この章では、次の内容について説明します。
データ表示はカスタマイズされたデータプロパティテーブルです。以下に、データ表示を作成可能なデータタイプを示します。
単一ドメイン内の複数ホストからの単一タイプのデータ
単一ホストからの複数のタイプのデータ
単一ドメイン内の複数ホストからの複数タイプのデータ
例えば、最初のケースでは、ホストグループの CPU 使用状況を監視するデータ表示が挙げられます。2 番目のケースでは、単一ホストのディスク容量と CPU 使用状況を監視するデータ表示が挙げられます。
データ表示では、Sun Management Center ドメイン内の異なるホストの情報を統合することが可能です。ただし、異なるドメインのデータを組み合わせたデータ表示は作成できません。
データ表示の作成に必要なデータは、各種ソースからコピーされます。
テーブル
モジュール
ホスト
データ表示を行うと、複数のデータ表示を 1 つのテーブルに表示して各種データを簡単に比較できるため、関連性のない情報の集合を効果的に監視することができます。データ表示は、一旦作成すると自動的に更新されます。また、編集不可セルを除くモジュールテーブルの全機能を備えています。さらにアラーム状態も正確に伝播され、重大アラームの要因となったセルは赤く表示されます。
作成されたデータ表示はデータベースに格納され、ユーザが明示的に削除するまで存続します。また、データベースに格納されることから、データ表示の共有も可能です。全ての承認ユーザは、Sun Management Center の特定のサーバ上で構築されたデータ表示を、同じサーバ上に表示することができます。
データ表示ウィンドウのメインメニューの項目は、次のとおりです。
「ファイル」は、現在のデータ表示を名前で保存したり、現在のデータ表示を閉じたりします。
「編集」は、データ表示をクリップボードからペーストしたり、選択された行を削除したりします。
「ツール」は、選択されたセルの属性エディタに直接アクセスします。
「ヘルプ」は、オンラインヘルプを表示します。
「詳細」ウィンドウとコンソールウィンドウには、データ表示を作成するオプションが 2 つ用意されています。
データ表示の作成
データ表示クリップボードにコピー
希望するホストの「詳細」ウィンドウを開きます。
「詳細」ウィンドウに「モジュールブラウザ」表示が表示されます。
階層表示された項目の隣の展開アイコンをクリックして、希望するデータプロパティを表示します。
データプロパティテーブルの行またはセルでマウスボタン 3 を押します。次に、ポップアップメニューから「データ表示の作成」を指定します。
必要に応じて、「セル」または「行」を選択します。
自動的にデータを生成するデータ表示が表示されます。
希望するホストの「詳細」ウィンドウを開きます。
「詳細」ウィンドウに「モジュールブラウザ」表示が表示されます。
階層表示された項目の隣の展開アイコンをクリックして、希望するデータプロパティを表示します。
データプロパティテーブルで、行またはセルを選択します。
「オプション」アイコンメニューから「データ表示の作成」を指定します。
「オプション」アイコンメニューは、階層表示上部の左から数えて 2 番目のアイコンです。このアイコンは、チェックマーク付きのリスト形式で示されます。
必要に応じて、「セル」または「行」を選択します。
自動的にデータを生成するデータ表示が表示されます。
データプロパティテーブルの行またはデータセルでマウスボタン 3 を押します。次に、ポップアップメニューから「データ表示クリップボードにコピー」を指定します。
必要に応じて、「セル」または「行」を選択します。
コピー情報を既存のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。
既存のデータ表示を開きます (既存のデータ表示を開くを参照)。
「編集」メニューから「クリップボードからペースト」を指定します。
コピー情報を新規のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。
データプロパティテーブルの行またはデータセルを選択します。
マウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「データ表示クリップボードにコピー」を指定します。
必要に応じて、「セル」または「行」を選択します。
コピー情報を既存のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。
既存のデータ表示を開きます (既存のデータ表示を開くを参照)。
「編集」メニューから「クリップボードからペースト」を指定します。
コピー情報を新規のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。
この節では、データ表示をオープン、保存、削除する方法について説明します。
コンソールウィンドウの「ツール」メニューから「データ表示マネージャ」を指定します。
「データ表示マネージャ」ウィンドウが表示されます。
「作成」ボタンをクリックします。
空の「データ表示」ウィンドウが表示されます。
「データ表示マネージャ」ウィンドウで、削除したいデータ表示の名前を選択します。
「削除」ボタンをクリックします。
「削除」確認ウィンドウが表示され、データ表示を永久に削除することが確認されます。
「データ表示」ウィンドウの「ファイル」メニュー から「保存」を指定します。
「データ表示の保存」ウィンドウが表示されます。必要に応じて、「説明」フィールドに内容を入力します。
「データ表示の保存」ボタンをクリックします。
指定したデータ表示名がすでに存在する場合は、「警告」ウィンドウが表示されます。
スカラー型
ベクトル型
スカラー型データ表示は、スカラーデータ項目 (スカラー型テーブルまたはベクトル型テーブルの単一セル) と、次の 3 つの列から構成されます。
ホスト名
データプロパティ名
値
データプロパティ名の列には、データ項目のプロパティ名が次の形式で表示されます。ホスト名/データプロパティ/値
次の例では、CPU 使用状況テーブルを使用します。
「詳細」ウィンドウで、「CPU 使用状況」テーブルへナビゲートします。
テーブルのデータセルを選択します。
次のいずれかの方法で、データセルをデータ表示のクリップボードにコピーします。
「オプション」メニューから、「データ表示クリップボードにコピー」の「セル」または「データ表示の作成」の「セル」を指定します。
「詳細」ウィンドウのテーブル上でマウスボタン 3を押し、ポップアップメニューから「データ表示クリップボードにコピー」の「セル」を選択します。
「データ表示クリップボードにコピー」オプションと「データ表示の作成」オプションについての詳細は、データ表示の作成を参照してください。
ベクトル型データ表示は、1 行以上のベクトル型モジュールテーブル行から構成されます。ユーザは、1 行だけ選択することも、連続しない複数行を同時に選択することもできます。以下に、複数行の選択例を示します。
1 番目の行
3 番目の行
4 番目の行
6 番目の行
ただし、行を部分的に選択することはできません
ベクトル方テーブルやスカラー型テーブルから同じデータ表示ウィンドウに行をペーストすることはできません。
次の例では、CPU 使用状況テーブルを使用します。
「ブラウザ詳細」ウィンドウで、CPU 使用状況テーブルへナビゲートします。
テーブルの行を選択します。
テーブル内の連続した複数行を選択する場合は Shift キー、連続していない行を複数選択する場合は、Control キーを使用します。
データ行をデータ表示クリップボードにコピーするには、次の手順を実行します。
「オプション」メニューから、「データ表示クリップボードにコピー」の「行」または「データ表示の作成」の「行」を指定します。
「詳細」ウィンドウのテーブル上でマウスボタン 3 を押して、「データ表示クリップボードにコピー」の「行」を選択します。
「データ表示クリップボードにコピー」オプションと「データ表示の作成」オプションについての詳細は、データ表示の作成を参照してください。
互換性のあるデータタイプのみペースト可能です。互換性のないデータタイプをペーストしようとすると、エラーダイアログボックスが表示されます。