを使用してリアルタイムのデータをフィードしたり、バッチ・モードのデータを抽出、ロードおよび変換したりするオプションが含まれます。

具体的には、インストーラが次のものを作成およびインストールします。

• Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Network Charging and Controlアダプタに必要なアプリケーション・アダプタ・ファイルを含むadaptersディレクトリおよびファイル。

Oracle Communications Data Modelホーム・ディレクトリの構造

インストール・イメージには、ORACLE_HOME/ocdmの下に次のディレクトリが含まれます。

• Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Network Charging and Controlアダプタのインストールに必要なアプリケーション・アダプタ・ファイルを含むadapters(nccディレクトリにあります)。

• Oracle Communications Data Modelのインストールに必要なサンプル・レポート・ファイルを含むreport。

• 次の表にリストする物理的なスキーマ・ダンプ、作成スクリプトおよび参照値の移入を含むpdm。

サブディレクトリ	説明
relational	リレーショナル・スキーマのインストール・スクリプトとリレーショナル関連ファイル
relational/calendar	カレンダ・データ移入パッケージ
relational/ddl	リレーショナル・スキーマのインストール・スクリプト
relational/intra_etl	Intra-ETL Oracle Warehouse Builderのダンプおよび関連ファイル
relational/lookup_value	参照データ移入スクリプト
relational/sample_schema	物理的なサンプル・スキーマ
mining	データ・マイニング・スクリプトと関連ファイル
olap	OLAPスクリプトと関連ファイル

インストール・プロセスの概要

Oracle Communications Data Modelのインストールには次のタスクが必要です。

1. 『Oracle Communications Data Modelリリース・ノート』を読んで最新の変更を確認します。

2. システムがサポートされているプラットフォームの1つであり、第1章「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」で説明されているハードウェアとソフトウェアの要件を満たしていることを確認します。

3. 「インストール前のタスク」の説明に従って、必要なインストール前のタスクを識別し、実行します。

4. 「インストーラの実行」の説明に従って、Oracle Communications Data Modelコンポーネント、Oracle Communications Data Modelレポートまたはアプリケーション・アダプタをインストールします。

   
   

   ヒント: サイレント・インストールも実行できます。詳細は、「サイレント・インストール」を参照してください。

   
   

5. 「インストール後のタスク」の説明に従って、必要なインストール後のタスクを識別し、実行します。

6. 第4章「追加コンポーネントのインストール」の説明に従って、Oracle Communications Data Modelデータ・ウェアハウスの作成またはレポートの実行に必要な追加コンポーネントをインストールします。

注意1: Oracle Communications Data Modelを削除する場合、Oracle Universal Installerを単純に削除モードで実行するのではありません。Oracle Communications Data Modelを削除するには、第5章「Oracle Communications Data Modelのバックアップ、リカバリおよび削除」の指示に従います。

注意2: 既存のバージョンのOracle Communications Data Model上に再インストールする前に、Oracle Communications Data Modelを削除する必要があります。