ヘッダーをスキップ
Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
11gリリース1(11.1.0.1.0)
B61023-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

23 アドオンがインストールされたEnterprise Managerシステムのサイレント・モードでのアップグレード

この章では、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4.0)以上、またはアドオン(EBiz、PeopleSoft、JDEdwardsなど)がインストールされたOracle Management Service 10gリリース4(10.2.0.4.0)をサイレント・モードでアップグレードする方法について説明します。特に、次の内容について説明します。

概要

Enterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSにアドオンをインストールした場合、Enterprise Manager Grid Controlや追加OMSなどをアップグレードすると、インストールしたアドオンはどうなるのかという疑問が生じます。Enterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSをアップグレードしても、アドオンはそのまま残るのでしょうか。それとも、Enterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSのアップグレード後に、アドオンを再インストールする必要があるのでしょうか。

Enterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSをアップグレードすると、インストールされていたアドオンは、アップグレード後のバージョンのEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSに引き継がれません。アップグレード・プロセスは、アウトオブプレース・アップグレードです。すなわち、アップグレード後のバージョンに対して新しいOracleホーム(OMSの場合はoms11g、Oracle Management Agent(管理エージェント)の場合はagent11g)が作成されます。

このため、古いリリースのEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSにインストールされていたアドオンが、アップグレード後のバージョンのEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSに自動的に再インストールされることはありません

アドオンはEnterprise Manager Grid Controlおよび追加OMSには依存していません。アドオンを引き続き使用するには、まず既存のEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSのソフトウェア・バイナリをアップグレードしてから、アドオンをインストールし、最後にEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSのアップグレード済ソフトウェア・バイナリを構成する必要があります

前提条件

アドオンがインストールされているEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSのソフトウェア・バイナリをアップグレードする前に、「前提条件」で説明されている前提条件を満たしていることを確認してください。

さらに、次の前提条件を満たしていることも確認してください。

Enterprise Managerのアップグレード

アドオンがインストールされているEnterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSのソフトウェア・バイナリをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/upgrade.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、<DVD><Software_Downloaded_Location>のいずれかです。

  2. レスポンス・ファイルを編集します。

    • Enterprise Manager Grid Controlをアップグレードする場合、表21-2に示されている必須のパラメータに値を指定します。

    • 追加OMSをアップグレードする場合は、表21-3に示されている必須のパラメータに値を指定します。

  3. インストーラを起動します。

    ./runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_location>/upgrade.rsp


    注意:

    • Microsoft Windowsの場合は、runInstallerではなくsetup.exeを起動してください。

    • Microsoft Windowsで、ソフトウェアのダウンロード場所のパスに複数の語とその間の空白からなるサブディレクトリ名が含まれている場合、このようなサブディレクトリの親ディレクトリに、そのサブディレクトリの最初の語と一致する名前のファイルが含まれていないことを確認します。

      たとえば、ソフトウェアがC:\Documents and Settingsにダウンロードされている場合、setup.exeを起動する前に、C:\ driveにDocumentsというタイトルのファイル(たとえば、C:\Documentsのようなショートカット・ファイル)が存在しないことを確認します。

    • インストールが正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動されないようにするには、START_OMS=falseおよびb_startAgent=false引数を使用してインストーラを起動します。

      ただし、START_OMS=false引数を渡した場合、インストールでEMCLIツールが構成されないため、EMCLIコマンドはいずれも機能しません。このため、インストールの終了後に、$<ORACLE_HOME>/binディレクトリ内に手動でEMCLIツールを構成する必要があります。これを行うには、次のURLで入手できる『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』を参照してください。

      http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

    • WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomainです。

      これを上書きするには、次のコマンドを使用してインストーラを起動します。

      ./runInstaller WLS_DOMAIN_NAME=<Custom_Domain_Name>


アドオンのインストール

Enterprise Manager Grid Controlのソフトウェア・バイナリをアップグレードした後、次の手順を実行して、11gリリース1のアドオンをインストールします。

  1. 次の詳細を指定してaddon_oms.rspという名前のレスポンス・ファイルを作成します。

    RESPONSEFILE_VERSION=2.2.1.0.0
    FROM_LOCATION=<absolute_path_to_products.xml>
    DEINSTALL_LIST={"<add-on oms component name>","<add-on oms component version>"}
    TOPLEVEL_COMPONENT={"<add-on oms component name>","<add-on oms component version>"}
    ORACLE_HOME=<OMS OracleHome>
    ORACLE_HOME_NAME=<name of the Oracle Home>
    b_upgrade=false
    EM_REPOS_DBA_PWD="<Repository SYS password>"
    DATABASE_HOSTNAME=<Repository Host name>
    LISTENER_PORT=<Repository Port>
    SERVICENAME_OR_SID=<Repository SID>
    b_silentInstall=true
    ACCEPT_LICENSE_AGREEMENT=true
    
  2. OMSのOracleホームから次のコマンドを実行し、レスポンス・ファイルを渡してアドオンをインストールします。

    $<ORACLE_HOME>/oui/bin/runInstaller -noconfig -silent -responseFile <absolute_path_to_location>

アドオンのインストール後

アドオンをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、OMSのOracleホームからallroot.shスクリプトを実行します。

$<ORACLE_HOME>/allroot.sh

Enterprise Managerの構成

Enterprise Manager Grid Controlを構成するには、次のようにします。

  1. 環境内に環境変数PERL5LIBが設定されている場合は、その設定を解除します。

  2. OMSのOracleホーム(oms11g)から、ConfigureGC.plスクリプトを実行します。

    $<ORACLE_HOME>/perl/bin/perl <ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.pl


注意:


Enterprise Managerの構成後

Enterprise Manager Grid Controlまたは追加OMSを構成した後は、「アップグレード後」に示されている手順に従ってください。