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NQClusterConfig.INIファイルでのパラメータの設定


この項では、クラスタ化、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーを有効にするための、NQClusterConfig.INIファイルの構成について説明します。

NQClusterConfig.INIファイルへのアクセス

BI Cluster Controller、BI ServerおよびBI Schedulerの各コンポーネントのインスタンスは、BIクラスタにおける操作に、NQClusterConfig.INIファイルの設定を使用します。このファイルは、次のディレクトリにあります。

NQClusterConfig.INIファイルにアクセスするには

  • Windowsの場合は、OracleBI_HOME\server\Configにアクセスします。
  • LinuxまたはUNIXの場合は、OracleBI_HOME/server/Configにアクセスします。

クラスタ・コントローラの有効化

次の手順に従って、クラスタ・コントローラを有効にします。

クラスタ・コントローラを有効にするには

  • ENABLE_CONTROLLERパラメータをYESに設定して、BI ServerまたはBI Schedulerのノードのクラスタ操作を、Cluster Controllerで制御できるようにします。

プライマリおよびセカンダリのクラスタ・コントローラの指定

次の手順に従って、プライマリおよびセカンダリのクラスタ・コントローラを指定します。

クラスタ・コントローラを指定するには

  • PRIMARY_CONTROLLERパラメータを、Primary Cluster Controllerをホスティングしているマシンに設定します。
  • SECONDARY_CONTROLLERパラメータを、Secondary Cluster Controllerをホスティングしているマシンに設定します。

クラスタに参加しているサーバーの識別

次の手順に従って、クラスタに参加しているサーバーを識別します。

クラスタに参加しているサーバーを識別するには

  • SERVERSパラメータを設定します。設定するには、二重引用符の間に、BI Serverのホスト名のカンマ区切りリストを入力します。

    注意:  完全修飾されたドメイン名(FQDN)は使用しないでください。

  • SCHEDULERSパラメータを、クラスタに参加するBI Schedulerサーバーを識別するように設定します。設定するには、二重引用符の間に、Schedulerのホスト名、RPCポートおよびモニター・ポートのカンマ区切りリストを入力します。次に例を示します。

    SCHEDULERS = "scheduler1:<rpc port>:<monitor port>", "scheduler2:<rpc port>:<monitor port>";

    各要素の内容は次のとおりです。

    • <rpc port>は、Schedulerが、BI Presentation ServicesとJob Managerとの接続をリスニングするポートです。

      これは、BI Schedulerの最初の構成時に設定されるServer Port Numberパラメータに指定されているポート番号です。デフォルトのポートは9705です。

      詳細は、『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』の「Oracle Business Intelligence Schedulerの構成」を参照してください。

    • <monitor port>は、ライフ・サイクルの監視のためにCluster Controllerが使用するSchedulerポートです。

      これは、BIクラスタに参加できるようにBI Schedulerを構成しているときに、Cluster Monitor Portパラメータに設定されたポート番号と一致している必要があります。クラスタ・モニターのデフォルトのポートは9708です。詳細は、「BI Schedulerの構成」を参照してください。

マスターBI Serverの指定

次の手順に従って、マスターBI Serverを指定します。

マスターBI Serverを指定するには

  • MASTER_SERVERパラメータを設定します。設定するには、二重引用符の間に、マスターBI Serverマシンのホスト名を入力します。

クラスタの通信および操作の有効化

次の手順に従って、クラスタの通信および操作を有効にします。

注意:  クラスタ化用に構成されたNQClusterConfig.INIファイルのコピーが、クラスタに参加しているCluster Controller、BI Server、BI Schedulerの各コンポーネントのいずれかをホスティングしているすべてのマシンに常駐している必要があります。

クラスタの通信および操作を有効にするには

  • SERVER_POLL_SECONDSパラメータを、クラスタ内のCluster Controllerとサーバー・ノード間のハートビート・メッセージの頻度に設定します。デフォルトは5秒です。
  • CONTROLLER_POLL_SECONDSパラメータを、Cluster Controller間のハートビート・メッセージの頻度に設定します。デフォルトは5秒です。
  • CLIENT_SERVER_PORTパラメータを、NQSConfig.INIファイルのRPC_SERVICE_OR_PORTのポート番号と同一のポート番号に設定します。これは、クライアント・リクエストのためにBI Serverが使用するポートです。デフォルトは9703です。
  • CLIENT_CONTROLLER_PORTパラメータを、Cluster Controllerとの通信のためにBI ODBC DSNが使用するポート番号に設定します。デフォルトは9706です。
  • MONITOR_CONTROLLER_PORTパラメータを、Cluster Controller間の通信のためにCluster Controllerが使用するポート番号に設定します。デフォルトは9700です。
  • MONITOR_SERVER_PORTパラメータを、BI Serverのライフ・サイクルの監視のためにCluster Controllerが使用するポートに設定します。
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