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Oracle Containers for J2EEデプロイメント・ガイド
10g(10.1.3.5.0)
B56032-01
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6 リソース・アダプタのデプロイ

リソース・アダプタは、スタンドアロンRARとしてパッケージおよびデプロイできます。これはOC4Jインスタンス内のすべてのアプリケーションで共有ライブラリとして使用できます。

次の項目について説明します。

リソース・アダプタのデプロイの詳細は、『Oracle Containers for J2EEリソース・アダプタ管理者ガイド』を参照してください。

スタンドアロンRARのデプロイ

スタンドアロンRARとしてデプロイされるリソース・アダプタは、defaultアプリケーションの子としてデプロイされるため、OC4Jインスタンスにデプロイされている他のすべてのアプリケーションでコネクタが利用できるようになります。アプリケーションがデプロイされる際、そのアプリケーションは以前デプロイされたスタンドアロン・リソース・アダプタをすべてデフォルトでインポートします。

OC4Jにデプロイされた各スタンドアロン・リソース・アダプタは共有ライブラリとして表され、これはデフォルトですべてのアプリケーションで使用できます。スタンドアロン・リソース・アダプタの全コード・ソースが専用の共有ローダーに追加され、すべてのアプリケーションによってインポートされます(インポートしないようにアプリケーションが明示的に設定されていない場合)。複数のバージョンのスタンドアロン・リソース・アダプタがデプロイされた場合、アプリケーションは特定のリソース・アダプタをインポートするように設定できるため、すべてのリソース・アダプタ・クラスが同じアダプタからロードされます。

リソース・アダプタは、デフォルトでORACLE_HOME/j2ee/instance/connectorsディレクトリにデプロイされます。このディレクトリは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/config/server.xml(OC4Jサーバー構成ファイル)で指定されます。

リソース・アダプタがデプロイされると、OC4Jインスタンスに次の更新が行われます。

クラスタ内の特定のOC4JインスタンスまたはグループのすべてのOC4Jインスタンスにスタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)をデプロイする場合、次のいずれかのツールを使用できます。

admin_client.jarコマンドライン・ユーティリティの方がより推奨されていますが、RARをスタンドアロンOC4Jサーバーにデプロイする場合はかわりにadmin.jarを使用できます。admin.jarによるリソース・アダプタのデプロイの詳細は、「スタンドアロン・コネクタのデプロイまたは再デプロイ」を参照してください。

依存性を持つリソース・アダプタ(RAR)のデプロイ

スタンドアロン・リソース・アダプタのデプロイの際、以前にデプロイされた実行中の全アプリケーション(defaultアプリケーションを除く)は、リソース・アダプタをインポートするかどうかたずねられます。このため、まだデプロイされていないリソース・アダプタをアプリケーションが使用しようとしないかぎり、スタンドアロンRARに依存するアプリケーションをデプロイした後に、リソース・アダプタをデプロイできます。

依存するアプリケーションより後にスタンドアロン・リソース・アダプタをデプロイするときは、アプリケーションがすでにロード済のクラス(リソース・アダプタ・クラスを含む可能性あり)を持っている場合があるので注意が必要です。スタンドアロンRARをインポートすることで、すでにロード済のクラスが、別のローダーによって後からロードされてしまうと、予想外の例外が発生する可能性があります。

リソース・アダプタは別のリソース・アダプタを参照して使用できます。各スタンドアロンRARは独自のクラス・ローダーを持つため、スタンドアロンRARは他のデプロイ済スタンドアロンRARを共有ライブラリとしてインポートします。デフォルトで、スタンドアロンRARはすべてのデプロイ済スタンドアロンRARとすべての共有ライブラリをインポートします。スタンドアロンRARを先にデプロイした後で、それに依存するスタンドアロンRARをデプロイする必要があります。

リソース・アダプタをデフォルト・アプリケーションにデプロイすると、共有ライブラリとしてデプロイされたあらゆるスタンドアロンRARをリソース・アダプタが使用できなくなります。共有ライブラリとしてデプロイされたリソースはdefaultアプリケーションでインポートされません。

複数バージョンのスタンドアロンRARのデプロイ

同じ名前のクラスを含む複数のスタンドアロン・リソース・アダプタをデプロイすることができます。各リソース・アダプタには一意のバージョン番号ではなく名前が必要です。

デフォルトではすべてのアプリケーションがすべてのスタンドアロンRARを使用できるため、複数のバージョンがデプロイされているスタンドアロンRARを使用するあらゆるアプリケーションは、使用するバージョンを明示的に指定する必要があります。アプリケーションは、複数のデプロイ・バージョンを持つリソース・アダプタの1つのバージョンのみを使用します。アプリケーションでは、構成ファイルorion-application.xmlに、使用するスタンドアロンRARを指定します。

複数バージョンのリソース・アダプタの使用の詳細は、『Oracle Containers for J2EEリソース・アダプタ管理者ガイド』を参照してください。

スタンドアロンRARの再デプロイまたはアンデプロイ

スタンドアロンRARのアンデプロイまたは再デプロイでは、defaultアプリケーションの再起動が不要です。

アクティブ・エンドポイントを持つリソース・アダプタを先に停止せずにアンデプロイまたは再デプロイすると、OC4Jではアクティブ・エンドポイントが原因でDeployerException例外がスローされます。再デプロイまたはアンデプロイする前にリソース・アダプタを停止してください。

リソース・アダプタを停止する際、依存アプリケーションがOC4Jによって常に停止されるとはかぎりません。すべてのアプリケーション・アクティビティを確実に終了するため、リソース・アダプタを使用しているすべてのアプリケーションを停止してからリソース・アダプタを停止するようにしてください。