Oracle Process Manager and Notification Server 管理者ガイド 10gリリース3(10.1.3.1.0) B31837-01 |
|
この章では、Oracle Application ServerのOPMNの概要について説明します。この章の項目は次のとおりです。
OPMNは、Oracle Application Serverのすべてのインストール・タイプにインストールおよび構成され、Oracle Application Serverの実行に必要となります。
OPMNには、次のような機能があります。
opmn.xml
ファイルを変更することで、OC4Jインスタンスを制御できる。
OPMNでは、Oracle Application Serverインスタンスをクラスタ・トポロジの一部として階層構造で管理できます。Oracle Application Serverインスタンスのインストール後は、「クラスタ・トポロジ」ページを使用して、OC4JやOracle HTTP Serverなどのインストールされたコンポーネントを表示できます。
コンピュータの電源を入れたら、すぐにOPMNサーバーを起動してください。OPMNが管理するコンポーネントが実行中であるかどうかにかかわらず、OPMNは実行する必要があります。
注意
Microsoft Windowsオペレーティング・システムでは、OPMNがWindowsサービス( |
OPMNが管理するOracle Application Serverコンポーネントは、手動で起動および停止しないでください。Oracle Application Serverコンポーネントを起動および停止する際は、前バージョンのOracle Application Serverのコマンドライン・スクリプトまたはユーティリティを使用しないでください。コンピュータを再起動またはシャットダウンする場合、OPMNサービスは最後に停止する必要があります。
Oracle Application Serverコンポーネントを起動および停止するには、Application Server Controlコンソールおよびopmnctl
コマンドライン・ユーティリティを使用します。
OPMNは、同じまたは異なるOPMNサーバー内のOracle Application Serverプロセス間で送信される通知情報を解析および伝送する、3つのコンポーネント・グループをコアとして構成されます。
OPMNのコアは、次の3つのコンポーネントで構成されます。
図2-1に、OPMNのコアのアーキテクチャを示します。
Oracle Notification Server(ONS)は、Oracle Application Serverのコンポーネント間で障害、リカバリ、起動およびその他の関連する通知を行うための転送メカニズムです。ONSは、パブリッシュ・サブスクライブ・モデルに従った動作をします。このモデルでは、Oracle Application Serverコンポーネントが、ONSに登録したサブスクリプションごとに特定のタイプの通知を受信します。そのような通知が発行されると、ONSはその通知を適切なサブスクライバに送信します。
Oracle Process Manager(PM)は、Oracle Application Serverにおいて集中的なプロセス管理を行うことができるメカニズムで、Oracle Application Serverプロセスを管理します。PMは、これらすべてのプロセスの起動、再起動、停止および監視を行います。PMは、プロセスの制御やプロセスのステータス取得に関連付けられているOPMNに対して送信されるすべてのリクエストを処理します。また、PMが管理するプロセスの障害検出と自動再起動の実行も行います。PMの管理対象となるOracle Application Serverプロセスは、opmn.xml
ファイルに指定されます。
PMは、特定またはすべてのOracle Application Serverプロセスを起動するコマンドを待機します。プロセスが停止すると、PMはリクエスト・パラメータで指定されたリクエストを受け取ります。
OPMNサーバーは2つのプロセスで構成されます。第1のOPMNサーバー・プロセスは、第2のOPMNサーバー・プロセスが必要になったときに、それを起動するという目的にのみ使用されます。第2のOPMNサーバー・プロセスは、すべてのリクエスト通信を処理し、すべての機能を実行します。第2のOPMNサーバー・プロセスがopmnctl reload
コマンドや予期せぬクラッシュが原因で停止した場合は、第1のOPMNサーバー・プロセスによって再起動されます。
Microsoft Windowsでは、第2のOPMNサーバー・プロセスが意図的に終了された場合は再起動されません。そのかわりに、第1のOPMNサーバー・プロセスも同様に終了します。この状況からリカバリするには、コマンドラインまたはサービス・マネージャからOPMNサーバーを再起動します。
またApplication Server Controlコンソールは、PMを使用してプロセスを管理します。
PMは、ONSを使用して次のことを行います。
図2-2に、2つのノード間のONS通信を示します。ONSでは、2つのノード間の通知の転送と、サブスクライバへの通知の送信が行われます。
ONSでは、動的検出によって新しいサーバーが通知され、そのサーバーがONSトポロジに動的に組み込まれます。動的検出では、同じ検出情報が構成されたすべてのアプリケーション・サーバー・インスタンスがONSネットワーク・トポロジに組み込まれます。
OPMNでは、ONSネットワークのトポロジに基づいて、接続先の一連のONSサーバーが実行時に自動的に判別されます。一連のONSサーバーは、ONSネットワーク全体でのメッセージの配信を保証し、個々のリンク障害からメッセージを保護して、サーバー間に必要な接続数を最小化します。各ONSサーバーの接続先サーバーの数とその選択は、グリッドでのサーバーの追加または削除に応じて調整されます。詳細は、第3.3項「opmn.xmlの動的検出」を参照してください。
Oracle Process Manager Modules(PM Modules)は、Oracle Application Serverコンポーネント固有のプロセス管理機能を実装します。PM Modulesは、同じまたは異なるOPMNサーバー内の他のOracle Application ServerコンポーネントのPM Modulesによって返される通知情報を渡します。
PM Modulesの機能は、次のとおりです。
OPMNは、Application Server Controlコンソールを含むすべてのOracle Application Serverコンポーネントを管理します。
OPMNでは、Oracle HTTP ServerおよびOracle Containers for J2EE(OC4J)を明示的に管理できます。
また、カスタムPM Modulesを使用してその他のプロセス(Oracleおよび他のサード・パーティ製品を含む)を管理するようにOPMNを構成できます。詳細は、第10章「カスタム・プロセスの構成」を参照してください。
OPMNの設計は拡張可能であるため、OPMNを更新せずにOPMNでアドオン・コンポーネントを管理できます。
OPMNでは、すべてのOracle Application Serverインスタンスをグリッド環境で管理することもできます。
OPMNの他にも、Application Server Controlコンソールを使用して企業を管理できます。Application Server Controlコンソールは、OPMNの機能を利用してOracle Application Server Enterpriseを管理します。Application Server Controlコンソールは、Webブラウザを使用して、ネットワークおよび企業内のすべてのOracle Application Serverコンポーネントを管理するグラフィカル・インタフェースを提供します。
グリッド・コンピューティングは、複数の大規模なモジュール化されたサーバー・グループを効率的にプーリングすることで仮想コンピューティング・リソースを作成するように設計されたソフトウェア・アーキテクチャです。このリソース全体に、処理を透過的に分散できます。グリッド・コンピューティングにより、低価格、高可用性を実現した、コンピュータ容量の効率的な利用が可能になります。
10.1.3のOPMNで提供される新しい構成および機能により、グリッド・コンピューティング・モデルに固有の利点を効率的に利用できます。グリッド内のすべてのコンピュータは、使用可能なOPMNコマンドによって管理できます。
OPMNは、他のOracle Application ServerインストールやOC4Jインスタンスの検出に使用できます。図2-3に、各クラスタのインスタンスにあるOPMNを介して、Application Server Controlコンソールでトポロジを検出する仕組みを示します。ホスト1のApplication Server Controlコンソールは、クラスタ全体を管理します。
クラスタ・トポロジ内では、1つのApplication Server Controlコンソールインスタンスを実行することが理想的です。Application Server Controlコンソールでは、企業内の他のOracle Application Serverインスタンスに対するJava Management Extensions(JMX)リモート接続が実行されます。それらのインスタンスは、Application Server Controlコンソールの「クラスタ・トポロジ」ページに管理可能なエンティティとして表示されます。OC4Jをスタンドアロン構成でインストールしている場合は、Application Server Controlコンソールの「クラスタ・トポロジ」ページは表示されません。
クラスタ内のOracle Application ServerインスタンスにあるOPMNが応答しない場合は、OPMNによるクラスタ・トポロジ検出は制限されます。図2-4に示すように、ホスト3のOPMNインスタンスが応答しない場合、そのインスタンスはApplication Server Controlコンソールで検出されません。
Application Server Controlコンソールでクラスタ・トポロジを検出する機能はOPMNに依存するため、あるインスタンスのOPMNが停止している場合、Application Server Controlコンソールは、そのインスタンスがクラスタの一部ではないと判断します。
第3.2項「OC4Jグループ」では、複数のOC4Jインスタンスに対して共通の管理タスクを自動的に実行できるOC4Jグループについて説明しています。
|
![]() Copyright © 2006, Oracle. All Rights Reserved. |
|