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Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
11gリリース1(11.1.0.1.0)
B61023-01
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5 サイレント・モードでEnterprise Managerソフトウェアのみをインストールして後で構成

この章では、サイレント・モードでEnterprise Manager Grid Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。特に、次の内容について説明します。

概要

Enterprise Managerソフトウェアのみをインストールして後で構成する方法を使用すると、まずEnterprise Manager Grid Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールし、後から動作保証済の既存のOracle Databaseと使用できるようにEnterprise Manager Grid Controlを構成できます。基本的に、このアプローチはインストール・フェーズと構成フェーズの2つのフェーズに大別されます。

動作保証済の既存のOracle Databaseは、My Oracle Supportノート412431.1に一覧表示されているデータベースの1つである必要があります。

インストール・フェーズ中には、Oracleミドルウェア・ホーム内に次のものが作成されます。

構成フェーズ中には、次の処理が行われます。

開始前

開始する前に、「開始前」で説明されている事項に注意してください。

前提条件

サイレント・モードでEnterprise Manager Grid Controlのソフトウェア・バイナリをインストールする前に、「前提条件」で説明されている前提条件を満たしていることを確認してください。

インストール手順

サイレント・モードでEnterprise Manager Grid Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/em_using_existing_db.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、<DVD><Software_Downloaded_Location>のいずれかです。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、表3-5に示されたパラメータに適切な値を指定します。

  3. インストーラを起動します。

    ./runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_response_file>/em_using_existing_db.rsp -force


    注意:

    • Microsoft Windowsの場合は、runInstallerではなくsetup.exeを起動してください。

    • Microsoft Windowsで、ソフトウェアのダウンロード場所のパスに複数の語とその間の空白からなるサブディレクトリ名が含まれている場合、このようなサブディレクトリの親ディレクトリに、そのサブディレクトリの最初の語と一致する名前のファイルが含まれていないことを確認します。

      たとえば、ソフトウェアがC:\Documents and Settingsにダウンロードされている場合、setup.exeを起動する前に、C:\ driveにDocumentsというタイトルのファイル(たとえば、C:\Documentsのようなショートカット・ファイル)が存在しないことを確認します。

    • 複数のOMSを設定する場合は、管理エージェントによりアップロードされたすべてのメトリック・データ・ファイルを格納するための共有場所が保守されるように、共有ファイル・システム・ローダーを構成することを強くお薦めします。ここで中央ディレクトリを構成した場合は、同じOracle Databaseに接続される追加OMSのインストールはすべて、自動的にこの中央ディレクトリにマップされます。

      共有ファイル・システム・ローダーを構成するには、次のコマンドを使用してインストーラを起動します。指定する場所がすべてのOMSからアクセス可能かつ書込み可能であることを確認してください。

      ./runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_response_file>/em_using_existing_db.rsp -force SHARED_RECEIVE_DIRECTORY_LOCATION=<absolute_path_to_central_directory>

    • WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomainです。

      これを上書きするには、次のコマンドを使用してインストーラを起動し、WebLogicドメインの一意のカスタム名を指定します。

      ./runInstaller WLS_DOMAIN_NAME=<Custom_Domain_Name>


インストール後

(UNIXのみ)Enterprise Manager Grid Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、OMSのOracleホーム(oms11gなど)からallroot.shスクリプトを実行します。

$<ORACLE_HOME>/allroot.sh

構成手順

Enterprise Manager Grid Controlを構成するには、次のようにします。

  1. 環境内に環境変数PERL5LIBが設定されている場合は、その設定を解除します。

  2. OMSのOracleホーム(oms11g)から、ConfigureGC.plスクリプトを実行します。

    $<ORACLE_HOME>/perl/bin/perl <ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.pl


注意:


構成後

Enterprise Manager Grid Controlを構成した後は、「OMSの構成後」に示されている手順に従ってください。