ヘッダーをスキップ
Oracle® Smart Update パッチおよびメンテナンス パックのインストール
リリース 3.1
B55509-01
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

7 メンテナンス パック、およびパッチのアンインストール

場合によっては、メンテナンス アップグレードのアンインストールが必要になることがあります。Smart Update を使用すると、これ以降の節で説明する方法で、システムのインストール環境を以前のリリース バージョンに戻すことができます。

7.1 製品のアンインストールに関する重要な注意

製品をアンインストールしても、その製品に適用されているパッチは削除されません。BEA_HOME ディレクトリにある複数の製品用のパッチが同一のパッチ プロファイルに適用され、1 つの製品をアンインストールしても他の製品は継続して使用する場合に、このことは重要になります。この状況が発生した場合、使用を続行する製品は、アンインストールされた製品のパッチが適用された状態で実行されます。

単一の BEA_HOME ディレクトリに複数の製品をインストールしており、それらの製品のうちの 1 つだけを排他的に使用するドメインがある場合、そのドメイン用のカスタム パッチ プロファイルを使用し、それらのサーバで使用されている製品に適用されたパッチのみでサーバ インスタンスが実行されるようにすることが最も推奨される方法です。ドメインからカスタム パッチ プロファイルを参照する方法の詳細については、「6 個々のアプリケーション、ドメイン、またはサーバへのパッチの適用」を参照してください。

7.2 パッチまたはパッチ セットの削除

Smart Update を使用すると、パッチ ファイルに適用されているパッチまたはパッチ セットを簡単に削除できます。


注意 :

インストール適用範囲の共有アーカイブ パッチをカスタム プロファイルから削除することはできません。デフォルト プロファイルでのみ削除できます。この場合、インストールと同様に、デフォルト プロファイル、およびデフォルト プロファイルが最初に適用されたすべてのカスタム プロファイルからパッチが削除されます。

7.2.1 パッチまたはパッチ セットを削除するには

  1. Smart Update を起動します。

  2. [対象インストール] ペインで、削除するパッチが含まれている製品のインストール環境を選択します。

  3. [パッチの管理] タブを選択します。

  4. 削除するパッチまたはパッチ セットを含むパッチ プロファイルを選択します。

  5. 削除するパッチの右側にある下矢印付きの [削除] ボタンをクリックします。

  6. プロファイルからパッチの削除ダイアログで、[OK] をクリックします。

    検証のダイアログ ボックスが表示されます。別のパッチが依存しているパッチを削除しようとすると、削除によって発生する衝突が報告されるので、続行する前に解決する必要があります。パッチ削除による衝突の解決方法については、「3.6.3 パッチの削除時の検証」を参照してください。パッチ削除の進行状況はステータス ウィンドウに表示されます。削除が完了すると、メッセージが表示されます。

  7. パッチ削除が有効になるように、実行中の WebLogic Server インスタンスがあればシャットダウンして再起動します。


    注意 :

    パッチ セットに属するパッチを削除した場合、[ダウンロードされたパッチ] パネルに表示されるパッチ プロファイルの内容の一覧から、そのパッチ セットのエントリが削除されます。ただし、パッチ セットの中で削除されていない他のパッチについては、その場所で引き続きリストに表示されます。

7.3 メンテナンス パックのアンインストール

製品のメンテナンス パックは元に戻すことができます。つまり、メンテナンス パックを WebLogic Server などの製品にインストールした後で、以前のメンテナンス パックに戻すことができます。たとえば、最初に WebLogic Platform 9.2 をインストールし、その後メンテナンス パック 1 をインストールした場合、後で最初のリリースである WebLogic Platform 9.2 に戻すことができます。


注意 :

以前のインストールに戻す場合、Service Pack またはメンテナンス パック間で各ドメインの config.xml ファイルに変更を行っているため、ユーザが作成したドメインが動作しなくなる可能性があります。前のメンテナンス パックで使用した各 config.xml ファイルのバックアップ コピーがある場合は、インストールを前に戻した後、必ずそのコピーを使用してください。

前のバージョンの製品がこれまでシステムにインストールされたことがない場合、その前のバージョンに戻すことはできません。


  1. Smart Update を起動します。

  2. [対象インストール] ペインで次の操作を実行します。

    1. ロールバックするメンテナンス パックが含まれる BEA_HOME ディレクトリおよびインストールを選択します。

      アンインストール (またはロールバック) 可能なメンテナンス パックが、ウィンドウの [ダウングレードのオプション] セクションに表示されます。

    2. [ダウングレードのオプション] ペインで、アンインストールするメンテナンス パックを選択して [OK] をクリックします。

      Oracle アンインストール プログラムが起動し、[ようこそ] ウィンドウが表示されます。

  3. [次へ] をクリックして続行します。

    アンインストール プロセスの進行状況はステータス ウィンドウに表示されます。ロールバックまたはアンインストールが完了すると、メッセージが表示されます。

  4. ステータス ウィンドウで [完了] をクリックします。

    [Smart Update] ウィンドウが表示されます。[ファイル終了] を選択して、これを閉じます。