Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

クラスタソフトウェアのインストールの準備をする

ソフトウェアのインストールを開始する前に、以下の準備作業を行ってください。

  1. クラスタ構成の計画およびインストール方法を検討する上で参考となる情報を参照します。

    • Sun Cluster ご使用にあたって (Solaris OS 版)』 – 制限事項やバグ対策などの最新情報

    • Sun Cluster 3.x Release Notes Supplement』 – リリース後に追加された制限事項、バグ対策、新機能などの最新情報。 このマニュアルは定期的に更新され、以下の Web サイトでオンライン公開されます。

      http://docs.sun.com

    • Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)』および『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』 – Sun Cluster 製品の概要

    • Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』 (このマニュアル) – Solaris、Sun Cluster、ボリューム管理ソフトウェアのインストールと構成を行うためのガイドラインと作業手順

    • Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』 – データサービスのインストールと構成を行うための計画のガイドラインと作業手順

    • 使用するソフトウェアのマニュアル (サン以外の製品も含む)

  2. 関連文書 (Sun 以外の製品の文書も含む) をすべて用意します。

    クラスタのインストールを行う場合に参考となるドキュメントを持つ製品の一部を以下に示します。

    • Solaris ソフトウェア

    • Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェア

    • SPARC: VERITAS Volume Manager

    • SPARC: Sun Management Center

    • その他のアプリケーション

  3. クラスタ構成の計画を立てます。


    注意 – 注意 –

    クラスタのインストールを綿密に計画します。 Solaris および Sun Cluster ソフトウェアのインストールを開始する前に、データサービスおよび他の製品すべてについて必要条件を認識しておく必要があります。 計画に不備があった場合、インストールエラーが発生し、Solaris や Sun Cluster ソフトウェアを完全にインストールし直す必要が生じる可能性もあります。

    たとえば、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard オプションには、クラスタで使用するホスト名に関する特別な必要条件があります。 このような特別な必要条件は Sun Cluster HA for SAP にもあります。 Sun Cluster ソフトウェアをインストールした後にホスト名は変更できないため、このような必要条件は Sun Cluster ソフトウェアをインストールする前に調整しておく必要があります。x86 ベースのクラスタでは、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters と Sun Cluster HA for SAP は両方とも使用できないことにも注意してください。


    • 第 1 章「Sun Cluster 構成の計画」および『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』に示されているガイドラインを利用して、クラスタのインストールと構成の方法を決定してください。

    • 計画ガイドラインで参照されるクラスタフレームワークおよびデータサービス構成のワークシートに必要事項を記入してください。 完成したワークシートは、インストールと構成の作業を行う際に参考情報として利用します。

  4. クラスタ構成に必要なパッチをすべて入手します。

    パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって 』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。

    1. Sun Cluster に必要なパッチを 1 つのディレクトリにコピーします。

      このディレクトリは、すべてのノードからアクセス可能なファイルシステムになければなりません。 デフォルトのパッチディレクトリは、 /var/cluster/patches です。


      ヒント –

      Solaris ソフトウェアをノードにインストールした後、 /etc/release ファイルでインストールした Solaris ソフトウェアのバージョンを確認できます。


    2. (省略可能) SunPlex Manager を使用していない場合は、パッチリストファイルを作成できます。

      パッチリストファイルを指定すると、SunPlex Manager はパッチリストファイルに含まれているパッチのみをインストールします。 パッチリストファイルの作成については、patchadd(1M) のマニュアルページを参照してください。

    3. パッチディレクトリのパスを記録します。

  5. 管理コンソールからクラスタノードへの接続を行うためにクラスタコントロールパネル (CCP) ソフトウェアを使用するかどうかを決定します。