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Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31849-01
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3 OC4Jの管理用ツール

この章では、OC4Jに装備された管理機能の概要を説明します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソール

Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールは、JMXに準拠するWebベースのユーザー・インタフェースで、OC4J内のアプリケーションのデプロイ、構成および監視の他、スタンドアロンOC4Jサーバー、Oracle Application Serverクラスタ内のOC4Jインスタンスのグループ、およびアプリケーションで使用されるWebサービスの管理を目的とします。この項の内容は次のとおりです。

このインタフェースの使用方法は、Application Server Controlコンソールに付属するオンライン・ヘルプを参照してください。


注意

Application Server Controlコンソールの現行リリースでは、OPMNの構成やOracle HTTP Serverの起動と停止はサポートされていますが、Oracle HTTP Serverの構成はサポートされていません。OPMNおよびOracle HTTP Serverの構成の詳細は、『Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』を参照してください。 


スタンドアロンOC4JでのApplication Server Controlコンソールへのアクセス

Application Server Controlコンソールは、OC4Jソフトウェアのインストール時に自動的にインストールおよび構成されます。OC4Jを起動するとデフォルトで起動されます。

コンソールには、HTTPリクエストをポート8888でリスニングするように構成されたデフォルトWebサイトを介してアクセスします。コンソールにアクセスするには、次のURLをWebブラウザに入力するだけです。

http://hostname:8888/em

Oracle Application ServerでのApplication Server Controlコンソールへのアクセス

Application Server Controlコンソールは、OC4Jの埋込みコンポーネントとしてインストールおよび構成されます。コンソールは、OPMNコマンドライン・ツールopmnctlを使用して、その他のすべてのインストール済Oracle Application Serverコンポーネントとともに起動されます。このツールは、各サーバー・ノードのORACLE_HOME/opmn/binディレクトリにインストールされています。

次のコマンドを発行して、すべてのインストール済コンポーネントを起動します。

cd ORACLE_HOME/opmn/bin
opmnctl startall

複数のOC4Jインスタンスを含むクラスタ・トポロジでは、クラスタのOPMN構成ファイルopmn.xmlsequentialオプションが含まれない場合には、コマンドで-sequentialフラグを使用する必要があります。

cd ORACLE_HOME/opmn/bin
opmnctl startall -sequential

sequentialオプションを使用すると、OC4Jインスタンスが順番に起動されます。コンポーネントを同時に起動すると、リソース競合の問題が発生する可能性があります。opmn.xmlファイルにsequentialオプションを指定する方法の詳細は、「管理OC4J構成でのランタイム・オプションの設定」を参照してください。

通常のOracle Application Serverインストールでは、Application Server Controlコンソールを含むすべてのWebアプリケーションには、Oracle HTTP Serverを介してアクセスします。次のURLを使用してコンソールにアクセスします。

http://ohs_host_address:port/em

Application Server Controlコンソール・インタフェースの機能の概要

Application Server Controlコンソールは、次に説明するいくつかの機能領域で構成されています。

アプリケーション
管理
パフォーマンス
Webサービス
ログ

OC4Jによって提供されるロギング機能の詳細は、第11章「OC4Jでのロギング」を参照してください。

admin_client.jarコマンドライン・ユーティリティ

OC4Jにはadmin_client.jarというコマンドライン・ユーティリティが用意されています。このユーティリティを使用すると、Oracle Application Serverのクラスタ化された環境およびスタンドアロンOC4JサーバーのアクティブなOC4Jインスタンスで操作を実行できます。

このユーティリティを使用して実行できるタスクは次のとおりです。

このツールの使用方法は、第6章「admin_client.jarユーティリティの使用方法」を参照してください。

admin.jarコマンドライン・ユーティリティ

OC4Jにはadmin.jarというコマンドライン・ユーティリティが用意されています。このユーティリティを使用すると、アクティブなスタンドアロンOC4Jインスタンスで操作を実行できます。


注意

admin.jarユーティリティは、スタンドアロンOC4Jインストールの単一のOC4Jインスタンスを管理するためだけに使用できます。

より高度な機能を装備しているため、admin.jarのかわりにadmin_client.jarユーティリティを使用することをお薦めします。このユーティリティの使用方法は、第6章「admin_client.jarユーティリティの使用方法」を参照してください。 


特に、このユーティリティを使用してできるタスクは次のとおりです。

このユーティリティは、ORACLE_HOME/j2ee/homeにデフォルトでインストールされます。データソースをアップグレードする場合を除き、このユーティリティを使用するには、OC4Jを起動する必要があります。また、このユーティリティを使用してOC4Jを起動することはできません。このツールの使用方法は、第7章「admin.jarユーティリティの使用方法」を参照してください。

oc4j実行可能スクリプト

OC4Jディストリビューションには、実行可能スクリプト(UNIX/Linuxプラットフォーム用のシェル・スクリプトとWindowsプラットフォーム用のバッチ・ファイル)が含まれています。これらのスクリプトをOC4Jスタンドアロン構成で使用すると、ローカルのOC4Jインスタンスの起動および停止、OC4Jバージョンの取得、OC4Jインストール・プロセスの完了が可能です。

oc4j実行可能スクリプトは、ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。スクリプトは、次のようにプラットフォーム固有です。

これらのスクリプトを使用するには、「環境変数の設定」で説明されているように、ORACLE_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数が設定されている必要があります。

どちらの実行可能ファイルも、次のような同じ構文を使用します。

oc4j [options]

実行可能ファイルに渡すことができる一連のオプションは、表3-1にまとめられているようにどちらについても同じです。

表3-1    oc4j実行可能ファイルのオプション 
オプション  説明 

-start 

OC4Jインスタンスを起動します。  

-shutdown

-port ormiport

-password password 

OC4Jインスタンスを停止します。

-port ormiport:
OC4JがデフォルトのORMIポート(23791)で稼働している場合は、ポートを指定する必要はありません。

-password password:
oc4jadminアカウントのパスワードを指定します。 

-version 

OC4Jのバージョン番号を返します。  

-help 

構文および一連のオプションを表示します。 

Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)

管理OC4J環境では、すべてのインストール済Oracle Application Serverコンポーネント(すべてのOC4Jインスタンスを含む)の管理と起動および停止に、OPMNが使用されます。また、OPMNはOC4Jおよび関連するコンポーネント(Oracle HTTP Serverなど)も監視します。そのため、インストール済Oracle Application Serverコンポーネントを監視するには、OPMNを各ORACLE_HOMEディレクトリにインストールする必要があります。

OPMNを構成および使用する方法は、『Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』を参照してください。

OPMNデーモンの制御には、コマンドライン・ユーティリティopmnctlが使用されます。このユーティリティは、Oracle Application Serverのホスト・コンポーネントのホストとなるマシンのORACLE_HOME/opmn/binディレクトリにデフォルトでインストールされます。


注意

Application Server Controlコンソールの現行リリースでは、OPMNの構成やOracle HTTP Serverの起動と停止はサポートされていますが、Oracle HTTP Serverの構成はサポートされていません。OPMNおよびOracle HTTP Serverの構成の詳細は、『Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』を参照してください。 


OPMNは、opmn.xml構成ファイルを使用して構成されます。このファイルは、ORACLE_HOME/opmn/confディレクトリにあります。現行リリースのApplication Server Controlコンソールにはファイル編集機能が装備されていないため、ほとんどの場合、このファイルの編集は手動で行う必要があります。

次の簡略化された例に、構成ファイルopmn.xmlでのOC4J構成データの構造を示します。

次の要素は、opmn.xmlにおけるOC4J構成データの構造の簡略化された例です。

<opmn>
 ...
 <ias-component id="default_group">
  <process-type id="home" module-id="OC4J" status="enabled">
    <module-data>
      <category id="start-parameters">
        <data id="java-options" value=" -Djava.awt.headless=true"/>
        <data id="java-bin" value="/jdk/bin"/>
        <data id="oc4j-options" value="-validateXML -verbosity 10"/>
      </category>
      <category id="stop-parameters">
        <data id="java-options" value="-Djava.awt.headless=true"/>
      </category>
    </module-data>
    <start timeout="600" retry="2"/>
    <stop timeout="120"/>
    <restart timeout="720" retry="2"/>
    <port id="default-web-site" protocol="ajp" range="12501-12600"/>
    <port id="rmi" range="12401-12500"/>
    <port id="jms" range="12601-12700"/>
    <port id="rmis" range="12701-12800"/>
    <process-set id="default_group" numprocs="1"/>
  </process-type>
 </ias-component>
</opmn>

oc4jadminアカウントのパスワードの変更

OC4J管理者アカウントは、デフォルトでユーザー名oc4jadminを使用して作成されます。このアカウントは、OC4Jに付属する各種ツール(admin_client.jarコマンドライン・ユーティリティなど)を使用してコマンドを起動する際に必要です。また、Application Server Controlコンソールにログインする際にも使用できます。

oc4jadminアカウントにはoc4j-administratorsロールが割り当てられます。このロールは、アカウントでユーザーおよびロールを管理するために必要です。また、MBeanServerサーバーに接続するためにもこのロールが必要です。

このアカウントの初期パスワードは、OC4Jのインストール時に設定できます。設定しない場合は、OC4Jの初回起動時に設定するように要求されます。Oracle Application Serverクラスタ内のグループの全OC4Jインスタンスでは、Application Server Controlコンソールを使用してすべてのインスタンスにアクセスしグループ操作を実行できるよう、oc4jadminアカウントのパスワードが同一である必要があります。また、Oracle Application ServerクラスタのすべてのOC4Jインスタンスでも、OPMN関連の問題を防ぐために、oc4jadminアカウントのパスワードが同一である必要があります。

『Oracle Application Server管理者ガイド』の付録Aで説明されているように、パスワードは後から変更できます。oc4jadminパスワードの変更には次のガイドラインが適用されます。


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