この章では、リリース9.0.4.6のSiebel User Management Connectorのソフトウェアおよびドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。
この項では、このガイドでの主要な変更事項について説明します。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われた更新について説明します。
リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
xlSiebel.jar
ファイルは、xlSiebel.jar
およびSiebelRecon.jar
という2つのファイルに分けられました。これに対応して、次の各項の内容が変更されています。
リリース9.0.4.1_6713023で解決された問題は次のとおりです。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
6713023 | 接続障害により、ユーザー・リコンシリエーションおよびプロビジョニングが機能しません。 | この問題は解決されました。 |
リリース9.0.4.2で解決された問題を次に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
7014401 | プロビジョニング時に設定したタイムゾーン値が、ターゲット・システムに表示されません。 | この問題は解決されました。プロビジョニング時にタイムゾーン値が正しく格納されるようになりました。 |
リリース9.0.4.3で実装されたソフトウェアの更新は次のとおりです。
Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上では、管理およびユーザー・コンソールでコネクタ・インストーラ機能を使用できます。この機能を使用すると、コネクタのインストール手順を自動化できます。
詳細は、「Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール」を参照してください。
リリース9.0.4.4で解決された問題を次に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
7308907 | ターゲット・システム・データベースがGMT以外のタイムゾーンに設定されている場合、増分リコンシリエーションが失敗します。たとえば、ターゲット・システム・データベースのタイムゾーンがGMT+08:00に設定されていると、増分リコンシリエーションは失敗します。 | この問題は解決されました。Siebel Recon スケジュール済タスクにSiebelDatabaseTimeZone 属性が追加されました。この属性を使用すると、ターゲット・システム・データベースのタイムゾーンを指定できます。
|
リリース9.0.4.5で解決された問題を次に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
7308907 | コネクタではTimeStamp ITリソース・パラメータに保存されているタイムスタンプを使用して、リコンサイルする必要のあるターゲット・システム・レコードを特定します。ただし、夏時間は考慮されていませんでした。 | この問題は解決されました。SiebelReconタスクにDayLightSaving属性が追加されました。この属性を使用して、タイムスタンプに追加する必要のある時間(分単位)を指定します。
サンプル値: このサンプル値を使用する場合は、TimeStampパラメータの中に保存されているタイムスタンプに対して60分が追加され、直前のリコンシリエーションを実行した後に作成または変更されたレコードを特定するために新しいタイムスタンプが使用されます。 デフォルト値: 注意: SiebelReconスケジュール済タスクのSiebelDatabaseTimeZone属性がSiebelServerTimeZoneという名前に変更されています。 |
7163582 | ターゲット・システムがSiebel 8.0だった場合は、次の問題が発生していました。
プロビジョニング操作の際に、職責のないユーザーに職責を割り当てようとした場合は、接続例外が発生していました。 |
この問題は解決されました。プロビジョニング操作の際に、職責のないユーザーに職責を割り当てられるようになりました。 |
7561587 | プロビジョニング操作を介してユーザーに主職責を設定することができませんでした。 | この問題は解決されました。PrimaryResponsibility参照フィールドを使用して、プロビジョニング時に主職責を設定できるようになりました。
関連項目:この機能に関する問題については、「既知の問題」の章のOracle Bug#7703095を参照してください。 |
6847114 | ターゲット・システムで、複数の部門にわたって1つの担当名を使用していた場合は、担当名のうちただ1つの出現がLookup.Siebel.Position参照定義にリコンサイルされます。 | この問題は解決されました。担当名は、ターゲット・システム上での一意のIDに基づいてリコンサイルされます。Lookup.Siebel.Position参照定義からのサンプル・エントリは、次のとおりです。
Code Key1: Decode1: Code Key2: Decode2: |
7668306 | ターゲット・システムからリコンサイルされた職責の名前に特殊文字が含まれている場合は、プロビジョニング操作を介してユーザーに割り当てることはできませんでした。 | この問題は解決されました。一重引用符(')を除き、職責の名前に特殊文字が含まれている場合も、プロビジョニングを介してユーザーに割り当てることができるようになりました。
注意: 一重引用符(')を含む職責の名前は、プロビジョニングを介してユーザーに割り当てることはできません。職責の名前に一重引用符が含まれている場合は、ターゲット・システムが職責の名前を検索できないことが原因です。 |
7667566 | プロビジョニング操作を介してユーザーの担当を削除した場合は、例外が発生していました。 | この問題は解決されました。プロビジョニングを介して、ユーザーの職責を削除できます。 |
7673332 | プロビジョニングを介して1つ以上の職責がユーザーに割り当てられた場合でも、ユーザーのステータスが「非アクティブ」になっていました。 | この問題は解決されました。ユーザーに職責が割り当てられない場合は、ユーザーのステータスが「非アクティブ」になります。プロビジョニングを介してユーザーに職責を割り当てる場合は、ユーザーのステータスは「アクティブ」に変化します。 |
リリース9.0.4.6で実装されたソフトウェアの更新は次のとおりです。
このリリース以降、コネクタではSiebel 8.1.1をサポートしています。このことは、「デプロイ要件の確認」で説明します。
リリース9.0.4.6で解決された問題を次の表に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
8223113 | Oracle Identity Managerに対するプロビジョニング操作を介して主担当を従業員に割り当てる場合は、ターゲット・システム上の管理 - ユーザー・モジュールに正しく反映されます。ただし、管理 - グループ・モジュールでは、特定の従業員にとって担当が主であることを指定するチェック・ボックスが選択解除されたままになります。 | この問題は解決されました。従業員と主担当の関係は管理 - グループ・モジュールの中で正しく表示されます。
ユーザーへの担当の割当てに関する項は、コネクタ・ガイドから削除されています。 |
このガイドでのドキュメント固有の更新は、次のとおりです。
次の項に、Siebel 7.6、7.7および7.9の外部コード・ファイルが記載されました。
「リコンサイルされるリソース・オブジェクト・フィールド」の項で、次のフィールドが追加されました。
Extension
HomePhone
WorkPhone
MPosition
Title
Phone
およびPersonalTitle
の各フィールドは、リストから削除されました。
「コネクタのXMLファイルのインポート」の項では、SiebelServerPort
パラメータの名前がGatewayServerPort
に変更されました。
「部分リコンシリエーション」の項の変更内容は、次のとおりです。
givenname
は、すべてFirst Name
に置換されました。
sn
は、すべてLast Name
に置換されました。
「既知の問題」の章で、ターゲット・システムの制限が、コネクタの既知の問題から分離されました。
「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」が追加されています。