この項では、コントロール・センター・エージェント(CCA)を開始および停止する方法とcca_adminユーティリティを使用してCCAを管理する方法について説明します。CCAは、コード・テンプレートに基づいてマッピングのデプロイメントおよび実行を管理します。CCAはOracle Database内でホストされているコントロール・センター・サービスの一部ではありません。
この項では、次の項目について説明します。
|
関連項目:
|
この項では、CCAを起動および停止する方法について説明します。
ccastartを初めて起動すると、OC4J管理者アカウントのパスワードを入力するように求められます。このアカウントのデフォルト・ユーザー名は、oc4jadminです。
CCAを起動するには:
UNIXの場合、OWB_HOME /owb/bin/unix/ディレクトリで、スクリプトccastartを実行します。
Windowsの場合、OWB_HOME\owb\bin\win32\ディレクトリで、スクリプトccastart.batを実行します。
CCAを停止するには:
UNIXの場合、OWB_HOME /owb/bin/unix/ディレクトリで、スクリプトccashutを実行します。このスクリプトでは、オプションの引数passwordを受け入れます。
Windowsの場合、OWB_HOME\owb\bin\win32\ディレクトリで、スクリプトccashut.batを実行します。このスクリプトでは、オプションの引数passwordを受け入ます。
このインストールのアーキテクチャ構造の図については、図1-5「コントロール・センター・エージェントのトポロジ」を参照してください。
インストールのデフォルトを変更する手順では、第7章「リポジトリ・ブラウザ、コントロール・センター・エージェント、およびその他のコンポーネントの構成」
cca_adminユーティリティを使用すると、ランタイム環境をいったん停止してから再起動しなくても、コントロール・センター・エージェント設定を動的に変更できます。cca_adminコマンドでは、様々な環境の属性の値を取得し、これらに新しい値を設定し、「JRTAdministratorMBean」の項で説明されているJRTAdministratorMBeanの操作を呼び出します。
通常のcca_adminセッションは、次の手順で構成されます。
「cca_adminユーティリティの起動」の説明に従って、cca_adminスクリプトを実行します。
「connect」で説明されているconnectコマンドを使用してMBeanServerに接続します。
ランタイム環境属性を表示または更新するための1つ以上のコマンドを発行するか、「cca_adminコマンド」で説明されているcca_adminコマンドを起動します。
コマンドdisconnectまたはコマンドexitを使用してサーバーからの接続を解除する
cca_adminツールはLinux上のシェル・スクリプトまたはWindows上のバッチ・ファイルとして提供されます。
UNIXの場合、次のコマンドを使用します。
OWB_HOME /owb/bin/unix/cca_admin
Windowsの場合、次のコマンドを使用します。
OWB_HOME¥owb¥bin¥win32¥cca_admin.bat
JRTAdministratorMBeanをアクティブ化する前は、基本コマンドhelp、connect、disconnect、およびexitのみを使用することができます。MBeanサーバーに接続し、JRTAdministratorMBeanを使用して起動した後は、すべてのコマンドを使用できます。
この項では、以降にcca_adminコマンドの完全なリストを示します。
このコマンドでは、startDateからendDateまでと指定された期間に変更されたすべてのログ・ファイルを削除し、削除された合計ファイル数を返します。両方のパラメータはDD-MM-YYYY HH:MM:SSの形式で表されます。startDateがnullに指定された場合、レコードは削除されません。endDateがnullに指定された場合、endDate後に作成されたすべてのログ・ファイルはパージされます。
このコマンドでは、指定された数nの古いログ・ファイルをシステムから削除し、実際に削除されたジョブ・ログ・ファイルの数を返します。
このコマンドでは、ユーザーをMBeanサーバーに接続します。
コマンドは、次のフォームです。ここで、hostはCCAの格納されているコンピュータで、portはCCAにアクセスするポート番号、userはCCAにアクセスするユーザー名、passwordはユーザーのパスワード、connection_typeはRMI、OPMN、RMIS、OPMN_RMIS、OPMN_CLUSTER、OPMN_CLUSTER_RMISのいずれかで、application_nameはOC4Jにデプロイしたアプリケーションの名前、また、instance はCCAアプリケーションを含むOC4Jプロセスです。
connect host port user password connection_type application_name instance
このコマンドでは、インタラクティブ・モードで実行されているときに、cca_adminシェルを終了します。MBeanサーバーへの接続が終了していない場合は、まず、接続を解除し、cca_adminシェルを終了します。
このコマンドは、CCAでメモリー内ジョブ・ログ・キャッシュによって格納できるジョブ・ステータス・ログの最大数を制御する、数値型(整数)のMBean属性CacheJobStatusSizeの値を返します。この属性の値の範囲は1から10000、デフォルト値は3000です。
このコマンドは、MBean属性CacheLogNoの値を返します。この属性は、CCAでメモリー内ジョブ・ログ・キャッシュによって格納できるジョブ・ログの最大数を制御します。この数値が大きくなるほど、CCAが使用するメモリー量が増えます。この属性の値の範囲は1から100、デフォルト値は10です。
このコマンドは、ct_permissions.propertiesファイルへのファイルシステム・パスであるMBean属性KmPermissionsFileの値を返します。このパラメータをtrueに設定すると、CCAはct_permissions.propertiesを確認し、実行可能なシステム・コマンドを判断します。このパスには絶対パスと相対パスがあります。相対値の場合は、$OC4J_HOME/j2ee/homeディレクトリを示します。デフォルト値はconfig/ct_permissions.propertiesです。
このコマンドは、CCAジョブ・ログ・ファイルを格納するディレクトリであるMBean属性LogRootの値を返します。属性値は絶対値または相対値です。相対値の場合、$OC4J_HOME/j2ee/homeディレクトリを示します。デフォルト値は$OC4J_HOME/j2ee/home/logです。
実行が中断されるまでの最大待機時間(秒単位)であるMBean属性MaxAbortTimeoutの値を返します。この属性の値の範囲は1から60、デフォルト値は60です。
このコマンドは、任意のログ・ファイルの最大サイズ(MB単位)であるMBean属性MaxRuntimeFileSizeMBの値を返します。ログ・ファイルがこの制限を超えると、このログ・ファイルは閉じられ、新規ログ・ファイルが開かれます。この属性の値の範囲は1MBから15MB、デフォルト値は3MBです。
このコマンドは、ログ・ファイル・ディレクトリの最大サイズ(MB単位)であるMBean属性MaxRuntimeLogSizeMBの値を返します。ディレクトリがこの制限値を超えると、ログ・ファイルが古いものから順にパージされます。この属性の値の範囲は1MBから20MB、デフォルト値は10MBです。
このコマンドは、ログ・ファイルのキャラクタ・エンコーディングを指定するMBean属性RuntimeLogEncodingの値を返します。デフォルト値はUTF-8です。
このコマンドは、CCAジョブ・ログ・ファイルの名前であるMBean属性RuntimeLogFileLocation(読取り専用属性)の値を返します。この値は$OC4J_HOME/j2ee/home/log/appName.logです。appNameはCCAアプリケーションの名前です。
このアプリケーションは、ランタイム・ログ出力のログ・レベルであるMBean属性RuntimeLogLevelの値を返します。この属性の正規の値は、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、FINEST、ALL(デフォルト)です。
このコマンドでは、指定された有効なcommandに対してヘルプ情報が返されます。コマンドが指定されていない場合、有効なコマンドのリストが返されます。
このコマンドは、MBean属性KmSecurityNeededの値を返します。この属性により、CCAスクリプトによって呼び出されるシステム・コマンドに対してセキュリティが適用されるかどうかが決まります。この値がtrue(デフォルト)である場合、CCAは使用可能なシステム・コマンドについてct_permissions.propertiesファイルを確認し、ALLOWED_CMDに定義されているコマンドのみを実行します。この値がfalseである場合、CCAはすべてのシステム・コマンドを実行します。
このコマンドは、監査表ロギングのオンとオフを切り替えるMBean属性LogToAuditTableの値を返します。監査表ロギングは実行ジョブ・ログに対してのみ有効です。この属性値はtrueまたはfalseのいずれかです。
このコマンドは、ODLロギングのオンとオフを切り替えるMBean属性LogToOdlの値を返します。実行ジョブ・ログに対してのみ有効です。デプロイメントおよびWebサービスのログは、この設定値とは関係なく、常にODLログ形式で作成されます。この属性値はtrueまたはfalseのいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogHostAddrの値を返します。この属性により、CCAを実行しているホストのIPアドレスがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogHostIdの値を返します。この属性により、CCAを実行しているホストのIDがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogMsgClassPathの値を返します。この属性により、メッセージが記録されるクラスのパスがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogMsgLogLevelの値を返します。この属性により、ログ・メッセージのログ・レベルがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogUserIdの値を返します。この属性により、ユーザーのIDがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性CacheJobStatusSizeの値を設定します。この属性は、CCAでメモリー内ジョブ・ログ・キャッシュに格納できるジョブ・ステータスの最大数を制御します。この属性の値は整数で、その範囲は1から10000、デフォルト値は3000です。
このコマンドは、MBean属性CacheLogNoの値を設定します。この属性は、CCAでメモリー内ジョブ・ログ・キャッシュに格納できるジョブ・ログの最大数を制御します。この属性の値は整数で、その範囲は1から100、デフォルト値は10です。
このコマンドは、ct_permissions.propertiesファイルへのファイルシステム・パスであるMBean属性KmPermissionsFileの値を設定します。この値をtrueに設定すると、CCAはこのファイルを確認し、実行可能なシステム・コマンドを判断します。このパスには絶対パスと相対パスがあります。相対値の場合は、$OC4J_HOME/j2ee/homeディレクトリを示します。デフォルト値はconfig/ct_permissions.propertiesです。
このコマンドは、MBean属性KmSecurityNeededの値を設定します。この属性により、CCAスクリプトから呼び出されるシステム・コマンドに対してセキュリティが適用されるかどうかが決まります。この値がtrue(デフォルト)である場合、CCAは使用可能なシステム・コマンドについてct_permissions.propertiesファイルを確認し、ALLOWED_CMDに定義されているコマンドのみを実行します。この値がfalseである場合、CCAはすべてのシステム・コマンドを実行します。
このコマンドは、CCAジョブ・ログ・ファイルのディレクトリであるMBean属性LogRootの値を設定します。属性値は絶対値または相対値です。相対値の場合、$OC4J_HOME/j2ee/homeディレクトリを示します。デフォルト値は$OC4J_HOME/j2ee/home/logです。
このコマンドは、監査表ロギングのオンとオフを切り替えるMBean属性LogToAuditTableの値を設定します。監査表ロギングは実行ジョブ・ログに対してのみ有効です。この属性値はtrueまたはfalseのいずれかです。
このコマンドは、ODLロギングのオンとオフを切り替えるMBean属性LogToOdlの値を設定します。これは実行ジョブ・ログに対してのみ有効であり、デプロイメントおよびWebサービスのログは、この設定とは関係なく、常にODLログ形式で作成されます。この属性値はtrueまたはfalseのいずれかです。
このコマンドは、実行が中断されるまでの最大待機時間(秒単位)であるMBean属性MaxAbortTimeoutの値を設定します。この属性の値は整数で、その範囲は1から60(デフォルト)です。
このコマンドは、ディレクトリ内のログ・ファイルの最大サイズ(MB単位)であるMBean属性MaxRuntimeFileSizeMBの値を設定します。ログ・ファイルがこの制限を超えると、このログ・ファイルは閉じられ、新規ログ・ファイルが開かれます。この属性は整数で、その値の範囲は1MBから15MB、デフォルト値は3MBです。
このコマンドは、ログ・ファイル・ディレクトリの最大サイズ(MB単位)であるMBean属性MaxRuntimeLogSizeMBの値を設定します。ディレクトリがこの制限値を超えると、ログ・ファイルが古いものから順にパージされます。この属性の値の範囲は1MBから20MB、デフォルト値は10MBです。
このコマンドは、ログ・ファイルのキャラクタ・セットのエンコーディングを指定するMBean属性RuntimeLogEncodingの値を設定します。デフォルト値はUTF-8です。
このコマンドは、ランタイム・ログ出力のログ・レベルであるMBean属性RuntimeLogLevelの値を設定します。この属性の値は、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、FINEST、ALL(デフォルト)です。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogHostAddrの値を設定します。この属性により、CCAホストのIPアドレスがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogHostIdの値を設定します。この属性により、CCAホストのIDがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogMsgClassPathの値を設定します。この属性により、メッセージを記録したクラスのパスがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogMsgLogLevelの値を設定します。この属性により、ログ・メッセージのログ・レベルがランタイム・ログ・メッセージに含まれるかどうかが決まります。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドは、ユーザーのIDをランタイム・ログ・メッセージに含めるかどうかを決定する、MBean属性ShowRuntimeLoggerLogUserIdの値を設定します。この属性値はtrueまたはfalse(デフォルト)のいずれかです。
このコマンドでは、CCA設定情報をStringに変換し、すべてのCCA設定を表示します。