この節では、以下のトピックを取り上げます。
メンテナンス パックは Smart Update でインストールできます。Smart Update では My Oracle Support からコードとメディア アーカイブを取得できます。メディア アーカイブは、対象の BEA_HOME ディレクトリに現在インストールされているコンポーネント用にのみ取得できます。
オフライン システムの場合、アップグレード インストーラを取得する必要があります。
メンテナンス パックのインストール時には、Smart Update によって、現在のインストールの状態やアップグレード時に追加されたファイルの情報を含むバックアップ ファイルが作成されます。このバックアップ ファイルは、インストール中にエラーが発生した場合、およびメンテナンス パックのインストールをアンインストールまたはロールバックする際に、システム状態の復元に使用されます。
WebLogic Products および Oracle Service Bus の標準アップグレード インストールでは、430MB 以上の空きディスク容量が必要です。
メンテナンス パックをインストールする場合は、次の重要な情報に注意してください。
クラスタ環境でノード マネージャを使用してサーバを管理している場合は、現在のインストール環境をアップグレードする前に、ノード マネージャを実行しているすべてのシステムで次のディレクトリおよびファイルをバックアップする必要があります。
Windows :
WL_HOME\common\nodemanager WL_HOME\server\bin\startNodeManager.cmd
UNIX :
WL_HOME/common/nodemanager
WL_HOME/server/bin/startNodeManager.sh
上記のパス名で、WL_HOME
は、インストールのルート ディレクトリ (c:\BEA\wlserver_10.3
など) です。
アップグレードのインストールが完了したら、これらのファイルを復元する必要があります。
ノード マネージャの詳細については、『ノード マネージャの管理ガイド』を参照してください。
すべてのパッチ プロファイルは、製品のインストール環境のメンテナンス パックのメンテナンス レベルに固有のものです。カスタム パッチ プロファイルを使用している製品のインストール環境のメンテナンス パック レベルをアップグレードする場合は、それらのカスタム プロファイルを以後参照しないように、適切なドメインまたはサーバの起動スクリプトを変更する必要があります。
メンテナンス パック更新ウィンドウを定期的に表示することにより、使用可能なメンテナンス パックの更新があるかどうかを確認できます。Smart Update にログインすると、現在の対象インストールに関連付けられている製品のバージョン番号が確認されてから、My Oracle Support に接続され、使用可能なメンテナンス パックの有無が確認されます。[メンテナンス パック更新ウィンドウ] には以下の 3 つのペインがあります。
[インストールされている製品] - [メンテナンス パック更新ウィンドウ] の左側のペイン。対象インストール ディレクトリにインストールされている製品とそのリリース情報がツリー表示されます。
[アップグレードのオプション] - 右上のペイン。インストール済みの製品で利用できるメンテナンス パックがある場合はリストに表示されます。
[ダウングレードのオプション] - 右下のペイン。インストールを以前のバージョンに戻す場合に、戻すことができる製品のバージョンのリストが表示されます。Smart Update でメンテナンス パックのアップグレードをアンインストールする方法の詳細については、「7 メンテナンス パック、およびパッチのアンインストール」を参照してください。
注意 : Smart Update を実行すると、現在の対象インストールに関連付けられている製品だけがチェックされます。システムに BEA_HOME ディレクトリが複数存在する場合、使用可能なメンテナンス パックを各ホーム ディレクトリにインストールするには、ホーム ディレクトリごとに Smart Update を実行する必要があります。BEA_HOME ディレクトリの詳細については、「対象インストールの選択」を参照してください。 |
メンテナンス パック更新ウィンドウを使用してメンテナンス パックをインストールするには、以下の手順を実行します。
注意 : アップグレードする前に、registry.xml 内の Workshop for WebLogic に対するインストール ディレクトリ エントリが正しい場所を指していることを確認します。指さない場合、registry.xml を手動で編集して修正してください。 |
製品ホーム ディレクトリ (WL_HOME
など) 内に、独自に作成したファイルやアプリケーションがある場合は、それらのバックアップ コピーを作成します (アップグレード手順の一環として、このディレクトリで作成したファイルはアプリケーションも含めてすべてインストール プログラムによって自動的に上書きされます。user_projects
など、製品ホーム ディレクトリ以外の場所にあるファイルは影響を受けません)。
実行中のすべてのサーバを停止します。メンテナンス パックの「ホット インストール」は、サポートされていません。
「2 Smart Update の起動」で説明されている手順に従い、Smart Update を起動します。
Smart Update のメイン ウィンドウで、[メンテナンス パック|更新] を選択します。メンテナンス パック更新ウィンドウが表示されます。
メンテナンス パック更新ウィンドウの [インストールされている製品] ペインで、更新する製品のリリースを選択します。
何らかのメンテナンス パックが利用可能な場合、このウィンドウの [アップグレードのオプション] セクションに表示されます。
[アップグレードのオプション] ペインで、インストールするメンテナンス パックを選択し、[OK] をクリックします。
[ログイン] ダイアログ ボックスが表示されます。ここに My Oracle Support ログイン ID とパスワードを入力して My Oracle Support に接続します。My Oracle Support ID の取得の詳細については、「2.3.2 My Oracle Support アカウントの取得」を参照してください。
[Oracle Installation Program Welcome] ウィンドウが表示されるので、インストールを続行します。[終了] をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。
インストールの終了後、[メンテナンス パック更新ウィンドウ] が表示され、[インストールされている製品] ペインにはアップグレードされたリリース レベルが示されます。[終了] を選択して、[メンテナンス パック更新ウィンドウ] を閉じます。[メンテナンス パック更新ウィンドウ] を閉じた後に Smart Update のメイン ウィンドウが再度表示されます。
製品インストールを Web サーバと共に使用している場合は、最新のセキュリティ パッチやサポートを常に使用して Web サーバを最新の状態に保つことが重要です。WebLogic Server のインストールをアップグレードすると、Web サーバ プラグインも更新されます。必須ではありませんが、この更新されたバージョンを使用して、Web サーバにインストールされている Web サーバ プラグインを置き換えることをお勧めします。
Web サーバ プラグインのインストール方法の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic サーバ プラグインの使用』を参照してください。