リソース・アダプタは、スタンドアロンRARとしてパッケージおよびデプロイできます。これはOC4Jインスタンス内のすべてのアプリケーションで共有ライブラリとして使用できます。
次の項目について説明します。
リソース・アダプタのデプロイの詳細は、『Oracle Containers for J2EEリソース・アダプタ管理者ガイド』を参照してください。
スタンドアロンRARとしてデプロイされるリソース・アダプタは、default
アプリケーションの子としてデプロイされるため、OC4Jインスタンスにデプロイされている他のすべてのアプリケーションでコネクタが利用できるようになります。アプリケーションがデプロイされる際、そのアプリケーションは以前デプロイされたスタンドアロン・リソース・アダプタをすべてデフォルトでインポートします。
OC4Jにデプロイされた各スタンドアロン・リソース・アダプタは共有ライブラリとして表され、これはデフォルトですべてのアプリケーションで使用できます。スタンドアロン・リソース・アダプタの全コード・ソースが専用の共有ローダーに追加され、すべてのアプリケーションによってインポートされます(インポートしないようにアプリケーションが明示的に設定されていない場合)。複数のバージョンのスタンドアロン・リソース・アダプタがデプロイされた場合、アプリケーションは特定のリソース・アダプタをインポートするように設定できるため、すべてのリソース・アダプタ・クラスが同じアダプタからロードされます。
リソース・アダプタは、デフォルトでORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/connectors
ディレクトリにデプロイされます。このディレクトリは、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config/server.xml
(OC4Jサーバー構成ファイル)で指定されます。
リソース・アダプタがデプロイされると、OC4Jインスタンスに次の更新が行われます。
リソース・アダプタを定義する新しい<connector>要素は、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config/oc4j-connectors.xml
に追加されます。このファイルには、OC4Jインスタンスにデプロイされたスタンドアロン・リソース・アダプタの列挙が含まれます。
oc4j-ra.xml
ディスクリプタが、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/application-deployments
ディレクトリにおいて、コネクタと同じ名前の新しいディレクトリに生成されます。
クラスタ内の特定のOC4JインスタンスまたはグループのすべてのOC4Jインスタンスにスタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)をデプロイする場合、次のいずれかのツールを使用できます。
Application Server Control
deploy
Antタスク
「スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)のデプロイ」を参照してください。
admin_client.jar
コマンドライン・ユーティリティ
「スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)のデプロイ」を参照してください。
admin_client.jar
コマンドライン・ユーティリティの方がより推奨されていますが、RARをスタンドアロンOC4Jサーバーにデプロイする場合はかわりにadmin.jar
を使用できます。admin.jar
によるリソース・アダプタのデプロイの詳細は、「スタンドアロン・コネクタのデプロイまたは再デプロイ」を参照してください。
スタンドアロン・リソース・アダプタのデプロイの際、以前にデプロイされた実行中の全アプリケーション(default
アプリケーションを除く)は、リソース・アダプタをインポートするかどうかたずねられます。このため、まだデプロイされていないリソース・アダプタをアプリケーションが使用しようとしないかぎり、スタンドアロンRARに依存するアプリケーションをデプロイした後に、リソース・アダプタをデプロイできます。
依存するアプリケーションより後にスタンドアロン・リソース・アダプタをデプロイするときは、アプリケーションがすでにロード済のクラス(リソース・アダプタ・クラスを含む可能性あり)を持っている場合があるので注意が必要です。スタンドアロンRARをインポートすることで、すでにロード済のクラスが、別のローダーによって後からロードされてしまうと、予想外の例外が発生する可能性があります。
リソース・アダプタは別のリソース・アダプタを参照して使用できます。各スタンドアロンRARは独自のクラス・ローダーを持つため、スタンドアロンRARは他のデプロイ済スタンドアロンRARを共有ライブラリとしてインポートします。デフォルトで、スタンドアロンRARはすべてのデプロイ済スタンドアロンRARとすべての共有ライブラリをインポートします。スタンドアロンRARを先にデプロイした後で、それに依存するスタンドアロンRARをデプロイする必要があります。
リソース・アダプタをデフォルト・アプリケーションにデプロイすると、共有ライブラリとしてデプロイされたあらゆるスタンドアロンRARをリソース・アダプタが使用できなくなります。共有ライブラリとしてデプロイされたリソースはdefault
アプリケーションでインポートされません。
同じ名前のクラスを含む複数のスタンドアロン・リソース・アダプタをデプロイすることができます。各リソース・アダプタには一意のバージョン番号ではなく名前が必要です。
デフォルトではすべてのアプリケーションがすべてのスタンドアロンRARを使用できるため、複数のバージョンがデプロイされているスタンドアロンRARを使用するあらゆるアプリケーションは、使用するバージョンを明示的に指定する必要があります。アプリケーションは、複数のデプロイ・バージョンを持つリソース・アダプタの1つのバージョンのみを使用します。アプリケーションでは、構成ファイルorion-application.xml
に、使用するスタンドアロンRARを指定します。
複数バージョンのリソース・アダプタの使用の詳細は、『Oracle Containers for J2EEリソース・アダプタ管理者ガイド』を参照してください。
スタンドアロンRARのアンデプロイまたは再デプロイでは、default
アプリケーションの再起動が不要です。
アクティブ・エンドポイントを持つリソース・アダプタを先に停止せずにアンデプロイまたは再デプロイすると、OC4Jではアクティブ・エンドポイントが原因でDeployerException例外がスローされます。再デプロイまたはアンデプロイする前にリソース・アダプタを停止してください。
リソース・アダプタを停止する際、依存アプリケーションがOC4Jによって常に停止されるとはかぎりません。すべてのアプリケーション・アクティビティを確実に終了するため、リソース・アダプタを使用しているすべてのアプリケーションを停止してからリソース・アダプタを停止するようにしてください。