この章では、コンテンツおよびユーザーを、レガシー・システムからOracle Content DBに移行する方法を説明します。Oracle Content DB移行は、次のシステムからの移行に適用されます。
Oracle Content Management SDK
サード・パーティ・アプリケーション(Novellなど)
Oracle Content DBでは、現在移行ツールキットを提供していません。ファイルは手動で移行してください。移行するファイルが大量で支援が必要な場合は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください。
この付録では、次の項目について説明します。
ユーザー、フォルダ階層、コンテンツおよびアクセス権限を他のファイル・サーバー・システムからOracle Content DBに一元化する場合、次の作業が含まれます。
Oracle Content DBユーザーの移行: ユーザー・リストを旧ファイル・システムから新しいシステムに移動します。つまり、Oracle Content DBユーザー・リポジトリで各ユーザーを再作成する必要があります。
Oracle Content DBライブラリの作成: 特定のセキュリティを持った論理構造にグループ化されたフォルダがある場合、メンバーシップとアクセス権が同一の対応するライブラリをOracle Content DBに作成できます。
Oracle Content DBコンテンツの移行: 実際のファイルおよびフォルダを、旧ファイル・システムから新しいシステムにコピーします。
新しいOracle Content DBへの移動作業は、まず、ユーザー・リストの作成から始めます。
Oracle Content DBに移行するユーザーごとに、Oracle Content DBユーザー・リポジトリでユーザーを作成します。詳細は、第5章「Oracle Content DBユーザーの管理」を参照してください。
ユーザー・グループをOracle Content DBに移行する場合は、Oracle Content DB内の対応するライブラリとメンバー・ロールを作成または更新します。
ユーザーおよびライブラリを作成し、次に、ファイルおよびフォルダをOracle Content DBに移動します。ただし、旧ファイルにアプリケーション固有のメタデータが含まれる場合、そのような情報は自動的にコピーされません。
次のいずれかの方法で、ファイルをコピーします。
Web-based Distributed Authoring and Versioning(WebDAV): WebDAVは、インターネットおよびファイルのインターネット・コラボレーションのために設計されたプロトコルで、データをあるシステムから別のシステムにドラッグ・アンド・ドロップできます。ファイル構造を保持する場合は、オリジナルのファイル・システムをクリックし、Oracle Content DBにドラッグします。または、ディレクトリ・ツリー内のそれぞれの場所をドラッグし、ツリーの各部分のコピーが終わってから次をコピーします。
WebDAVの使用方法の詳細は、「Oracle Content DBでのWebDAVの使用」を参照してください。
Oracle Drive: Oracle Driveは、WebDAVプロトコルを使用してOracle Content DBにアクセスするデスクトップ・クライアントです。Oracle Driveは、インストール後、Windowsエクスプローラにマップ済ドライブとして表示されます。Oracle Driveは、ローカル・コンピュータとOracle Content DBのファイル同期機能も提供します。詳細は、「Oracle Content DBとOracle Driveの使用」を参照してください。