ここでは、ターゲット・スキーマへの設計オブジェクトのデプロイとデプロイされたオブジェクトに定義されるETLロジックの実行の概念について説明します。
この項は次のトピックで構成されています。
ETLおよびデータ品質プロセスを設計した後は、結果の設計オブジェクトをデプロイおよび実行して、この設計をターゲット・スキーマに実装します。コントロール・センター・マネージャには、デプロイメントと実行のあらゆる側面を表示および管理できる包括的なデプロイメント・コンソールが用意されています。ここから、アクティブな「コントロール・センター」に格納されている情報にアクセスできます。
次のトピックは、設計オブジェクトのデプロイおよび実行の概要を示しています。
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関連項目: 『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』のターゲット・スキーマへのデプロイおよびETLロジックの実行に関する項。 |
デプロイメントは、Oracle Warehouse Builderワークスペース内の論理オブジェクトに従って、ターゲット・ロケーション内に物理オブジェクトを作成するプロセスです。
たとえば、デザイン・センターを使用して表を作成すると、この表のメタデータはワークスペースに格納されます。設計内に記述された表が、指定されたロケーションにより参照されるデータベース・スキーマ内に存在しない場合、表をデプロイしてその表を作成する必要があります。同様に、PL/SQLマッピングを設計した後は、そのマッピングに(マッピング・ロジックを実装するPL/SQLパッケージを作成する)コードを生成し、生成済のコードを指定のロケーションにデプロイする必要があります。これにより、生成済のPL/SQLパッケージが参照されるスキーマにロードされます。オブジェクトのデプロイは、デザイン・センターから実行するか、コントロール・センター・マネージャを使用して行います。また、OMB*Plusコマンドを使用して、オブジェクトをデプロイすることもできます。
デザイン・センターで新しいオブジェクトを定義すると、オブジェクトはただちにコントロール・センター・マネージャのデプロイメント・ロケーションの下にリストされます。
マッピングまたはプロセス・フローのデプロイには、次の手順が含まれます。
必要に応じて、PL/SQL、SQL*LoaderまたはABAPスクリプトを生成します。
必要なロケーションを登録し、必要なコネクタをデプロイします。これにより、物理ロケーションとそのコネクタの詳細が実行時に利用可能になります。
PL/SQL、XPDL、SQL*LoaderまたはABAPのスクリプトをデザイン・センターからコントロール・センターに転送します。(XPDLは、Workflow Management Coalitionにより標準化された形式のXMLプロセス定義言語を示します。)
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注意:
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関連項目: 『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』のオブジェクトのデプロイに関する項。 |
オブジェクトをデプロイすると、Oracle Warehouse Builderによりオブジェクトにデプロイメント・ステータスが割り当てられます。配布ステータスはコントロール・センター・マネージャで表示できます。
このステータスは、次のようにデプロイメントの結果を表しています。
未配布: オブジェクトがまだターゲット・スキーマにデプロイされていないことを示します。
正常終了: オブジェクトがターゲット・スキーマに正常にデプロイされたことを示します。
警告: オブジェクトのデプロイメント中に警告が生成されたことを示します。ステータスをダブルクリックすると、警告の詳細が表示されます。
失敗: オブジェクトのデプロイメントに失敗したことを示します。コントロール・センター・ジョブウィンドウでジョブをダブルクリックすると、デプロイメントに失敗した理由の情報が表示されます。デザイン・センターのジョブ・ログには、参照できる詳細も表示されます。
データ・システムのライフサイクルでは、一般に次の手順を実行してデプロイメント・プロセスでシステムを作成し、実行プロセスでデータをシステムに移動します。
選択した構成のコントロール・センターは、オブジェクトの実行環境を指定します。
個別にデプロイする、1つずつ順にデプロイする、またはすべて一度にデプロイすることが可能です。
オブジェクトのデプロイに失敗した場合は、問題を修正し、再試行してください。
オブジェクトのETLロジックを含むマッピングまたはプロセス・フローを実行します。
ユーザーの要求やソース・データの変更などにあわせます。
変更したオブジェクトを「アップグレード」または「置換」に設定します。
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関連項目: 『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』の次のトピック
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設計オブジェクトをデプロイおよび実行するたびに、表示および管理できるように監査情報が生成および格納されます。
監査情報は、オブジェクトのタイプに固有です。
PL/SQLランタイム監査は、PL/SQLスクリプトを使用してデプロイされたOracle Warehouse Builderオブジェクトの監査情報です。データ・オブジェクト、マッピングおよびプロセス・フローは、PL/SQLデプロイメントを使用します。
異機種間ランタイム監査は、OC4JサーバーまたはDB2やSQL Serverなどの異機種間データベースにデプロイされるオブジェクトの監査情報を示します。このタイプの監査には、複数のコントロール・センター・エージェント(CCA)の監査が含まれます。また、このタイプの監査には、コード・テンプレート、Webサービスおよびコード・テンプレート・マッピングの情報も含まれます。
次の方法を使用して、監査情報を表示および管理します。
コントロール・センター・マネージャ。「コントロール・センター・ジョブ」パネルで、デプロイメントおよび実行ジョブのリストを表示します。ジョブをダブルクリックすると、ジョブの詳細を表示できます。
リポジトリ・ブラウザまたは異機種間リポジトリ・ブラウザ。監査情報にアクセスできます。異機種間リポジトリ・ブラウザを使用すると、Oracle Warehouse Builderがインストールされていないシステムの監査情報にアクセスできます。
パブリック・ビュー。リポジトリ・ブラウザを使用しなくても、同じ情報にパブリック・ビューからアクセスできます。これを実行するには、SQL*Plusセッションを起動し、パブリック・ビューの問合せを実行します。パブリック・ビューの一覧は、『Oracle Warehouse Builderソースおよびターゲット・ガイド』を参照してください。
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関連項目: 『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』のデプロイメントと実行の監査に関する項 |
Oracle Warehouse Builderには、次のスケジューリング・オプションが用意されています。
Oracle Warehouse Builderの統合ジョブ・スケジューリング(この機能は、Enterprise ETLオプションを使用している場合に使用できます。)
ETLジョブを実行するOracle Enterprise Managerのスケジューリング
サード・パーティのスケジューラの統合
サード・パーティのスケジューラの統合
サード・パーティ・スケジューラとの統合方法は、サード・パーティ・スケジューラの機能によって異なります。たとえば、Oracle Warehouse Builderのマッピングおよびプロセス・フローがPL/SQLパッケージである場合、サード・パーティ・スケジューラでPL/SQLパッケージを起動するには、そのサード・パーティ・スケジューラのマニュアルを参照してください。また、複雑なプロセス編成の一環としてWebサービスを起動するOracle BPELなどの製品を使用している場合、マッピングまたはプロセス・フローをWebサービスとして公開できます。
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関連項目:
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