Oracle Application Server パフォーマンス・ガイド 10gリリース3(10.1.3.1.0) B31836-02 |
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この付録には、次の項が含まれています。
パフォーマンスの監視には、Application Server Controlコンソールの「パフォーマンス」サブタブを使用するか、「管理」サブタブの「JMX」領域からシステムMBeanブラウザを使用できます。または、Oracle Application Serverの組込みパフォーマンス・メトリックを表示します。
この付録では、Oracle Application Server AggreSpy
サーブレットまたはdmstool
コマンドを使用した、組込みパフォーマンス・メトリックの参照方法について説明します。
表A-1は、パフォーマンス・メトリックの参照に使用できる組込みツールを要約したものです。
AggreSpy
サーブレットは、OC4J、Oracle Process Manager and Notification Serverおよびその他のOracle Application Serverコンポーネント・プロセスを含む、Oracle Application Serverプロセスのメトリックを表示します。
AggreSpy
は、DMS Spiesおよびメトリック表の2つの領域にメトリックを編成します。
DMSメトリック表は、oc4j_servlet
やopmn_process
などの名前で識別されます。AggreSpy
では、メトリック表という用語は、組込みパフォーマンス・メトリックの表名を示します。
パフォーマンス・メトリックには、次のURLからAggreSpy
を使用してアクセスできます。
http://host:port
/dmsoc4j/AggreSpy
ここで、
hostは、HTTPリスナーを提供するOC4Jのホストを示します。たとえば、tv.us.oracle.com
です。
portは、OC4JのHTTPリスナー・ポートを示します。たとえば、8888
です。
図A-1に、サンプルのAggreSpy
の表示を示します。ここには、2つのフレームが表示されています。1つにはDMS SpiesとDMSメトリック表のリストが表示され、もう1つにはDMS Spiesまたはメトリック表の選択した値が表示されます。
AggreSpy
には、次のようなナビゲーションと表示オプションが用意されています。
AggreSpy
の起動後は、ブラウザをリフレッシュして組込みメトリック・データを表示する必要があります。AggreSpy
を最初に使用する場合、多くのフィールドやDMS Spiesのリストに、現在のメトリック表が完全に含まれていない場合があります。しばらくして表示をリフレッシュすると、データが利用できるようになり、AggreSpy
にメトリック表の完全なリストが表示されます。
AggreSpy
サーブレットは、Oracle HTTP Server、OC4J、Oracle Process Manager and Notification Server、およびその他のOracle Application Serverコンポーネント・プロセスを含む、Oracle Application Serverプロセスのメトリックを表示します。
この項には、次の項目が含まれています。
AggreSpy
は、DMS Spiesおよびメトリック表の2つの領域にメトリックを編成します。
注意
AggreSpy
を使用してDMSメトリックを表示するには、システムでプロキシを使用するように構成されている場合、ブラウザを構成し、ローカルホストに対するプロキシの使用を無効化する必要がある場合があります。Oracle Application Serverでは、デフォルトでローカルホストへのアクセスのみ許可されています。詳細は、「WebサーバーでのAggreSpyのURL(プロキシ・サーバーが設定されている場合)」を参照してください。
DMSメトリック表は、Oracle HTTP Serverメトリックに対するohs_server
のような名前で識別されます。AggreSpy
では、メトリック表という用語は、組込みパフォーマンス・メトリックの表名を示します。
パフォーマンス・メトリックには、次のURLからAggreSpy
を使用してアクセスできます。
http://host:port
/dms0/AggreSpy
ここで、
hostは、Oracle HTTP Serverホストを示します。たとえば、tv.us.oracle.com
です。
portは、Oracle HTTP Serverのリスナー・ポートを示します。たとえば、7777
です。
図A-1に、サンプルのAggreSpy
の表示を示します。ここには、2つのフレームが表示されています。1つにはDMS SpiesとDMSメトリック表のリストが表示され、もう1つにはDMS Spiesまたはメトリック表の選択した値が表示されます。
AggreSpy
には、次のようなナビゲーションと表示オプションが用意されています。
AggreSpy
の起動後は、ブラウザをリフレッシュして組込みメトリック・データを表示する必要があります。AggreSpy
を最初に使用する場合、多くのフィールドやDMS Spiesのリストに、現在のメトリック表が完全に含まれていない場合があります。しばらくして表示をリフレッシュすると、データが利用できるようになり、AggreSpy
にメトリック表の完全なリストが表示されます。
ブラウザがプロキシ・サーバーを使用するように構成されている場合、ローカルホストのAggreSpy
にアクセスするには、ローカルホストでのプロキシの使用を無効化するようにブラウザを構成する必要があります。ローカルホストでのプロキシ・サーバーの使用を無効化する手順は、使用しているブラウザによって異なります。
デフォルトでは、dms0/AggreSpy
URLがリダイレクトされ、このリダイレクト先は保護されます。そして、ローカルホスト(127.0.0.1)からのみ、AggreSpy
サーブレットへアクセスできます。
ローカルホスト以外のシステムからメトリックを表示するには、UNIXシステム上では$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/dms.conf
ファイルを、Windowsシステム上では%ORACLE_HOME%¥Apache¥Apache¥conf¥dms.conf
ファイルを変更して、監視するOracle Application Serverを実行するシステムのDMS構成を変更する必要があります。
例A-1に、dms.conf
のサンプルのデフォルト構成を示します。この構成では、AggreSpy
は、ローカルホスト(127.0.0.1)からメトリックにアクセスするように制限されます。表示されているポート7200は、ご使用のインストールによって異なる場合があります。
# proxy to DMS AggreSpy Redirect /dms0/AggreSpy http://localhost:7200/dmsoc4j/AggreSpy #DMS VirtualHost for access and logging control Listen 127.0.0.1:7200 OpmnHostPort http://127.0.0.1:7200 <VirtualHost 127.0.0.1:7200> ServerName 127.0.0.1
dms.conf
の構成を変更して、DMSメトリックを提供または表示するホストを指定すると、ローカルホスト以外のシステム上のユーザーが、http://host:port/dms0/AggreSpyからDMSメトリックにアクセスできるようになります。
ローカルホスト(127.0.0.1)以外のシステムからメトリックを表示するには、次の手順を実行します。
dms.conf
を変更します。サーバー名はhttpd.conf
ファイルのServerName
ディレクティブから取得します(たとえば、tv.us.oracle.com
です)。
dms.conf
のサンプルを示します。# proxy to DMS AggreSpy Redirect /dms0/AggreSpy http://tv.us.oracle.com:7200/dmsoc4j/AggreSpy #DMS VirtualHost for access and logging control Listen tv.us.oracle.com:7200 OpmnHostPort http://tv.us.oracle.com:7200 <VirtualHost tv.us.oracle.com:7200> ServerName tv.us.oracle.com
opmnctl
コマンドを使用して、Oracle HTTP Serverを再起動するか、一度停止してから起動します。次に例を示します。
%opmnctl restartproc process-type=HTTP_Server
または
%opmnctl stopproc process-type=HTTP_Server %opmnctl startproc process-type=HTTP_Server
Oracle Application Serverで複数のインスタンスが実行されている場合、AggreSpy
は期待どおりに動作しません。Oracle HTTP Serverのmod_oc4j
コンポーネントが、OC4Jに対するリクエストのロードを複数のインスタンス間で分散するとき、AggreSpy
は、ローカルホスト(127.0.0.1)ではないシステムの結果をレポートすることがあります。
dmstool
コマンドを使用すると、Oracle Application Serverインスタンスの1つのパフォーマンス・メトリック、すべてのパフォーマンス・メトリック、または任意の数のパフォーマンス・メトリックを表示できます。dmstool
コマンドでは、メトリックのレポートをt秒ごとに更新するため、レポートの作成間隔を秒単位で指定するオプションもサポートされています。
たとえば、特定のサーブレット、JSP、EJB、EJBメソッドまたはデータベース接続のパフォーマンスを監視しながら、これらのコンポーネントに関するメトリックの定期的なスナップショットをリクエストすることができます。
組込みパフォーマンス・メトリックの表示に使用するdmstool
の書式は、次のとおりです。
% dmstool [options] metric metric ...
または
% dmstool [options] -list
または
% dmstool [options] -dump
表A-2に、dmstool
のコマンドライン・オプションを示します。表A-2の後のセクションでは、いくつかのパフォーマンス・メトリックに関する使用方法のサンプルを示します。dmstool
コマンドは、$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリ(UNIXの場合)または%ORACLE_HOME%¥bin
ディレクトリ(Windowsの場合)にあります。
デフォルトでは、dmstool
をローカルホスト(127.0.0.1)から実行している場合のみ、メトリックが表示されます。リモートホストで実行されているOracle Application Serverからメトリックを表示する場合、ローカルホストで-a
オプションを使用してdmstool
を実行し、リモートOracle Application Serverインスタンスのdms.conf
ファイルを更新する必要があります。このファイルは、$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/
ディレクトリ(UNIXの場合)または%ORACLE_HOME%¥Apache¥Apache¥conf¥
ディレクトリ(Windowsの場合)にあります。
dmstool
を使用したメトリックへのアクセス制御に必要な構成の変更は、dms0/AggreSpy
へのアクセスの場合と同様です。
オプション | 説明 |
---|---|
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デフォルトでは、
左記のように
たとえば、次のように、 <notification-server> dmstool -aを使用してリモート・システムからメトリックをリクエストする場合、システムがメトリックを提供するように構成されている必要があります(デフォルトでは、ローカルホストからDMSメトリックにアクセスできます)。 |
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メトリックを監視する際に、値を取得する回数を指定します。指定しない場合、
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-dumpオプションでは、 |
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メトリックを取得してから、次に取得するまで待機する秒数を指定します。デフォルトは5秒です。
注意: システムの負荷が高い場合、 |
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使用可能なすべてのメトリックのリストを生成します。
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指定したメトリックをリセットします。-tableオプションを使用して実行すると、指定したメトリック表にあるすべてのメトリックがリセットされます。 EventおよびphaseEventメトリックは0にリセットされます(更新されなかったことになる)。Stateメトリックは現在の値にリセットされます(現在の値で開始されたことになる)。
注意: |
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メトリック表の名前のリストは、付録C「パフォーマンス・メトリック」を参照するか、 |
Oracle Application Serverの各パフォーマンス・メトリックには一意の名前があります。-list
オプションを使用してdmstool
を実行すると、すべてのメトリック名のリストが作成されます。-list
による出力には、1つのメトリックまたは複数のメトリックの監視をリクエストするときに、dmstool
で使用可能なメトリック名が含まれています。
次のコマンドを使用すると、dmstool
では、サーバーで取得可能なすべてのメトリックのリストを表示します。
% dmstool -list
このコマンドにより、取得可能なメトリックのリストが表示されます。
1つのメトリックまたは複数のメトリックを監視するには、コマンドラインでメトリック名を指定してdmstool
を使用します。たとえば、JVMの稼動時間を監視するには次の手順を実行します。
-list
オプションを使用し、dmstool
を次のように実行して、JVMのアップタイムを示すメトリック名を検出します。
% dmstool -list | grep JVM/upTime.value /system1/OC4J:12502:6100/JVM/upTime.value
dmstool
を実行し、メトリックの値を表示します。
% dmstool /system1/OC4J:12502:6100/JVM/upTime.value Wed Dec 21 15:37:08 PST 2005 /system1/OC4J:12502:6100/JVM/upTime.value 159312 msecs
dmstool
を使用して、更新されたメトリックを表示します。デフォルトの繰返し間隔は5秒なので、次のコマンドでは5秒ごとに更新されたメトリック値が表示されます。-count
オプションを使用して、dmstool
で値をレポートする回数を制限します。
次に例を示します。
% dmstool /system1/OC4J:12502:6100/JVM/upTime.value -count 2 Wed Dec 21 15:39:38 PST 2005 /system1/OC4J:12502:6100/JVM/upTime.value 310031 msecs Wed Dec 21 15:39:43 PST 2005 /system1/OC4J:12502:6100/JVM/upTime.value 314516 msecs
アプリケーションで完了したリクエストを1分間隔で監視するには、次のdmstool
コマンドを使用して、コマンドラインでメトリック名を指定します。
% dmstool -i 60 -c 120 ¥ /system1/OC4J:3301:6003/oc4j/default/WEBs/processRequest.completed
このコマンドでは、コマンドラインでリストしたメトリックの出力が120回レポートされ、同時に60秒間隔でデータが収集されます。
Tue Oct 12 14:43:43 PDT 2004 /system1/OC4J:3301:6003/oc4j/default/WEBs/processRequest.completed 8576 ops Tue Oct 12 14:44:43 PDT 2004 /system1/OC4J:3301:6003/oc4j/default/WEBs/processRequest.completed 8581 ops Tue Oct 12 14:45:43 PDT 2004 /system1/OC4J:3301:6003/oc4j/default/WEBs/processRequest.completed 8588 ops . . .
-dump
オプションを使用してdmstool
を実行すると、Oracle Application Serverインスタンスからすべてのメトリックが標準出力に表示されます。
次のコマンドは使用可能なすべてのメトリックを表示します。
% dmstool -dump
-dump
オプションを使用してdmstool
コマンドを15〜20分などの間隔で定期的に実行して、パフォーマンス・データを取得し、記録を保存しておくことをお薦めします。一定の期間にわたってパフォーマンス・データを保存しておけば、パフォーマンス改善のためにシステムの動作を分析したり、問題が発生した場合に役立てることができます。
メトリック・データを処理する必要がある場合、dmstool
コマンドラインでformat=xml
問合せを使用して、すべてのメトリック・データをXML形式でレポートします。
次のコマンドは、使用可能なすべてのメトリックをXML形式で表示します。
% dmstool -dump format=xml
メトリック値をリセットする場合は、dmstool
コマンドラインでreset
オプションを使用して、複数のメトリックの値、または指定されたメトリック表のすべてのメトリックの値をリセットします。
resetオプションを使用すると、EventおよびphaseEventメトリックは0にリセットされます(更新されなかったことになる)。Stateメトリックは現在の値にリセットされます(現在の値で開始されたことになる)。
次のコマンドは、指定したメトリックをリセットします。
% dmstool -reset /system1/OC4J:3000:6004/JVM/upTime.value
次のコマンドは、指定したメトリック表をリセットします。
% dmstool -reset /system1/OC4J:3000:6004/JVM/upTime.value
-a
オプションを使用してdmstool
を実行すると、リモートにあるOracle Application Serverインスタンスからメトリックがレポートされます。
注意
Oracle Application Serverでは、デフォルトで、 |
次のコマンドにより、-a
オプションで指定したように、Oracle Application Serverインスタンスで取得可能なすべてのメトリックおよびメトリック値が表示されます。
% dmstool -a opmn://system1:6003 -list
dmstool
の-aオプションを使用する場合、接頭辞opmn://
とともに引数を指定し、メトリックを取得するホスト名とOPMNリクエストのポート番号も含めます。ポートは、Oracle Application Serverのメトリックを提供するOPMNリクエスト・ポートを指定します。これは、$ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xml
(UNIXの場合)および%ORACLE_HOME%¥opmn¥conf¥opmn.xml
(Windowsの場合)内の<notification-server>
要素のrequest
属性で指定します。
Oracle Application Serverを使用せずに、スタンドアロン・モードでOC4Jを使用している場合は、AggreSpy
サーブレットを使用してOC4Jメトリックにアクセスできます。
OC4Jをスタンドアロンで実行している場合、次のURLからAggreSpy
を使用してパフォーマンス・メトリックにアクセスします。
http://myhost
:myport
/dms0/AggreSpy
表A-3に、スタンドアロン・モードのOC4Jにのみ適用するdmstoolオプションを示します。さらに、表A-2に示されるオプションも、dmstoolに適用されます(ただし、opmn://
接頭辞を持つ-aオプションを除く)。
オプション | 説明 |
---|---|
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スタンドアロンOC4Jシステムでは、
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WindowsシステムでOracle Application Serverを使用する場合、特定のDMSメトリックを表示するには統計の収集を有効にする必要があります。0以外の値が予測されるときにDMSメトリックが0をレポートした場合、システムで統計の収集が無効になっていることがあります。統計の収集が無効になっているWindowsシステムで統計の収集を有効にするには、次のレジストリ・エントリの値を0に設定します。
HKEY_LOCAL MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥PerfProc¥Performance¥Disable Performance Counters
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