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Oracle Web Services Manager インストレーション・ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31904-01
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3 インストール・タスク

この章ではOracle WSMのインストール方法を説明します。このインストールでは、各Oracle WSMコンポーネントの単一のインスタンスを単一のマシンに配置します。インストールを実行すると、Oracle WSMを他のホストにインストールすることで、Oracle WSMのデプロイを拡張できます。

この章には次の項があります。

拡張インストール用のデータベースの準備

Windows上で基本インストールを実行する場合は、この項をスキップしてください。

Linuxにインストールする場合またはWindows上で拡張インストールを実行する場合は、SOAスキーマORAWSMをロードして既存のデータベースを準備する必要があります。

既存のデータベースは次のいずれかである必要があります。

SYSDBA権限を持つSYSユーザーとしてデータベースにアクセスできる必要があります。

データベースにOracle SOA Suiteスキーマをロードするには、次のようにします。

  1. Oracleデータベースがインストールされているマシン、またはsqlplusがインストールされておりデータベースにリモート接続できるリモートのOracleクライアントにログインします。

  2. ORACLE_HOME環境変数を、sqlplusが含まれているインスタンスに設定します。

  3. 次のようにして、SYSDBA権限を持つユーザーとしてデータベースに接続できることを確認します。

    ORACLE_HOME/bin/sqlplus "SYS/SYS_PASSWORD@SERVICENAME as SYSDBA"
    
  4. Oracle SOA Suiteのディスク1で、irca.shコマンド(Linux)またはirca.batコマンド(Windows)を検索します。

    ダウンロードおよび解凍した場合は、インストール・ディレクトリで次を実行します。

    cd INSTALLATION_DIRECTORY/Disk1/install/soa_schemas/irca
    

    CD-ROMからインストールする場合は、ディスク1をCD-ROMドライブに挿入して次を実行します。

    cd mount_point/install/soa_schemas/irca
    
  5. Linuxの場合:

    次のように、irca.shコマンドを実行します。

    ./irca.sh 
    

    Windowsの場合:

    次のように、irca.batコマンドを実行します。

    ./irca.bat 
    
  6. スキーマの追加を求められたら、ORAWSMと入力します。

  7. コマンドが正常に完了すると、必要なSOAスキーマがデータベースにインストールされます。詳細は、irca.shコマンドと同じディレクトリにあるREADME.txtファイルを参照してください。

インストール・プロセスの開始

次のようにインストール・プロセスを開始します。

  1. インストール・ユーザー」に記載されているように、インストール・ユーザーとしてログインします。

  2. CD-ROMまたはDVDを挿入します。


    注意

    LinuxでCD-ROMまたはDVDのマウントに失敗した場合は、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイドfor Linux x86』またはオペレーティング・システムのマニュアルに記載されているマウント手順に従ってください。 


  3. インストーラを起動します。

    Windowsの場合はDisk1¥setup.exeです。

    Linuxの場合はDisk1/runInstallerです。

Oracleインベントリ・ディレクトリ

Oracle Web Services Managerがコンピュータに最初にインストールするOracle製品である場合、インベントリ・ディレクトリ(oraInventoryディレクトリとも言います)を指定するための画面が表示されます。このインベントリ・ディレクトリは、インストーラがコンピュータにインストールされたすべてのOracle製品を把握するために使用します。インベントリ・ディレクトリは、Oracle WSMおよびOracle Application ServerのOracleホーム・ディレクトリとは別のものです。ホーム・ディレクトリには適切な権限がないことがあるため、Oracleユーザーのホーム・ディレクトリをインベントリ・ディレクトリとして使用しないでください。

コンピュータにOracle製品がすでにインストールされている場合は、既存のインベントリ・ディレクトリが使用されます。そのディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。これを確認する最もよい方法は、既存のOracle製品をインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーと同じユーザーとしてインストーラを実行することです。Oracle製品のインストールに関するすべてのタスクを実行するためのオペレーティング・システム・ユーザーを作成することをお薦めします。

Oracle Web Services Managerのインストール

次の手順に従います。

  1. インストール・ディレクトリとインストール・モードを選択します。

    図3-1はOracle Web Services Manager 10g(10.1.3.1.0)インストール画面を示しています。

    図3-1    Oracle WSMのインストール画面


    この画面では、Oracle Web Services Manager 10g(10.1.3.1.0)をインストールするディレクトリを指定する必要があります。新規ディレクトリを指定すると、Oracle Universal Installerは基本インストールを実行します。既存のOracleホームを指定すると、拡張インストールを実行します。既存のインストールが存在するシステムの場合は、リストから選択できます。「参照」をクリックしてファイルシステムを参照します。既存のインスタンスは、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.1)以上である必要があります。


    注意

    Oracle WSMの基本インストール・タイプおよび拡張インストール・タイプは、それぞれ開発者インストールおよび本番インストールと呼ばれることがあります。Oracle Web Services Manager 10g(10.1.3.1.0)インストール画面の「アプリケーション・サーバー・タイプ」は、新規ディレクトリを指定するとDeveloper installと表示され、既存のOracleホームを指定するとExisting Oracle AS 10.1.3.1と表示されます。 


  2. アプリケーション・サーバーの詳細を入力します。

    初期画面のアプリケーション・サーバーの詳細セクションには次のフィールドがあります。

    • アプリケーション・サーバー・タイプ

      これは変更できない情報フィールドです。「基本インストール」または「拡張インストール」、および「Oracle Containers for J2EE」と表示されます。

    • HTTPホスト:ポート

      基本インストールの場合、このフィールドは無効化されています。現在のシステムをホストとして使用し、ポートは3115を使用します。拡張インストールの場合は、完全修飾ホストおよびサービス・インスタンス用のHTTPリスナーのポートを指定します。形式はホスト:ポートです。

    • OC4Jインスタンス

      基本インストールの場合、このフィールドはhomeに設定されており、変更できません。拡張インストールの場合は、アプリケーションをデプロイするインスタンスを指定します。

    • 管理者のユーザー名

      基本インストールの場合、このフィールドはoc4jadminに設定されており、変更できません。拡張インストールの場合、デフォルトはoc4jadminですが、別のユーザー名に変更できます。このユーザーは、共有ライブラリの作成と削除、およびアプリケーションのデプロイとアンデプロイの権限を持っている必要があります。

    • 管理者のパスワード

      管理者のパスワードを指定します。基本インストールの場合、このフィールドでパスワードを設定し、次のフィールドで確認します。パスワードには次の制限があります。

      • 5文字以上であること。

      • 30文字以下であること。

      • 少なくとも1文字が数字であること。

      • パスワードには、データベース・キャラクタ・セットの英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)および番号記号(#)のみを使用できます。

      • パスワードの開始文字は英文字であること。パスワードの開始文字には、数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)または番号記号(#)は使用できません。

      • パスワードをOracleの予約語にすることはできません。『Oracle Database SQLリファレンス』に予約語がリストされています。このマニュアルはOracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/documentation)にあります。または、単に予約語と思われる言葉の使用を避けることも可能です。

      拡張インストールの場合は、現在の管理者パスワードを指定します。

    • パスワードの確認

      基本インストールの場合、選択した管理者用のパスワードを確認します。拡張インストールの場合は、このフィールドは無効化されています。

  3. データベースの詳細を入力します。

    初期画面のデータベースの詳細セクションには次のフィールドがあります。

    • データベース・タイプ

      Windowsでの基本インストールの場合、このフィールドはOLiteに設定されています。Linuxでの基本インストール、および拡張インストールの場合は、このフィールドはOracleに設定されています。このフィールドは変更できません。

    • ドライバ・タイプ

      OLiteデータベースの場合、このフィールドはThinに設定されており、変更はできません。Oracle Databaseの場合は、JDBCドライバ・タイプとしてThickまたはThinを選択します。

    • 名前

      OLiteデータベースの場合、このフィールドはorawsmに設定されており、変更はできません。Oracle Databaseの場合は、データベース・サーバー名を指定します。

    • データベース接続文字列

      OLiteデータベースの場合、このフィールドは使用しません。Oracle Databaseの場合は、完全修飾ホスト名およびポートを指定します。単一のデータベース・サーバーの場合、形式はホスト:ポートです。RACデータベースの場合、形式はホスト1:ポート1^ホスト2:ポート2...です。

    • ユーザーID

      OLiteデータベースの場合、このフィールドは使用しません。Oracle Databaseの場合、ユーザーID(スキーマ)を指定します。デフォルトはORAWSMです。

    • パスワード

      OLiteの場合、このフィールドでパスワードを設定し、次のフィールドで確認します。Oracle Databaseの場合は、指定したユーザーの現在のパスワードを指定します。

    • パスワードの確認

      OLiteの場合、選択したシステム・ユーザー用のパスワードを確認します。Oracle Databaseの場合は、このフィールドは無効化されています。

  4. 「次へ」をクリックします。

  5. インストールの送信HTTPプロキシ情報を指定します。

    図3-2    プロキシ情報の指定


    コンピュータがファイアウォールの背後にある場合は、次の情報を指定します。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. インストールされるOracle WSMコンポーネントのサマリーが、Oracle Universal Installerによって表示されます。「インストール」をクリックします。

  8. 「インストール」画面およびそれに続くOracle WSM Configuration Assistant画面にインストールの進捗状況が表示されます。


    注意

    データベースの初期化中に、データベース内に表が見つからないというエラーが発生することがあります。これらのエラーは無視してかまいません。 


    関連項目

    インストール・エラーの解決方法については、付録B「インストールのトラブルシューティング」を参照してください。 

  9. 「インストールの終了」画面が表示されたら「終了」をクリックし、表示されるダイアログで「はい」をクリックして確認します。

Oracle WSMの削除

Oracle Web Services Managerをアンインストールするには、次の手順を実行します。

  1. wsmadmin undeployを使用してすべてのアプリケーションをアンデプロイします。

    関連資料

    詳細は、『Oracle Web Services Managerデプロイメント・ガイド』のwsmadminに関する付録を参照してください。 

  2. Oracle Web Services Managerのインストールを実行したユーザーとしてログインします。

  3. CD-ROMまたはDVDを挿入します。

  4. インストーラを起動します。

    Windowsの場合はDisk1¥uninstall.batです。

    Linuxの場合はDisk1/runUninstallerです。

  5. 「インベントリ」パネルで削除するインスタンスを選択します。図3-3は、OWSMHome1が選択された「インベントリ」パネルを示しています。

    図3-3    「インベントリ」パネル



  6. 「削除」をクリックします。

  7. 製品をアンインストールするには、次に表示される「確認」ダイアログで「はい」をクリックします。削除を取り消すには「いいえ」をクリックします。

    ヒント

    「インベントリ」パネルを使用すると、Oracle Universal Installerの任意のインスタンスからOracle製品をアンインストールできます。削除する製品を選択して「削除」をクリックしてください。  

  8. プログレス・バーが表示されます。Oracle Universal Installerで製品のアンインストールが完了すると、選択して削除した製品は「インベントリ」パネルに表示されません。Oracle Universal Installerを終了します。

  9. Oracle WSMをインストールしたOracleホームを削除します。

  10. 任意で、インストーラによってインベントリ・ディレクトリおよび一時ディレクトリに作成されたファイルを削除します。


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