ジョブの管理 は、ユーザ定義のオブジェクトグループに適用されるタスク要求や一連の属性設定を定義するための機能です。この章の内容は次のとおりです。
ジョブは、タスク (アクティビティ) と、そのタスクを適用するオブジェクトの定義に必要な一連のフィルタリング条件から構成されます。ジョブを定義すると実行を依頼することができます。また、ジョブを特定の時間または間隔で実行するようスケジュール設定することもできます。例えば、複数のモジュールに適応する複数のデータプロパティ属性を設定するためのジョブを定義したり、単一ドメイン内の複数のホストに対して 1 つの属性を設定するためのジョブを定義したりできます。以下では、ジョブを定義、スケジュール、管理する方法について説明します。
「ジョブの管理 」ウィンドウを使用して、ジョブの定義とスケジュール設定ができます。「ジョブの管理」ウィンドウは、定義済みジョブについて 次のような情報を表示します。
ジョブ名
タスクがサーバデータベースに追加された日時
ジョブを適用するドメイン
ジョブを適用するフィルタ名
ユーザ要求によるジョブ実行か、定期スケジュールによるジョブ実行かを表示
ジョブの現在の状態
「ジョブの管理」ウィンドウには、ジョブを定義したり変更したりする機能も用意されています。詳細については、以下を参照してください。
ジョブは、タスク (アクティビティ) と、そのタスクを適用するオブジェクトの定義に必要な一連のフィルタリング条件から構成されます。この節では、ジョブを定義、スケジュール、一時停止、削除する方法について説明します。
以下は、ジョブ要求を作成する際の主な手順です。個々の詳しい手順については、参照資料で説明しています。
メインコンソールウィンドウの「ツール」メニューから「ジョブの管理」を指定します。
ジョブの一意の名前を「ジョブ名」フィールドに入力します。
名前はジョブを説明するべきでしょう。例えば、ディレクトリモニタリングモジュールに読み込むジョブの名前は、「ディレクトリモニタリングの読み込み」になります。
ジョブを適用する一連の管理オブジェクトを指定します。
このジョブを現在のドメイン内の全オブジェクトに適応する場合は、「ドメイン内のすべてのオブジェクト」を選択します。
手動でオブジェクトを選択する場合は、「メインウィンドウで選択したオブジェクト」を選択します。
オブジェクトは、ジョブを定義する前に選択できますが、この時点で、メインコンソールウィンドウのトポロジ領域で選択できます。いずれの場合も、ジョブを依頼する前にトポロジオブジェクトを選択しておく必要があります。
このジョブ用に以前選択したオブジェクトを使用する場合は、「メインウィンドウで以前選択したオブジェクト」を選択します。
ただし、この機能は変更されたジョブのみに適用可能で、新規のジョブでは選択不可となります。
管理オブジェクトをさらに限定するには、フィルタを指定します。
「新しいフィルタ」ボタンをクリックして、タスクの適用を、指定された条件 (特定の OS バージョンやプラットフォームの使用など) を満たすオブジェクトに限定します。
「新しいフィルタ」ウィンドウが表示されたら、フィルタを定義します。詳細については、フィルタの使用を参照してください。
「フィルタ」メニューから定義済みフィルタを指定します。
定義済みフィルタによって選択されたオブジェクトを確認する場合は、「オブジェクトのプレビュー」をクリックします。
実行するジョブの処理を指定します
「新しいタスク」をクリックしてタスクを定義します。
「新しいタスク」ウィンドウが表示されたら、タスクを定義します。詳細については、タスクを定義するを参照してください。
「タスク」メニューから定義済みタスクを指定します。
ジョブをすぐに実行するか、スケジュールするかを決定します。
ジョブを定義後すぐに実行する場合は、「直ちにジョブを実行」の隣のラジオボタンをクリックします。
ジョブの実行をスケジュールする場合は、「ジョブのスケジュール」の隣のラジオボタンをクリックし、次に「スケジュールの設定」をクリックしてスケジューリング機能にアクセスします
ジョブのスケジュールについての詳細は、ジョブをスケジュールするを参照してください。
ジョブの定義を終了するには、「ジョブの追加」をクリックします。
ジョブに関する全フィールドを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
「ジョブの管理」ウィンドウの「ジョブ」領域は、現在のジョブ状態の概要を表示します。
より詳しいジョブ状態を表示するには、「ジョブの管理」ウィンドウの「ジョブ」領域からジョブを選択します。
「ログの表示」ボタンをクリックします。
選択されたジョブの詳細を表示するウィンドウが開きます。
「ログの表示」ウィンドウがほとんど空の場合は、そのジョブが終了していない可能性があります。この場合、まず「ログの表示」ウィンドウを終了し、「ジョブの管理」ウィンドウから “実行中” の表示が消えるのを待って、再び「ログの表示」ウィンドウを開きます。
「ログの表示」ウィンドウは、選択されたジョブについて以下の情報を提供します。
タスクの名前、タイプ、説明
ジョブが実行されたドメイン
ジョブが実行された日時
全体的なジョブの状態
ジョブの実行にかかった時間
ジョブを要求したユーザ名
ジョブが適用された管理オブジェクトのリスト
ジョブの各管理オブジェクトにおけるジョブのアクティビティと状態の情報
特定の管理オブジェクトに対するジョブ状態の詳細を表示するには、「ログの表示」ウィンドウの「ドメインオブジェクトの状態」領域でオブジェクトを指定します。
ウィンドウの「ドメインオブジェクトの状態の詳細」領域に、指定オブジェクトに関連したジョブ状態の情報が表示されます。
「スケジューラ」ウィンドウは、モジュールの読み込みと有効化、グループ関連ジョブ、アラームの監視、検出要求などのスケジュールを定義する際に使用します。
ジョブの開始を当日ではなく特定の日に設定するには、日付を「開始日」 フィールドに入力します。
カレンダから選択する場合は、日付をクリックします。月を変更する場合は、カレンダの最上部にある左右の矢印を使用してください。
時間と分を「開始時間」メニューから選択します。
時間は 24 時間表示です。例えば、16:00 は午後 4 時のことです。
(省略可能) 処理を実行する間隔を「繰り返し間隔」メニューから指定します。
タスクは、1 回限りではなく定期的に実行するように設定できます。例えば、タスクを毎週実行する場合は「週間」を選択します。
「繰り返し間隔」値は、スケジュールするアクティビティによって異なります。
(省略可能) 該当する時間基準を「繰り返し間隔」メニューから選択し、「繰り返し間隔」フィールドに数字を入力します。
処理は一定の間隔で実行することができます。例えば、次の 2 ヶ月間タスクを実行する場合は、「繰り返し間隔」メニューから「月」を選択し、「繰り返し間隔」フィールドに 2 を入力します。
一部の時間間隔 (週間など) では、「繰り返し間隔」フィールドが選択不可となっているため、値を入力することはできません。
「了解」をクリックしてスケジュールを設定します。
ジョブは、一旦中止した後に再び実行することができます。例えば、主要システムの保守作業を行なう場合、一部のアラームプロセスを一時的に使用不可にすることができます。
「ジョブの管理」ウィンドウのジョブリストから、一時停止したいタスク要求を選択します。
「ジョブの中断」ボタンをクリックします。
ジョブが実行中の場合は、「状態」列の値が「サスペンド済み」に変わります。
ジョブが実行中でない場合(例えば、現在の「状態」が「待ち行列入り」)、変化はありません。
一時停止されたジョブを再開するには、ジョブを選択して「ジョブの再開」ボタンをクリックします。
「ジョブの管理 」ウィンドウのジョブリストから、削除したいジョブを選択します。
「ジョブの削除」ボタンをクリックします。
「警告」確認ウィンドウが表示され、ジョブを永久に削除することを確認します。
ジョブを永久に削除する場合は、「削除」ボタンをクリックします。
タスク は、ユーザがジョブに指定した実際の処理です。この節では、タスクを作成、変更、削除する方法について説明します。
メインコンソールウィンドウの「ツール」メニューから「ジョブの管理」を指定します。
「ジョブの管理」ウィンドウが表示されます。
「新しいタスク」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウが表示されます。
タスクの名前を「タスク名」フィールドに入力します。
タスク名は、タスクの内容を説明するべきでしょう。例えば、ディレクトリモニタリングモジュールを読み込むタスクを定義する場合、タスク名はディレクトリモニタリングの読み込みとなります。
作成するタスクタイプを「タスクタイプ」メニューから選択します。
選択したタスクタイプによって、「新しいタスク」ウィンドウの残りの情報が決定されます。
選択したタスクタイプに応じて、手順を実行します。
以下に、選択可能なタスクタイプを示します。
モジュールタスク – モジュールの読み込み、有効化、無効化、読み込み解除、セキュリティ設定の変更などを行ないます。詳細は、モジュールタスクを作成するを参照してください。
データプロパティタスク – アラームのしきい値と処理の設定、データの再表示間隔の設定、履歴ログへのデータの書き込みなどを行ないます。詳細は、データプロパティタスクを作成するを参照してください。
モジュールテーブルタスク – モジュールテーブル情報の追加、削除、変更などを行ないます。詳細は、モジュールテーブルタスクを作成するを参照してください。
構成タスク – 一連のモジュール設定フィールドとスクリプトを、ソースホストから他のホストへコピーします。詳細は、構成タスクを作成するを参照してください。
エージェントの更新 タスク – 更新イメージファイルを使用してエージェントを更新します。詳細は、エージェントの更新タスクを作成するを参照してください。
(省略可能) タスクの内容を入力します。
タスクの定義を確認する場合は、「タスクの追加」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを表示したまま、追加のタスクを定義します。
タスクを再定義する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
タスクの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを閉じます。
モジュールタスクは、モジュール群の処理をスケジュール設定します。以下は処理の内容です。
読み込み
読み込み解除
有効化
無効化
セキュリティ設定の変更
単一のモジュールタスクには、複数モジュールのモジュール処理を含めることができます。
「新しいタスク」ウィンドウの「タスク名」フィールドにタスクの名前を入力します。
タスク名は、タスクの内容を説明するべきでしょう。例えば、ダィレクトリモニタリングモジュールを読み込むタスクを定義する場合、タスク名は ディレクトリモニタリングの読み込みとなります。
「タスクタイプ」メニューから「モジュール」を指定します。
「モジュール」メニューからモジュール名を指定します。
選択したモジュールがマルチインスタンスモジュールの場合、モジュールインスタンス名を入力するウィンドウが表示されます。
インスタンス名は、特定のモジュールやモジュール内の行を識別するために、Sun Management Center のエージェント内で使用されます。同一モジュールの複数インスタンスを読み込む場合は、インスタンスごとに固有の名前を指定する必要があります。
インスタンス名は単一ワード (英数文字列) で表します。また、アンダーバー (_) 以外の特殊記号は使用できません。
このモジュールに対して実行する処理を「モジュール処理」メニューから指定します。
指定したモジュールの現在の状態に応じて、次のいずれかの処理を選択します。
なし – 選択したモジュールのセキュリティ設定を変更します。
モジュールの読み込み – モジュールを読み込みます。
モジュールの有効化 – モジュールを使用可能にします。
モジュールの無効化 – モジュールを使用不可にします。
モジュールの読み込み解除 – モジュールを読み込み解除します。
モジュールタスクテーブルの右隣にあるボタンで、処理をアクティブ (ボールド) にするか非アクティブ (グレー) にするかを決定します。またモジュールの読み込みを選択すると、「パラメータの読み込み」ウィンドウが自動的に表示されます。
パラメータの読み込み – 選択された処理が「モジュールの読み込み」のときアクティブになります。
スケジュールの設定 – 選択された処理が「モジュールの読み込み」または「モジュールの有効化」のときアクティブになります。
セキュリティの設定 – 選択された処理が「モジュールの読み込み」または「なし」のときアクティブになります。
エントリの削除 – 常にアクティブになります。
モジュールに対して読み込みパラメータを定義するには、「パラメータの読み込み」ボタンをクリックします。
「モジュールローダ」ウィンドウが表示されます。選択されたモジュールに該当する情報が表示されます。詳細については、第 11 章「モジュールの管理」を参照してください。
このボタンは、選択された処理が「モジュールの読み込み」のときにのみアクティブになります。
要求されたモジュール処理の実行時間を設定するには、「スケジュールの設定」ボタンをクリックします。
「スケジュールの設定」ウィンドウが表示されたら、モジュールの読み込みと有効化のスケジュールを定義します。詳細については、ジョブをスケジュールするを参照してください。
「ジョブの管理」ウィンドウでは、タスク全体の実行スケジュールを設定することもできます。「スケジュールの設定」ウィンドウは、モジュールタスクのスケジュール設定とジョブのスケジュール設定で若干異なります。例えば、モジュールタスクでは終了時間の指定が必須で、使用する「繰り返し間隔」値も多少異なります。
このボタンは、選択された処理が「モジュールの読み込み」または「モジュールの有効化」のときアクティブになります。
指定されたモジュールのセキュリティパラメータを定義するには、「セキュリティの設定」ボタンをクリックします。
「属性エディタ」ウィンドウに指定モジュールの現在のセキュリティ情報が表示されます。「属性エディタ」についての詳細は、第 10 章「データプロパティ属性の監視」を参照してください。セキュリティについての詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティ」を参照してください。
このボタンは、選択した処理が「モジュールの読み込み」または「なし」のときアクティブになります。
(省略可能) モジュールタスクには複数モジュールの処理が含まれるため、上述した 5 つの手順を繰り返して、対象タスクの全モジュールと関連処理を定義します。
モジュールリストからモジュールと関連処理を削除する場合は、モジュールを選択して「エントリの削除」をクリックします。
(省略可能) タスクの内容を入力します。
タスクの定義を確認する場合は、「タスクの追加」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを表示したまま、追加のタスクを定義します。
別のタスクを定義するために既存タスクのデータを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
タスクの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを閉じます。
データプロパティタスクは、オブジェクトグループ全体にわたり、特定のデータプロパティに対する一連のしきい値 (アラームしきい値、アラーム処理など) を設定します。
「新しいタスク」ウィンドウの 「タスク名」フィールドにタスクの名前を入力します。
タスク名は、タスクの内容を説明するべきでしょう。例えば、タスクを定義していくつかのアラームしきい値を設定する場合、タスク名は メモリ使用率アラームしきい値設定となります。
「タスクタイプ」メニューから「データプロパティ」を指定します。
「プロパティの選択」をクリックします。
「プロパティの選択」ウィンドウが表示されます。
リストからデータプロパティを選択します。
データプロパティは、最初に階層リストで表示されます。従って、個々のデータプロパティを選択するためには、階層リストを下位レベルまで展開する必要があります
「プロパティの選択」ウィンドウの内容は、選択するプロパティによって異なります。以下では、データプロパティを適用する条件別にその手順を説明します。
モジュールに 2 つ以上のインスタンスがある場合は、「モジュールインスタンス」フィールドにインスタンス名を入力します。
インスタンス名は、特定のモジュールまたはモジュール内の行を識別するために、Sun Management Center のエージェント内で使用されます。
インスタンス名は単一ワード (英数文字列) で表します。また、アンダーバー (_) 以外の特殊記号は使用できません。
データプロパティが同タイプの 2 つ以上のオブジェクトに適用できる場合は、選択したプロパティの全インデックス値に対してタスクを適用するか、あるいは選択したプロパティの特定のインデックス値に対してのみタスクを適用するかを決定します。
特定プロパティのインデックスに対してタスクを適用するには、「プロパティのインデックス」フィールドに一意の値を入力します。
選択ボタンの下のラベルとフィールドは、データプロパティごとに異なります。インスタンスによって、1 つのフィールドに 1 つのインデックスを入力するものと、複数フィールドにさまざまなインデックス値を入力するものがあります。
例えば、CPU 数データプロパティを指定して、複数の CPU が存在する環境を持つ場合、特定の CPU 番号にだけタスクを適用することができます。ただし特定のインデックスを指定しないと、プロパティは全ての CPU について更新します。
一方、TCP Connection プロパティを指定すると、データ入力用のフィールドが 4 つ表示されます。このタスクを使用可能にするためには、4 つのフィールド全てに値を入力する必要があります。
データプロパティに対する情報を全て入力し終わったら、「適用」をクリックします。
必要なデータプロパティを全て確認するまで、プロパティの追加を続けます。
「プロパティの選択」ウィンドウを閉じるには、「閉じる」をクリックします。
データプロパティが指定したプロパティテーブルに追加されます。「プロパティの選択」ウィンドウが閉じて、「新しいタスク」ウィンドウに戻ります。
特定のデータプロパティに追加する属性を定義するには、「新しいタスク」ウィンドウのテーブルでデータプロパティエントリを選択し、次に「属性の設定」をクリックします。
「属性エディタ」が表示されます。ここでは、アラーム、アラーム処理、再表示間隔、履歴ログの動作などを定義できます。詳細は、第 10 章「データプロパティ属性の監視」および第 12 章「アラームの管理」を参照してください。
選択したプロパティテーブルからデータプロパティを削除するには、テーブルでデータプロパティエントリを選択し、次に「エントリの削除」をクリックします。
確認ウィンドウが表示され、削除を実行するかしない選択できます。
(省略可能) タスクの内容を入力します。
タスクの定義を確認する場合は、「タスクの追加」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを表示したまま、追加のタスクを定義します。
別のタスクを定義するために既存タスクのデータを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
タスクの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを閉じます。
Sun Management Center の一部のモジュールは、エンティティに対するデータパラメータを認識すると、そのエンティティしか監視することができません。例えば、ファイルモニタリングモジュールを正しく機能させるには、いくつかの項目を指定する必要があります。
監視するファイル名
ファイルの説明
「ファイルモニタリング」テーブルに情報を表示するためのテーブル行インデックス
モジュールテーブルタスクは、テーブル行としての項目をモジュールテーブル群に追加します。
「新しいタスク」ウィンドウの「タスク名」フィールドにタスクの名前を入力します。
タスク名は、タスクの内容を説明するべきでしょう。例えば、タスクを定義して特定のファイルを監視する場合、タスク名は .cshrc ファイル監視の追加となります。
「タスクタイプ」メニューから「モジュールテーブル」を指定します。
「モジュールテーブル」メニューからタスクを適用するモジュールを選択します。
選択したモジュールがマルチインスタンスモジュールの場合、モジュールインスタンス名を入力するウィンドウが表示されます。
行を追加、変更、または削除します。
テーブルに行を追加するには、「テーブルの処理」メニューから「行の追加」を指定します。、必要に応じて「行の追加」ウィンドウに値を入力します。
例えば、名前 (CheckLog など)、説明 (ログファイルなど)、ファイル名 (/var/opt/SUNWsymon/cfg/sfix.log など) の値を入力します。
行を変更するには、「テーブルの処理 」メニューから「列の編集」を指定します。
必要に応じて、「列の編集」ウィンドウの値 (監視されているファイル名など) を変更します。
ここで入力したインデックス値は、既存のテーブル行のインデックス値と一致しなければなりません。一致しない場合、行の変更は行なわれません。
行を削除するには、「テーブルの処理」メニューから「列の削除」を指定します。
「列の削除」ウィンドウで、現在テーブルに存在する行と完全に一致する行の名前、内容、ファイル名などの情報を入力します。
(省略可能) タスクの内容を入力します。
タスクの定義を確認する場合は、「タスクの追加」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを表示したまま、追加のタスクを定義します。
別のタスクを定義するために既存タスクのデータを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
タスクの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを閉じます。
構成タスクは、スクリプトファイルとモジュール構成ファイルを、1 つのホストから他のホスト (またはホストグループ) にコピーします。
これらのファイルをコピーするには、Module Configuration Propagation (MCP) ユーザとして承認を受ける必要があります。デフォルトでは、サーバ esadm のグループメンバーは全て MCP ユーザです。特定ユーザだけが MCP を介してスクリプトをコピーできるようにするには、ユーザを es-mcp-users ファイルに追加する必要があります。エージェントシステム上で次のコマンドを実行してください。
# installed-root-directory/sbin/es-config -m |
「新しいタスク」ウィンドウの「タスク名」フィールドにタスクの名前を入力します。
タスク名は、タスクの内容を説明するべきでしょう。例えば、タスクを定義して単一ホストから複数ホストにスクリプトをコピーする場合、タスク名は スクリプトのコピー となります。
「タスクタイプ」メニューから「構成」を指定します。
「新しいタスク」ウィンドウの表示が構成タスクの情報に切り替わります。
コピー元となるソースホストを「送信元ホスト名」フィールドに入力します。
ソースホストは、現在のサーバコンテキスト内のエージェントでなければなりません。サーバが認識している名前または IP アドレスで、ソースホストを特定することができます。
コピーするファイルを定義するには、「ファイルセットの編集」をクリックしてください。
「ファイルセットの編集」ウィンドウが表示されます。
コピーするソース構成を指定するには、「オプションの設定」をクリックします。
「オプションの設定」ウィンドウには、関連項目ごとにペアとなった一連のラジオボタンが用意されています。ユーザは、一組のラジオボタンからどちらか一方のオプションを選択します。例えばモジュールセキュリティ設定は、ソースホストか宛先ホストのどちらか一方から使用できますが、両方からは使用できません。
デフォルトで選択できるオプションは次のとおりです。
全ての宛先ホストに配置する
全ての宛先ホストに読み込む
モジュールパラメータを宛先ホストに対して使用する
モジュールスケジュールをソースホストに対して使用する
モジュールセキュリティ設定をソースホストに対して使用する
オプションを設定し終わったら、「了解」をクリックして「オプションの設定」ウィンドウを閉じます。
(省略可能) タスクの内容を入力します。
タスクの定義を確認する場合は、「タスクの追加」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを表示したまま、追加のタスクを定義します。
別のタスクを定義するために既存タスクのデータを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
タスクの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを閉じます。
構成タスク用に定義されたファイルセットのデータは、サーバに格納されます。しかし、指定されたソースホスト上でファイルセットを構成するさまざまなファイルは、時間の経過とともに変化する可能性があります。
「ジョブの管理」ウィンドウから「新しいタスク」をクリックします。
データを更新したいソースホストの構成タスクを選択します。
「ファイルセットの内容を同期」ボタンをクリックします。
このボタンは、ファイルセットが定義されるまで選択できません。
サーバ上のファイルセットは、ソースホスト上のファイルセットと再同期されます。
ファイルセットの再同期によって、変更された内容が伝播されることはありません。変更したファイルセットを宛先ホストに送信する場合は、タスクを再実行する必要があります。
エージェントの更新 タスクは、エージェントシステムに対するソフトウェア更新の定義とスケジュールを行います。
更新イメージファイルを作成します。
es-imagetool または es-gui-imagetool ユーティリティを使用します (『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』を参照)。
「新しいタスク」ウィンドウの「タスク名」フィールドにタスクの名前を入力します。
タスク名は、タスクの内容を説明するべきでしょう。例えば、タスクを定義して全てのエージェント上にソフトウェアの最新バージョンをインストールする場合、タスク名は最新のソフトへエージェント更新となります。
「タスクタイプ」メニューから「エージェントの更新」を指定します。
「イメージファイル」メニューから イメージファイルを指定します。
定義された Update イメージがないと、このメニューは選択不可になります。手順 1 を参照してください。
イメージファイルを指定すると、その内容が「新しいタスク」ウィンドウの「イメージの内容」領域に表示されます。
(省略可能) タスクの内容を入力します。
タスクの定義を確認する場合は、「タスクの追加」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを表示したまま、追加のタスクを定義します。
別のタスクを定義するために既存タスクのデータを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
タスクの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを閉じます。
「ジョブの管理」ウィンドウで「新しいタスク」を指定します。
「新しいタスク」ウィンドウで、変更したいタスク名を「タスク」リストから選択します。
必要な変更を行います。
タスクタイプについては、次の各節を参照してください。
変更を保存するには、「タスクの更新」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウを閉じるには、「閉じる」をクリックします。
変更したタスクを適用する場合は、「ジョブの管理」ウィンドウの「ジョブの更新」をクリックします。
「ジョブの管理」ウィンドウで「新しいタスク」をクリックします。
「新しいタスク」ウィンドウで、削除したいタスクを「タスク」リストから選択します。
「タスクの削除」ボタンをクリックします。
「削除」確認ウィンドウが表示され、タスクを永久に削除することが確認されます。
タスクを永久に削除する場合は、「削除」をクリックします。
「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ウィンドウを終了します。
フィルタを使用すると、オブジェクトを明示的に選択するのではなく、定義した条件に従って選択できます。
「ジョブの管理」ウィンドウの「新しいフィルタ」ボタンをクリックします。
「新しいフィルタ」ウィンドウが表示されます。
「フィルタ名」フィールドに名前を入力します。
この名前はフィルタを説明するべきでしょう (Solaris 8 など)。
以下では、さまざまなフィルタリング条件を定義する方法について説明します。これらの条件は、いくつか組み合わせて使用することができます。例えば、プラットフォームのフィルタとオペレーティングシステムのフィルタを定義すると、両方の条件と一致したオブジェクトを選択できます。
オブジェクトのラベルを基準に選択するには、「オブジェクトラベルのフィルタ」を指定して一致させるテキスト列を入力します。
次のいずれかのキーワードを使用して一致レベルを制御します。
含む – 指定されたテキスト列を含むラベルの全オブジェクトと一致 (*text*)。含むはデフォルト動作です。
開始 – 指定されたテキスト列から始まるラベルの全オブジェクトと一致 (text*)。
終了文字列 – 指定されたテキスト列で終わるラベルの全オブジェクトと一致 ( *text)。
完全一致させるには、テキスト列を入力して「完全一致」をクリックします。
ハードウェアプラットフォームを基準にオブジェクトを選択するには、「プラットフォームタイプのフィルタ」を指定します。
オペレーティング環境を基準にオブジェクトを選択するには、「オペレーティングシステムのフィルタ」を指定します。
システム上に読み込まれたモジュールを基準にオブジェクトを選択するには、「読み込まれるモジュールのフィルタ」を指定します。
IP アドレスを基準にオブジェクトを選択するには、「IP アドレスのフィルタ」の隣のボックスをクリックします。
(省略可能) フィルタの内容を入力します。
フィルタの定義を確認するには、「フィルタの追加」をクリックします。
追加のフィルタを定義するために、「新しいフィルタ」ウィンドウは表示されたままです。
別のフィルタを定義するために既存フィルタを消去する場合は、「フォームをリセット」をクリックします。
フィルタの定義が終了したら、「閉じる」をクリックして 「新しいフィルタ」ウィンドウを閉じます。
「ジョブの管理」ウィンドウで、「新しいフィルタ」ボタンをクリックします。
「新しいフィルタ」ウィンドウで、変更したいフィルタを 「現在のフィルタ」リストから選択します。
必要な変更を行います。
フィルタについての詳細は、フィルタの使用を参照してください。
変更を保存するには、「フィルタの更新」をクリックします。
「新しいフィルタ」ウィンドウを閉じるには、「閉じる」をクリックします。
変更したフィルタを適用するには、「ジョブの管理」ウィンドウの「ジョブの更新」をクリックします。