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Oracle® OLAP DMLリファレンス
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OBJ

OBJファンクションは、アナリティック・ワークスペース・オブジェクトの情報を返します。

戻り値

戻り値は、choiceに指定した値によって異なります。また、choiceが特定の型のオブジェクトにのみ適用される場合、object-nameに別の型のオブジェクトを指定すると、特に記載がないかぎりNAを返します。

構文

OBJ(choice [object-name])

パラメータ

object-name

情報を取得するオブジェクトの名前であるTEXT式。

choice

必要な情報の型を指定するキーワードまたはキーワード句。構文、戻り値のデータ型および有効なキーワードの説明は、表8-2「OBJファンクションのchoice引数のキーワード」を参照してください。

表8-2 OBJファンクションのchoice引数のキーワード

指定可能なキーワード データ型 戻り値の説明

ACQUIRED

BOOLEAN

指定したオブジェクトが、マルチライタ・モードで修正するために取得されているかどうか。パーティション変数については、その変数のすべてのパーティションが取得されている場合にのみ、YESを返します。

ACQUIREDPARTITIONS

TEXT (複数行)

マルチライタ・モードで修正するために取得される、object-nameで指定された変数のパーティションの名前。

AGGMAP

TEXT (複数行)

指定したaggmapの仕様。

AGGMAPLIST

TEXT (複数行)

指定した計算式にあるaggmapオブジェクトの名前。

ALIASLIST

TEXT (複数行)

指定したディメンションの別名ディメンションの名前。

ALIASOF

TEXT

指定した別名ディメンションのベース・ディメンションの名前。

AW

TEXT

指定したオブジェクトが存在するアタッチされたワークスペースの名前。指定したオブジェクトが1つのアタッチされたワークスペースのみに存在する場合、AWはそのワークスペースの名前を返します。指定したオブジェクトが複数のアタッチされたワークスペースに存在する場合でも、AWは1つのワークスペースの名前のみを返します。該当するすべてのワークスペース名が返されるようにするには、AWLISTキーワードを使用する必要があります。アタッチされたワークスペースにオブジェクトが存在しない場合、AWはNAを返します。

AWLIST

TEXT (複数行)

指定した名前を持つオブジェクトが存在するアタッチされたワークスペースの名前。オブジェクトの修飾オブジェクト名を指定すると、AWLISTは該当するワークスペース名のみを返します。指定したオブジェクトがワークスペースに含まれない場合、AWLISTはNAを返します。

BTREE

BOOLEAN

指定した結合ディメンションまたはコンポジットにBTREE索引が指定されているかどうか。

CACHEEMPTY

BOOLEAN

指定した変数のデータがセッション・キャッシュから消去されているかどうか。キャッシュは、CLEAR文をCACHEキーワードとともに使用するとを空にできます。object-nameが変数ではない場合、またはそこにセッション・キャッシュがない場合、CACHEEMPTYはNAを返します。(セッション・キャッシュの詳細は、「Oracle OLAPセッション・キャッシュの概要」を参照してください。)

CACHECOUNT

LONG INTEGER

指定した変数の、セッション・キャッシュに存在する非NAセルの数。object-nameが変数ではない場合、またはそこにセッション・キャッシュがない場合、CACHECOUNTはNAを返します。(セッション・キャッシュの詳細は、「Oracle OLAPセッション・キャッシュの概要」を参照してください。)

CHANGED

BOOLEAN

指定した変数、リレーション、ディメンションまたは値セットが、最後にUPDATEを実行した後に変更されているかどうか。

CLASS

TEXT

指定したオブジェクトの記憶域クラス。可能な戻り値は次のとおりです。

  • TEMPORARY - 値がワークスペース内に保存されないオブジェクト。値セット、変数、リレーションおよびワークシートに該当します。

  • 空の文字列 - 値を変更するといったんワークスペースの新しい場所に格納され、更新時に保存される永続オブジェクト。すべてのオブジェクト型に該当します。

DATA

TEXT

指定したオブジェクトのデータ型。

  • ディメンション、変数および計算式の場合、可能な戻り値はINTEGERSHORTINTEGERLONGINTEGERDECIMALNUMBERSHORT(SHORTDECIMALの場合)、BOOLEANIDTEXTNTEXTDATEまたはDATETIMEです。

  • リレーションの場合、関連ディメンションの名前を返します。

  • 連結ディメンション、結合ディメンション、コンポジット、またはパーティション・テンプレートの場合、オブジェクトのベース・ディメンションの名前を複数行のテキスト値で返します。

  • データ型によって定義されるプログラムの場合、データ型の名前を返します。ディメンションの値を返すために定義されたプログラムの場合、ディメンションの名前を返します。

  • 値セットの場合、値セットが定義されたディメンションの名前を返します。

  • その他の型のオブジェクトの場合、NAを返します。

DEFINE

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトの説明。この値は、オブジェクトに対してDESCRIBEが表示する値から語DEFINEとオブジェクト名を省いたものと同じです。

DFNCHANGED

BOOLEAN

指定したオブジェクトの定義が、最後にUPDATEを実行した後に変更されているかどうか。

DFNDIMS

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトの定義に使用されるディメンション・リスト内のディメンションおよびコンポジットの名前。次の点に注意してください。

  • 名前のないコンポジットの場合、オブジェクト定義で使用される形式(SPARSE<dim1 dim2 ...>)を返します。

  • ディメンション・サロゲートの場合、サロゲートが定義されたディメンションの名前を返します。

  • 指定したオブジェクトの定義時にディメンション・リストが使用されなかった場合、NAを返します。

DIMMAX

INTEGER

指定したディメンション内の値の数。他のオブジェクト型の場合は0(ゼロ)を返します。

注意: ディメンション値へのアクセスを制限する読取り権限が設定されているディメンションに対してDIMMAXを使用すると、返される結果は、そのディメンションがロードされていたかどうかによって異なります。権限はオブジェクトがロードされるときに評価されます。通常、セッションでオブジェクトを初めて参照するときに、Oracle OLAPはオブジェクトをロードしてその権限を評価します。ただし、OBJファンクションはオブジェクトの情報を表示するのみで、オブジェクトをロードしません。ロードされていないディメンションに関してDIMMAXを使用すると、ディメンションに読取り権限があるかどうかにかかわらず、結果はディメンション内の値の数全体を反映します。権限のあるディメンションがロードされている場合、DIMMAXを選択すると、許可サイズを反映します。DIMMAXを選択して許可サイズを返すようにするには、LOAD文を実行してからOBJファンクションを使用します。

DIMS

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトのディメンションの名前。具体的には次のとおりです。

  • ディメンション(単純、連結または結合)の場合、そのディメンションの名前を返します。連結または結合ディメンションのベース・ディメンションを調べるには、DATAキーワードを使用します。

  • コンポジットの場合、そのコンポジットのベース・ディメンションを返します。

  • ディメンション・サロゲートの場合、サロゲートが定義されたディメンションの名前を返します。

  • ディメンション化されたオブジェクトの場合、そのオブジェクトのディメンションの名前を返します。

  • オブジェクトにディメンションがない場合、NAを返します。

DIMTYPE

TEXT

指定したディメンションのタイプ。具体的には次のとおりです。

  • 連結ディメンションの場合、CONCATを返します。

  • 結合ディメンションの場合、CONJOINTを返します。

  • コンポジットの場合、COMPOSITEを返します。

  • 単純なディメンションの場合、ディメンションのデータ型を返します。

  • パーティション・テンプレート・オブジェクトの場合、PARTITION TEMPLATEを返します。

  • それ以外のオブジェクトの場合はすべてNAを返します。

DISKSIZE

INTEGER

指定したオブジェクトの格納に使用される合計ページ数。

注意: 一時オブジェクトに関しては、OBJ(DISKSIZE)は0(ゼロ)の値を返します。一時オブジェクトの値は、データベース・ファイルではなく一時記憶域に格納されるためです。

FORMULA

TEXT

指定した計算式の定義に含まれる式。

HASAGGCOUNT

BOOLEAN

指定した変数にAggcountオブジェクトが関連付けられているかどうか。(Aggcount変数の詳細は、「Aggcount変数」を参照してください。)

HASCACHE

BOOLEAN

指定した変数のデータを格納するために、セッションに対してローカルなセッション・キャッシュが確立されたかどうか。(セッション・キャッシュの詳細は、「Oracle OLAPセッション・キャッシュの概要」を参照してください。)

HASH

BOOLEAN

指定した結合ディメンションまたはコンポジットにHASH索引が指定されているかどうか。

HASHSIZE

INTEGER

ハッシュされたディメンションのTBLSPACE(ハッシュ表のキー/値ノード・リストのアンカーを含むページ領域)に割り当てられたページ数。実際のキー/値ノードに使用されるページ数(RANSPACEのページ領域(KVPAGES)から割り当てられる)は含まれないことに注意してください。

HASPROPERTY prop-name

BOOLEAN

prop-nameによって指定されるプロパティが、指定したオブジェクトに存在するかどうか。(省略形はHASPRP)

HIDDEN

BOOLEAN

指定したプログラムまたはモデルが非表示になっているかどうか。(プログラムやモデルを非表示にする方法の詳細は、HIDEおよびUNHIDEコマンドを参照してください。)

INDEXSIZE

INTEGER

指定したリレーションまたは結合ディメンションに関連するすべてのインバージョンの合計サイズ。

INORDER

BOOLEAN

指定したオブジェクトのベース・ディメンションの値の論理順序が、アナリティック・ワークスペースでの物理順序と一致するかどうか。INORDERは、キーワードADD FIRST、ADD AFTER、ADD BEFOREまたはMOVEを指定したMAINTAINを使用してディメンション値の論理順序が指定されていない場合にTRUEを返します。

ISBY [RECURSIVE] dimname

BOOLEAN

object-nameを指定した場合は、指定したオブジェクトが、指定したディメンション(dimname)でディメンション化されているか、そのディメンションに関連しているか、またはそのディメンションのサロゲートかどうか。dimnameのみを指定した場合は、dimnameに指定したディメンションによってオブジェクトがディメンション化されているかどうか、または、このオブジェクトがaggmapの場合、指定したディメンションがaggmap内のモデルまたはリレーションのディメンションかどうか。

  • RECURSIVEは、指定したオブジェクトのベース・ディメンションでdimnameをすべてのレベルで検索することを指定します。例8-49「OBJとISBYの組合せ」を参照してください。

  • dimnameは、ディメンションの名前を表すテキスト式です。(Oracle OLAPは名前を自動的に大文字に変換します。)dimnameがコンポジットである場合、ISBYによって返される値は、オブジェクトがコンポジットによって定義されたかどうかを表します。

オブジェクトがディメンション・サロゲート、変数、リレーションまたは値セット名の場合は、object-nameの値を指定して、そのオブジェクトが、指定したディメンションによってディメンション化されているか、そのディメンションに関連しているか、またはそのディメンションのサロゲートであるかを調べます。ワークスペース・オブジェクトのリストをループして複数のオブジェクトの情報を取得する場合、またはOBJを使用してNAMEディメンションを制限する場合、object-nameを省略できます。

ISCOMPILED

BOOLEAN

指定したコンパイル可能なオブジェクト(プログラム、モデル、計算式など)のコンパイル・ステータス。戻り値は、オブジェクトの型、およびオブジェクトにコンパイル・エラーが検出されたかどうかによって異なります。次に例を示します。

  • プログラムでは、前回の変更以降にコンパイラによって処理されている場合、YESが返されます。戻り値YESは、必ずしもプログラムのすべての行がコンパイルされたことを示しません。詳細は、COMPILEコマンドを参照してください。

  • 計算式では、エラーが1つも検出されることなく計算式がコンパイルされて保存可能な場合にのみ、YESが返されます。アンパサンド置換が含まれる計算式は保存できません。計算式が空の場合、ISCOMPILEDを選択すると、NOを返します。

  • モデルでは、エラーが1つも検出されることなくモデルがコンパイルされた場合、またはモデルが空の場合にのみ、YESを返します。

  • プログラム、計算式およびモデルでは、プログラム、計算式またはモデルが参照するオブジェクトを削除するとNOが返されます。

ISCOMPRESSED

BOOLEAN

指定したオブジェクトが圧縮コンポジットかどうか。

ISLATEST

BOOLEAN

指定したオブジェクトが最新バージョンのオブジェクトかどうか。この構文は、OBJ(VERSION)EQ OBJ(LATESTVER)に相当します。

ISSOLVED

BOOLEAN

指定したオブジェクトが圧縮コンポジットによってディメンション化された変数の場合、この変数が集計されているかどうか。

KVSIZE

INTEGER

ハッシュ索引またはBツリー索引に現在割り当てられているページ数。

LATESTVER

INTEGER

最近コミットされたオブジェクトのバージョンに対する、指定したオブジェクトの現在の状態。戻り値は、OBJ(VERSION)で返される値と同じか、それ以上の値のいずれかです。LATESTVERの戻り値がOBJ(VERSION)によって返された値よりも大きいときは、アナリティック・ワークスペースが読取り専用モードまたは読取り/書込みモードでアタッチされた後、あるいはアナリティック・ワークスペースがマルチライタ・モードでアタッチされた場合は最後の同期化後に、別のユーザーによってこのオブジェクトが更新されています。

LD

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトのLD(詳しい説明)。

MODEL

TEXT (複数行)

指定したモデルの仕様。

NACACHECOUNT

INTEGER

NAキャッシュされたセルの総数。

NACACHEEMPTY

BOOLEAN

NAキャッシュが空かどうか。

NAPAGES

INTEGER

NA値のみが含まれ、データベースに格納されていないページ数。

NOHASH

BOOLEAN

指定した結合ディメンションがデータのロードおよびアクセスにNOHASH索引アルゴリズムを使用しているかどうか。

NUMCELLS

INTEGER

指定した変数内の物理セルの総数。Oracle OLAPでは、この変数のディメンションに対するOBJ(DIMMAX)の値のデカルト積を求めることにより、コンポジットも考慮の上、この値を算出します。

NUMDELS

DECIMAL

指定したディメンション化オブジェクトの削除済のセルの数。

NUMDFNDIMS

INTEGER

指定したオブジェクトの定義に使用されるディメンション・リスト内のディメンションまたはコンポジットの数。このカウントでは、各コンポジットは1つとカウントされますが、コンポジットのディメンション・リスト内にあるディメンションはカウントされません。ディメンション・リストによって定義されるオブジェクトは、変数、リレーション、計算式、値セット、連結または結合ディメンション、ディメンション・サロゲート、またはコンポジットです。オブジェクト(単一セルの変数、プログラムなど)の定義時にディメンション・リストが使用されなかった場合、0(ゼロ)が返されます。

NUMDIMS

INTEGER

指定したディメンション化オブジェクトのディメンションの数、または指定したコンポジットのベース・ディメンションの数。指定したオブジェクトがディメンションまたはディメンション・サロゲートの場合は1を返し、それ以外のオブジェクトの場合はすべて0(ゼロ)を返します。

NUMSEGS

INTEGER

指定したオブジェクトが複数のディメンションを持つ場合に、そのオブジェクトに関連付けられたアナリティック・ワークスペース・セグメントの数。(Oracle OLAPはセグメントを内部的に使用して、オブジェクトの値の物理記憶域を追跡管理しています。セグメントの数が多すぎると、情報の取得に時間がかかる場合があります。)

NUMVALS

INTEGER

指定したオブジェクト内の値またはセルの数。圧縮コンポジット、または圧縮コンポジットによってディメンション化される変数の場合、オブジェクト内部の論理値(つまり、コンポジットがBツリー・コンポジットであった場合に返される値)の数を表すINTEGER値を返します。

OWNSPACE

BOOLEAN

指定したオブジェクトがBTREE索引アルゴリズムで定義された結合ディメンションまたはコンポジットの場合は、BTREEノードを格納するためにプライベート・ページ領域を使用しているかどうか。指定したオブジェクトが可変幅テキスト・ディメンション、リレーション、または可変幅テキスト変数の場合は、オブジェクトのデータがそのオブジェクトに関連付けられている1つ以上のプライベート・ページ領域に格納されているかどうか。

PARTBY

TEXT (複数行)

指定したパーティション変数またはパーティション・テンプレート・オブジェクトのパーティション・ディメンションの名前。これらの名前は、複数行のテキスト値(各ディメンションにつき1行)として返されます。

PARTDIMS partitions

TEXT (複数行)

指定したパーティション・テンプレートまたはパーティション変数のpartitionsのディメンションの名前。戻り値は、複数行のテキスト値(各ディメンションにつき1行)として返されます。

partitionsは、確認するパーティションを指定する複数行のテキスト値(パーティション名ごとに1行)です。有効なパーティションではないパーティション名をpartitionsに指定すると、エラーが発生します。

PARTITION partitions

TEXT (複数行)

パーティション変数またはパーティション・テンプレート・オブジェクトに対する、指定したパーティション・テンプレートまたはパーティション変数のpartitionsを説明するテキスト。パーティション・テンプレート上でコールした場合、返される説明はDEFINE PARTITION TEMPLATE文と同様です。パーティション変数上でコールした場合、返される説明はDEFINE VARIABLE文と同様です。

partitionsは、確認するパーティションを指定する複数行のテキスト値(パーティション名ごとに1行)です。有効なパーティションではないパーティション名をpartitionsに指定すると、エラーが発生します。

PARTMETH

TEXT

指定したパーティション・テンプレートまたはパーティション変数がパーティション化される方法(RANGEまたはLIST)。

PARTNAMES

TEXT (複数行)

指定したパーティション・テンプレートのすべての定義済パーティションの名前を含む複数行のTEXT値。nameがパーティション変数の名前である場合、変数のすべてのパーティションの名前を含む複数行のTEXT値を返します。

注意: パーティション・テンプレートによって定義されるパーティションは、そのすべてが各パーティション変数に必ずしも存在するわけではありません。パーティション変数上でOBJ(PARTNAMES)をコールした場合、変数内に実際に存在するパーティションのみが返されます。

PARTRANGE partitions

TEXT (複数行)

指定したRANGEパーティション・テンプレートまたはRANGEパーティション変数の各partitionsに対するLESS THAN句の値。

partitionsは、確認するパーティションを指定する複数行のテキスト値(パーティション名ごとに1行)です。有効なパーティションではないパーティション名をpartitionsに指定すると、エラーが発生します。

PERIOD

TEXT

指定したオブジェクトがDAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEAR型のディメンションの場合、ディメンションの型に加えて、複数の時間間隔または段階があればそれを示す値。

PHYSMAX

INTEGER

指定したディメンションまたはコンポジット内の位置の最大物理値。

PMTMAINTAIN

TEXT

指定したディメンションに関連付けられているメンテナンス権限の権限条件。ディメンションのメンテナンス権限が存在しない場合、NAを返します。

PMTPERMIT

TEXT

指定したオブジェクトに関連付けられている許可権限の権限条件。オブジェクトの許可権限が存在しない場合、NAを返します。

PMTREAD

TEXT

指定したオブジェクトに関連付けられている読取り権限の権限条件。オブジェクトの読取り権限が存在しない場合、NAを返します。

PMTWRITE

TEXT

指定したオブジェクトに関連付けられている書込み権限の権限条件。オブジェクトの書込み権限が存在しない場合、NAを返します。

PRECISION

INTEGER

指定したNUMBERディメンションまたはNUMBER変数の精度。精度とは、桁数の合計のことです。精度を指定せずに変数を定義した場合、OBJはNAを返します。

PROGRAM

TEXT (複数行)

指定したプログラムのテキスト。

PROPCHANGED

BOOLEAN

指定したオブジェクトのプロパティが、最後にUPDATEを実行した後に変更されているかどうか。

PROPERTY prop-name

WORKSHEET

prop-name(プロパティの名前を指定するテキスト式)で指定した、指定したオブジェクトのプロパティの値。戻り値のデータ型は、実行時に決定されます。指定のプロパティが存在しない場合、NAを返します。(省略形はPRP)

PROPERTYLIST

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトに関連付けられているプロパティの名前(各行に1つのプロパティ)。名前は大文字で、ASCII文字の照合順に格納されます。プロパティのないオブジェクトの場合、NAを返します。(省略形はPRPLIST)

PROPERTYTYPE prop-name

TEXT

prop-name(プロパティの名前を指定するテキスト式)で指定した、オブジェクトのプロパティのデータ型。この型は、プロパティを作成したPROPERTY文で使用される式を基に導出されます。可能な戻り値は、BOOLEANTEXTIDDATEDATETIMENUMBERINTEGERLONGINTEGERDECIMALおよびSHORTです。指定のプロパティが存在しない場合か、またはその値がNAである場合、NAを返します。(省略形はPRPTYPE)

PUSHCOUNT

INTEGER

指定したオブジェクトに対してPUSHを実行した回数(つまり、指定したオブジェクトに現在保存されているプッシュされた値の数)。

REFERS [RECURSIVE] text-expression

TEXT (複数行)

text-expressionに指定する語に一致する、指定したコンパイル可能オブジェクト(プログラムなど)の内部にある語。指定する語が見つからない場合、指定するオブジェクトがコンパイル可能なオブジェクトではない場合、またはワークスペースにコンパイル可能なオブジェクトが存在しない場合、REFERSはNAを返します。2つの引数を指定すると、REFERSは指定された語を指定されたオブジェクトのみで検索します。object-nameを省略すると、REFERSは現行のワークスペース内にあるすべてのコンパイル可能なオブジェクトを検索します。

  • text-expressionは、検索する語を表す複数行のTEXT式です。テキスト値の各行は、別の語として検索されます。text-expressionに対して、OBJLISTファンクションの結果である語のリストを指定すると、現行のワークスペース内にあるコンパイル可能なオブジェクトの相互参照を生成できます。

  • RECURSIVEは、Oracle OLAPによって、すべてのレベルでtext-expressionを(コール側ツリーに沿って)検索し、text-expressionのすべての出現箇所のリストを取得することを指定します。

ヒント: この検索では大文字と小文字が区別されないため、REFERSはTEXTVARTextvarを同じ語として処理します。REFERSは、コメントに記述したテキストおよび一重引用符で囲まれたテキストをすべて無視します。

RELATION relation-query

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトのデフォルト・リレーション(RELATIONコマンドで指定)。戻り値は、relation-queryに指定する内容によって異なります。relation-queryの構文は次のとおりです。

DEFINELIST | DIMLIST | ACTUAL rel-dimname | SPECIFIED rel-dimname

ここで、

  • DEFINELISTは、ディメンションおよび関連するデフォルト・リレーションのすべての名前をファンクションが返すように指定します。次の例に示すように、名前および関連デフォルト・リレーションが1行につき1つずつ返され、ディメンション名と関連デフォルト・リレーションが交互に表示されます。

                      dimname1
                      relname1
                      dimname2
                      relname2
    
  • DIMLISTは、デフォルト・リレーションが指定されているディメンションのすべての名前をファンクションが返すように指定します。次の例に示すように、1行につき1つのディメンション名が返されます。

                      dimname1
                      dimname2
    
  • ACTUAL dimnameは、object-namerel-dimnameで指定した関連ディメンションとの間のデフォルト・リレーションとしてOracle OLAPが使用するリレーションをファンクションが返すように指定します。

  • SPECIFIED dimnameは、object-nameと、rel-dimnameで指定された関連ディメンションとの間のデフォルト・リレーションとして、RELATIONコマンドで指定されたリレーションの名前をファンクションが返すように指定します。これは、データの入力時にエラーが発生し、アナリティック・ワークスペースにそのようなリレーションが存在しない場合でもRELATIONコマンドで実際に入力した値となります。

RSSIZE

INTEGER

メイン・オブジェクトによって使用されるランダムなサブセットのページ数。

SCALE

INTEGER

NUMBERディメンションまたはNUMBER変数の位取り。正の位取りは、小数点の右側の桁数を示します。負の位取りは、小数点の左側の丸め桁数を示します。位取りを指定せずに変数を定義した場合、OBJはNAを返します。

SEGWIDTH {dim-name|ALL}

TEXT (複数行)

複数のディメンションを持ち、特定のディメンションまたはすべてのディメンションと関連付けられている変数のデフォルトまたはユーザー指定のセグメント・サイズ。各行の先頭はセグメント・サイズ(最大11桁)で、その後に関連付けられているディメンションまたはコンポジットの名前が続きます。ディメンションおよびそのディメンション化オブジェクトを指定した場合、そのディメンションの名前は行に表示されません。この場合はセグメント値のみが返されます。セグメント・サイズがゼロとレポートされたときはデフォルトのセグメント・サイズが有効ですが、CHGDFNを使用して変数のセグメントに対して適切なサイズを設定する必要がある場合があります。

  • dim-nameは、ディメンションの名前を表すテキスト式です。

  • ALLは、すべてのディメンションを指定します。

SESSION

BOOLEAN

指定したオブジェクトがセッション・オブジェクトかどうか。

SHAREMAP

BOOLEAN

指定したオブジェクトが複合ディメンションでディメンション化されている場合、その複合ディメンションが他のオブジェクトと共有されているかどうか。

SPARSE

TEXT (複数行)

指定したオブジェクトの定義に使用されるコンポジット。

SURROGATELIST

TEXT (複数行)

指定したサロゲートまたはディメンションに対して定義されたサロゲート。

TRIGGER [triggering-event}

TEXT (複数行)

triggering-eventキーワードを指定せずにTRIGGERを実行すると、指定したオブジェクトに関連付けられているすべてのtriggering-eventキーワードおよびトリガー・プログラム名が返され、オブジェクトに関連付けられているトリガー・プログラムが存在しない場合は、NAが返されます。triggering-eventキーワードを指定してTRIGGERを実行すると、指定したオブジェクト・イベントに関連付けられているトリガー・プログラムの名前が返されます。

次のいずれかのキーワードを使用してtriggering-eventを指定します。

MAINTAIN
DELETE
PROPERTY
ASSIGN
BEFORE_UPDATE
AFTER_UPDATE

TYPE

TEXT

指定したオブジェクトのオブジェクト型。

UNIQUE

BOOLEAN

指定した連結ディメンションが一意かどうか。その他のディメンションの場合はFALSE、パーティション・テンプレートなどその他のオブジェクト型の場合はNAを返します。

UPDATED

BOOLEAN

アナリティック・ワークスペースがマルチライタ・モードでアタッチされている場合、指定したオブジェクトが更新されているかどうか。その他のアタッチメント・モードの場合はNAを返します。

VALCOUNT

INTEGER

指定した圧縮コンポジットに含まれる圧縮されていない論理値の数。その他のディメンションの場合はすべて、DIMMAXと同じ結果になります。

VALSIZE

INTEGER

指定したオブジェクトの値の格納に使用されるページ数。WIDTHキーワードを使用せずに定義したテキスト・ディメンションおよびテキスト変数に関して、OBJ(VALSIZE)では、テキスト自身の記憶域ではなく、テキストの4バイト・ポインタを含むページのみをカウントします。一時変数に関しては、一時変数の値はアナリティック・ワークスペース内ではなく一時記憶域に格納されるため、OBJ(VALSIZE)は0(ゼロ)の値を返します。

VERSION

INTEGER

アタッチされたバージョンの指定したオブジェクトの現在の状態。(更新してコミットされた変更回数によってこの数値が大きくなります。)

VNF

TEXT

指定したオブジェクトが、ユーザーがVNF(値名書式)を定義したDAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEAR型のディメンションの場合、そのディメンションのVNF。その他の型のオブジェクトの場合、NAを返します。

WIDTH

INTEGER

指定したオブジェクトの各値の記憶域の幅(バイト単位)。

  • ある幅で定義したディメンション化INTEGER変数およびBOOLEAN変数の場合、1を返します。

  • ある幅で定義したディメンション化テキスト変数およびテキスト・ディメンションの場合、定義した幅を表す1から4000の値を返します。

  • それ以外のオブジェクトの場合はすべてNAを返します。


object-name

目的のオブジェクトの名前が含まれるテキスト式。オブジェクトの場所は、アタッチされたワークスペースのいずれかです。テキスト・リテラルとしてobject-nameを指定する場合、一重引用符で囲む必要があります。(Oracle OLAPは名前を自動的に大文字に変換します。)プログラムの名前をobject-nameに指定して引用符を省略すると、Oracle OLAPはそのプログラムを実行し、その戻り値をobject-nameに指定されるオブジェクトの名前として使用します。

LIMITコマンドなど、NAMEディメンションをループする文の一部としてOBJファンクションを使用する場合、object-nameを省略できます。この場合、戻り値のディメンションは現行のワークスペースのNAMEディメンションによってディメンション化されます。


関連項目:

OBJファンクションを使用してデフォルト・リレーションの情報を取得する方法の例については、例10-95「RELATIONコマンドを使用したデフォルト・リレーションの指定」を参照してください。

例8-47 ディメンションのリスト表示

アナリティック・ワークスペースのすべてのディメンションをリスト表示するとします。最初に、LIMITコマンドおよびOBJファンクションを使用して、NAMEディメンションのステータスを制限します。次に、STATUS文を使用して、ディメンションのリストを生成します。OBJ(TYPE)によって返される値は常に大文字なので、それに合せるためにLIMIT文に'dimension'ではなく'DIMENSION'を使用する必要があります。次の文

LIMIT NAME TO OBJ(TYPE) EQ 'DIMENSION'
STATUS NAME

によって、次の出力が生成されます。

The current status of NAME is:
PRODUCT, DISTRICT, DIVISION, LINE, REGION, MARKETLEVEL, MARKET,
MONTH, YEAR, QUARTER

例8-48 リレーションのリスト表示

アナリティック・ワークスペースのすべてのリレーションの定義を参照するとします。LIMITコマンドおよびOBJファンクションを使用して、その名前を選択します。次に、DESCRIBEコマンドを使用して、その定義のリストを生成します。次の文

LIMIT NAME TO OBJ(TYPE) EQ 'RELATION'
DESCRIBE

によって、次の出力が生成されます。

DEFINE REGION.DISTRICT RELATION REGION <DISTRICT>
LD REGION for each DISTRICT
 
DEFINE DIVISION.PRODUCT RELATION DIVISION <PRODUCT>
LD DIVISION for each PRODUCT
 
DEFINE MLV.MARKET RELATION MARKETLEVEL <MARKET>
 
DEFINE MARKET.MARKET RELATION MARKET <MARKET>
LD Self-relation for the Market Dimension 

例8-49 OBJとISBYの組合せ

たとえば、次の文は、NAMEをmonthによってディメンション化されているすべてのオブジェクトに制限します。

LIMIT NAME TO OBJ(ISBY 'month')

ISBYを使用すると、あるディメンションが連結ディメンション、結合ディメンションまたはコンポジットのベース・ディメンションであるかどうかを確認できます。たとえば、ベース・ディメンションがproductおよびdistrictであるproddistという名前の結合ディメンションがあるとします。この場合、次の文はYESを返します。

SHOW OBJ(ISBY 'district' 'proddist')

ISBYを使用すると、あるディメンションがaggmapで使用されているリレーションまたはモデルのディメンションであるかどうかを確認できます。たとえば、myaggmapという名前のaggmapがあり、mydimensionという名前のディメンションがmyaggmap内のいずれかのリレーションまたはモデルに使用されたのかを調べるとします。この場合、次の文を発行します。

SHOW OBJ(ISBY 'mydimension' 'myaggmap')

指定したディメンションがいずれかのレベルでベース・ディメンションになっているのかを調べるには、ISBYとRECURSIVEキーワードを組み合せて使用する必要があります。たとえば、ベース・ディメンションがproddistおよびmonthであるproddist.monという名前の結合ディメンション、およびproddistによってディメンション化されている変数proddist.salesがあるとします。この場合、次のそれぞれの文はNOを返します。

SHOW OBJ(ISBY 'district' 'proddist.mon')
SHOW OBJ(ISBY 'district' 'proddist.sales')

ただし、ISBYとRECURSIVEキーワードを組み合せて使用すると、次の各文はYESを返します。

SHOW OBJ(ISBY RECURSIVE 'district' 'proddist.mon')
SHOW OBJ(ISBY RECURSIVE 'district' 'proddist.sales')

例8-50 変数に関する情報の取得

この例では、OBJファンクションのいくつかのキーワードを使用して変数salesに関する情報を取得する方法について説明します。salesの定義は次のとおりです。

DEFINE sales VARIABLE DECIMAL <month product district>
LD Sales Revenue
  • 次の文

    SHOW OBJ(TYPE 'sales')
    

    によって、次の出力が生成されます。

    VARIABLE
    
  • 次の文

    SHOW OBJ(DATA 'sales')
    

    によって、次の出力が生成されます。

    DECIMAL
    
  • 次の文

    SHOW OBJ(DIMS 'sales')
    

    によって、次の出力が生成されます。

    MONTH
    PRODUCT
    DISTRICT
    
  • 次の文

    SHOW OBJ(ISBY 'product' 'sales')
    

    によって、次の出力が生成されます。

    YES
    
  • 次の文

    SHOW OBJ(LD 'sales')
    

    によって、次の出力が生成されます。

    Sales Revenue
    

例8-51 オブジェクトの名前または型を返す

textvarは、geogという値を持つ変数で、この値はディメンションの名前を表しているとします。語textvarを引用符で囲むかどうかによって、次のOBJファンクションから返される語がVARIABLE(オブジェクトtextvarの型)になるか、DIMENSION(オブジェクトgeogの型)になるかが決まります。

SHOW OBJ(TYPE 'textvar')
VARIABLE

SHOW OBJ(TYPE textvar)
DIMENSION

例8-52 OBJによるオブジェクトの選択

この例では、OBJおよびDESCRIBEを使用して、アナリティック・ワークスペース内のすべてのリレーションの定義を調べます。Oracle OLAP文

LIMIT NAME TO OBJ(TYPE) EQ 'RELATION'
DESCRIBE

によって、次の出力が生成されます。

DEFINE REGION.DISTRICT RELATION REGION <DISTRICT>
LD REGION for each DISTRICT
 
DEFINE DIVISION.PRODUCT RELATION DIVISION <PRODUCT>
LD DIVISION for each PRODUCT
 
DEFINE MLV.MARKET RELATION MARKETLEVEL <MARKET>
 
DEFINE MARKET.MARKET RELATION MARKET <MARKET>
LD Self-relation for the Market Dimension

例8-53 コンパイル済オブジェクトのカウント

次の文は、ワークスペース内のコンパイル可能オブジェクトがコンパイルされる数とされない数をカウントします。それぞれの文は、現行のワークスペースのオブジェクトをループします。OBJファンクションは、コンパイルされた各オブジェクトに対してはYES、コンパイルされなかったコンパイル可能オブジェクトに対してはNO、コンパイル可能でないオブジェクトに対してはNAを返します。NASKIPがYES(デフォルト)である場合、最初の文のCOUNTファンクションがOBJファンクションから返されるYESの値の数をカウントし、2番目の文がOBJから返されるNOの値の数をカウントします。

SHOW COUNT(OBJ(ISCOMPILED))
SHOW COUNT(NOT OBJ(ISCOMPILED))

例8-54 OBJとREFERSの組合せ

次の文は、すべてのアタッチされたワークスペースのオブジェクトへの参照を現行のワークスペース内のコンパイル可能オブジェクトで検索します。この出力には、現行のワークスペースに存在するコンパイルできないオブジェクトも表示されますが、これに対する戻り値はNAです。

REPORT OBJ(REFERS OBJLIST(AW(LIST)))

次の例では、myprogプログラムにvar1var2またはvar3があるかどうかがOBJ(REFERS)によってわかります。OBJ(REFERS)の戻り値は、検出される参照を含む複数行のテキスト値です。var1およびvar3のみがプログラムにある場合、戻り値には1行に1つずつ2つの名前が示されます。次の文

SHOW OBJ(REFERS 'var1\nvar2\nvar3' 'myprog')

によって、次の出力が生成されます。

VAR1
VAR3

検索するプログラムまたは計算式の名前を指定しないと、OBJ(REFERS)は現行のワークスペースのNAMEディメンションのオブジェクトごとに単一行または複数行のテキスト値を返します。プログラムまたは計算式以外のオブジェクトの場合は、NAが返されます。次の文

REPORT OBJ(REFERS 'var1\nvar2\nvar3')

によって、次の出力が生成されます。

               OBJ(REFERS
                 'var1
                  var2
NAME           var3' )
-------------- ----------
PRODUCT        NA
DISTRICT       NA
DIVISION       NA
LINE           NA
QUARTER        NA
REGION         NA
YEAR           NA
MONTH          NA
   ...
MYPROG         VAR1
               VAR3
VAR1           NA
VAR2           NA
VAR3           NA

例8-55 OBJとPROPERTYの組合せ

次の例では、OBJ(PROPERTY)はactual変数のdecplaceプロパティに関する情報を返します。(詳細は、PROPERTYコマンドを参照してください。)小数点以下の桁数を格納するプロパティを作成し、その値を取得してactual変数のレポートを作成します。

次の文

CONSIDER actual
PROPERTY 'decplace' 4
LIMIT month TO FIRST 1
LIMIT division TO 'Camping'
REPORT ACROSS month W 20 DECIMAL OBJ(PROPERTY 'decplace' -
'actual') actual 

によって、次の出力が生成されます。

DIVISION: CAMPING
               -------ACTUAL-------
               -------MONTH--------
LINE                  JAN 95
-------------- --------------------
Revenue                533,362.8800
Cogs                   360,810.6600
Gross.Margin           172,552.2200
Marketing               37,369.5000
Selling                 89,007.3800
R.D                     24,307.5000
Opr.Income              21,867.8400
Taxes                   15,970.3900
Net.Income               5,897.4500

例8-56 OBJとSEGWIDTHの組合せ

次の文は、変数のすべてのディメンションに関するセグメント・サイズの値を変更して表示する方法を示します。

CHGDFN sales SEGWIDTH 150 5000 50
SHOW OBJ(SEGWIDTH ALL 'sales')

これらの文によって生成される出力は次のとおりです。

 150 MONTH
5000 PRODUCT
  50 DISTRICT

次の文は、特定のディメンションのセグメント・サイズの値を取得する方法を示します。

SHOW OBJ(SEGWIDTH 'product' 'sales')

この文によって生成される出力は、次のとおりです。

5000

次の文は、ディメンションに関連付けられているすべての多次元変数またはすべてのリレーションに関してセグメント・サイズのリストを取得する方法を示します。

object-nameを指定しない場合、NAMEディメンションのオブジェクトごとに値を取得するために、SHOWではなく、REPORTを使用する必要があります。

REPORT OBJ(SEGWIDTH 'product')

この文によって生成される出力は、次のとおりです。

NAME           OBJ(SEGWIDTH 'product')
-------------- -----------------------
SALES          5000
SALES.FORECAST 5000
SALES.PLAN     5000
SHARE          5000
UNITS          5000
UNITS.M        0
   ...

次の文は、現行のワークスペースにあるすべてのディメンションのセグメント・サイズのリストを生成する方法を示します。

REPORT OBJ(SEGWIDTH ALL)

この文によって生成される出力は、次のとおりです。

NAME           OBJ(SEGWIDTH ALL)
-------------- -----------------
SALES          150 MONTH
               5000 PRODUCT
               50 DISTRICT
 
SALES.FORECAST 150 MONTH
               5000 PRODUCT
               50 DISTRICT
    ...