Oracle Application Server パフォーマンス・ガイド 10gリリース3(10.1.3.1.0) B31836-02 |
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この章では、Oracle Application Serverとそのコンポーネントの概要とその監視方法について説明します。Oracle Application Serverを監視し、パフォーマンス・データを取得すると、システムのチューニング、およびパフォーマンスに問題のあるアプリケーションのデバッグが容易になります。
この章には、次の項が含まれています。
Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソール(Application Server Controlコンソール)を使用して、Oracle Application Serverとそのコンポーネントを監視できます。Application Server Controlコンソールでは、次のようなOracle Application Serverコンポーネントのパフォーマンス・メトリックが表示されます。
Application Server Controlコンソールを使用すると、パフォーマンス・メトリックや他のステータス情報を表示することもできます。
Oracle Application Serverは自動的にランタイム・パフォーマンスを測定し、Oracle HTTP Server、Oracle Containers for J2EE(OC4J)サーバーおよびコンポーネントのメトリックを収集します。サーバーのパフォーマンス・メトリックは、Oracle Application Serverコンポーネントの実装に組み込まれたパフォーマンス・インストルメントを使用して、自動的かつ連続的に測定されます。パフォーマンス・メトリックは自動的に使用可能になります。パフォーマンス・メトリックを収集するためにオプションを設定したり、追加の構成を行う必要はありません(パフォーマンス上の理由から、JDBCメトリックはオプションを設定して有効化します)。
Oracle HTTP Serverのパフォーマンス・メトリックでは次のことが可能です。
OC4Jパフォーマンス・メトリックでは、J2EEコンテナおよびコンポーネントのパフォーマンス監視以外に、次のことを実行可能です。
Oracle Application Serverコンポーネントのトラブルシューティングにパフォーマンス・メトリックを使用して、ボトルネックの発見、リソースの可用性に関する問題特定、あるいはコンポーネントのスループットやレスポンス時間の改善に役立てることができます。
Application Server Controlコンソールでは、Application Serverとそのコンポーネントをスタンドアロンで管理できますが、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールを使用すると、複数のApplication Server Controlコンソールではなく、1つのツールですべてのApplication Serverを集中管理できます。たとえば、10個のApplication Serverが5つのホストに配置されているとします。各ホストに管理エージェントを配置すると、Enterprise Managerがそれらのホスト上にあるApplication Serverを自動的に検出して、デフォルトの監視レベル、通知ルールを使用した監視を自動的に開始します。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid ControlコンソールのApplication Serverホーム・ページでは、アプリケーション・サーバー管理者が必要とする次の重要な情報に簡単にアクセスできます。
パフォーマンスの問題解決やシステム・アクティビティの監視に、オペレーティング・システム固有のコマンドを使用できます。オペレーティング・システム固有のコマンドを使用すると、CPU使用率、ページング・アクティビティ、スワッピングやその他のシステム・アクティビティ情報の収集と監視が可能になります。
ネットワーク監視ツールを使用して、Oracle Application Serverコンポーネントにアクセスするリクエストのステータスを確認できます。ネットワークの通信量情報を調査および保存するツールを使用できます。このようなツールはパフォーマンスの問題の分析と解決に役立ちます。
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