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Oracle® Databaseユーティリティ
11gリリース2 (11.2)
B56303-08
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データベース・ユーティリティの新機能

ここでは、Oracle Database 11gユーティリティの新機能について説明します。また、各機能の参照先も示します。旧リリースのOracle Databaseで導入された機能については、そのリリースのドキュメントを参照してください。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)のOracle Databaseユーティリティでの新機能

この項では、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)の主な新機能および変更された機能を説明します。

  • Oracle LogMinerは現在、バイナリXMLとして格納されているXMLTypeデータをサポートしています。

  • Oracle LogMinerは現在、オブジェクト・リレーショナル形式で格納されているXMLTypeデータをサポートしています。

これらの両方の格納形式は、REDO互換性が11.2.0.3以上に設定されている、Oracle Database 11g リリース2(11.2.0.3)以上でのみサポートされます。Oracle LogMinerでサポートされるデータ型の詳細は、「サポートされるデータ型、記憶域属性、およびデータベースとREDOログ・ファイルのバージョン」を参照してください。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)のOracle Databaseユーティリティでの新機能

この項では、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)の主な新機能および変更された機能を説明します。

  • データ・ポンプ・インポートのTRANSFORMパラメータに、ロードされる表のセグメント作成属性を変更できるSEGMENT_CREATIONという名前の新しい変換があります。詳細は、データ・ポンプ・インポートの「TRANSFORM」パラメータを参照してください。

  • パーティション表のすべての新規セグメントについて、最初のエクステントのデフォルト・サイズが64KBでなく8MBになりました。このことは、パーティション表での挿入および照会のパフォーマンス向上に役立ちます。パーティション表は大きい初期サイズで開始されますが、十分なデータが挿入されると、領域消費は以前のリリースと同様になります。表のストレージ句のINITIALサイズを設定することによって、デフォルトを上書きできます。この新しいデフォルトは表パーティションとLOBパーティションにのみ適用されます。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)のOracle Databaseユーティリティでの新機能

この項では、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)の主な新機能および変更された機能を説明します。

データ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポート

  • データ・ポンプでは、データ・ポンプのエクスポートおよびインポート操作を実行する際に、オリジナルのエクスポート・パラメータおよびインポート・パラメータを使用できるレガシー・モードが提供されるようになりました。詳細は、第4章「データ・ポンプのレガシー・モード」を参照してください。

  • 表モードの場合に、すべての表が同じスキーマ内に存在する必要があるという制限がなくなりました。これにより、複数のスキーマ内の表を指定できます。

  • オブジェクト名の一部としてワイルドカード文字%を使用する場合に、1つのオブジェクト(表またはパーティション)のみを指定できるという制限がなくなりました。現在では、複数の表およびパーティションを指定可能で、これらのすべてでワイルドカード文字%を使用できます。ただし、パーティションを指定する場合、異なる表からのものである必要があります。

  • データ・ポンプ・ワーカー・プロセスは、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)インスタンス全体またはOracle RACインスタンスのサブセットに分散できます。また、データ・ポンプ・ジョブが開始されたインスタンスのみに置くこともできます。さらに、データ・ポンプ・ジョブを開始し、別のOracle RACインスタンスで同時に実行することも可能になりました。詳細は、エクスポート・ユーティリティのCLUSTERパラメータおよびインポート・ユーティリティのCLUSTERパラメータを参照してください。

  • 特定のエディションをエクスポートおよびインポートできます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのSOURCE_EDITIONパラメータおよびインポート・ユーティリティのTARGET_EDITIONパラメータを参照してください。

  • インポート操作を実行する際、DATA_OPTIONSパラメータに、新しくDISABLE_APPEND_HINT値を使用できるようになりました。これにより、データ・オブジェクトのロード中に、インポート操作でAPPENDヒントを使用しないことを指定できます。詳細は、インポート・ユーティリティのDATA_OPTIONSパラメータを参照してください。

外部表

  • ORACLE_LOADERアクセス・ドライバが機能拡張され、ユーザー提供のプリプロセッサ・プログラムを指定して、ドライバでサポートされていない形式のファイルからデータを読み込むことができるようになりました。詳細は、PREPROCESSORパラメータを参照してください。

オリジナルのエクスポート

  • Oracle Database 11gリリース2(11.2)では、デフォルトで、DEFERRED_SEGMENT_CREATIONパラメータがTRUEに設定されます。つまり、作成した表は、データの最初の行が表に挿入されるまでセグメントがありません。オリジナルのエクスポートではセグメントのない表が無視されます。したがって新しい表を作成しても、エクスポートの前にデータを挿入しないと、それらの表はエクスポートされません。(データ・ポンプ・エクスポートではこの制限がありません。これはセグメントのない表が無視されないためです。)

その他のユーティリティ

  • 新しいPL/SQLパッケージDBMS_METADATA_DIFFでは、2つのSQLオブジェクト(表、索引など)のメタデータを比較して、次の情報を返すことができます。

    • 2つのオブジェクトのメタデータを示すXML文書(どの部分が同じで、どの部分が異なるかも示されます)

    • 片方のオブジェクトをもう一方のオブジェクトと同様にするための一連のALTER


    参照:


Oracle Databaseユーティリティ11gリリース1の新機能

この項では、Oracle Database 11gリリース1(11.1)で追加された主な新機能を示します。

データ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポート

データ・ポンプ・エクスポート製品およびデータ・ポンプ・インポート製品については、新しい機能が追加されたことで次の操作が可能になりました。

  • エクスポート時に、データとメタデータの両方、データのみまたはメタデータのみを圧縮するか、またはデータを圧縮しないかを指定できます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのCOMPRESSIONパラメータを参照してください。

  • 次の操作で、補足的な暗号化オプションを指定できます。

    • エクスポート時に、データとメタデータの両方、データのみまたはメタデータのみを暗号化するか、データを暗号化しないか、または暗号化された列のみを選択できます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのENCRYPTIONパラメータを参照してください。

    • エクスポート中に使用する特定の暗号化アルゴリズムを指定できます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのENCRYPTION_ALGORITHMパラメータを参照してください。

    • エクスポート時の暗号化および復号化の実行に使用するセキュリティ・タイプを指定できます。たとえば、ダンプ・ファイル・セットを別のデータベースまたはリモート・データベースにインポートする場合は、転送中もセキュリティで保護する必要があります。また、Oracle暗号化ウォレットを使用する場合にはダンプ・ファイル・セットのインポートをオンサイトで行いますが、ウォレットが使用できない場合にはオフサイトでインポートを行う必要がある場合もあります。詳細は、エクスポート・ユーティリティのENCRYPTION_MODEパラメータを参照してください。

  • トランスポータブル・メソッドを使用した、表モードのエクスポートおよびインポートを実行できます。エクスポートでのこの機能の使用方法の詳細は、エクスポート・ユーティリティのTRANSPORTABLEパラメータを参照してください。インポートでのこの機能の使用方法の詳細は、インポート・ユーティリティのTRANSPORTABLEパラメータを参照してください。

  • インポート操作中に、パーティション化された表の処理方法を指定できます。このパラメータの詳細は、インポート・ユーティリティのPARTITION_OPTIONSパラメータを参照してください。

  • エクスポート操作中に、既存のダンプ・ファイルを上書きできます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのREUSE_DUMPFILESパラメータを参照してください。

  • インポート操作中に、表の名前を変更できます。詳細は、インポート・ユーティリティのREMAP_TABLEパラメータを参照してください。

  • 非遅延の制約違反が起きた場合でも、データのロードを続行することを指定できます。これは、外部表によるアクセス方法を使用したインポート操作でのみ有効です。詳細は、インポート・ユーティリティのDATA_OPTIONSパラメータを参照してください。

  • XMLType列に対して定義されたXMLType格納形式に関係なく、XMLType列を非圧縮のCLOB形式でエクスポートすることを指定できます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのDATA_OPTIONSパラメータを参照してください。

  • エクスポート中に、再マップ・ファンクションを指定できます。これにより、指定した列の元の値をソースとして再マップした値を返し、ダンプ・ファイルの元の値をこの値に置き換えることができます。詳細は、エクスポート・ユーティリティのREMAP_DATAパラメータを参照してください。

  • インポート中に、新規データベースへのロード時に、データを再マップできます。詳細は、インポート・ユーティリティのREMAP_DATAパラメータを参照してください。

  • 同一インスタンス上のワーカーを自動再起動できます。

また、データ・ポンプでは、なんらかのエラーにより停止された(同一のインスタンス上にある)複数ワーカーを一度に自動再起動できるようになりました。たとえば、他のユーザーによりプロセスが手動で停止された場合、同一のインスタンス上のワーカーは一度に自動再起動されます。プロセスが2回目に停止された場合は、手動で再起動する必要があります。

外部表

外部表機能には、次の新機能がORACLE_DATAPUMPアクセス・ドライバに追加されました。

  • ダンプ・ファイル・セットに書き込む前にデータを圧縮する機能。外部表のCOMPRESSIONパラメータを参照してください。

  • ダンプ・ファイル・セットに書き込む前にデータを暗号化する機能。外部表のENCRYPTIONパラメータを参照してください。

LogMinerユーティリティ

LogMinerについては、次のサポートが追加されました。

  • LogMinerユーティリティは、XMLTypeのデータがCLOB形式で格納されている場合に、これをサポートするようになりました。

詳細は、「サポートされるデータ型と表記憶域属性」を参照してください。

自動診断リポジトリ・コマンド・インタプリタ(ADRCI)

自動診断リポジトリ・コマンド・インタプリタ(ADRCI)には、自動診断リポジトリ(ADR)内に格納される診断データを使用した作業方法が用意されています。ADRは、データベース診断データ(トレース、ダンプ、アラート・ログ、状態モニターのレポートなど)のファイルベース・リポジトリです。複数のインスタンスや製品にまたがる一元化されたディレクトリ構造を持っています。

詳細は、第16章「ADRCI: ADRコマンド・インタプリタ」を参照してください。