このソフトウェアを使用し、ローカルアプリケーションとリモートアプリケーションを監視できます。ローカルアプリケーションの例としては、たとえば印刷スプーラなどがあります。リモートアプリケーションには、JetDirect カードが付いた HP プリンタなどがあります。
以下のモジュールを読み込むと、「詳細」ウィンドウの「モジュールブラウザ」タブにある「ローカルアプリケーション」セクションにこれらのモジュールが表示されます。
以下のモジュールを読み込むと、「詳細」ウィンドウの「モジュールブラウザ」タブにある「リモートシステム」セクションにこれらのモジュールが表示されます。
以下の節では、ローカルアプリケーションモジュールとリモートアプリケーションモジュールについて説明しています。
この節では、エージェント統計情報について以下の情報を示します。
エージェント統計情報モジュールは、ホストにインストールされているエージェントの健全状態を監視します。このモジュールは、オブジェクト、プロセス、エージェントによるプロセスの実行などを監視します。
表 C–103 エージェント統計情報の主セクション|
エージェント統計情報テーブル |
説明 |
|---|---|
|
オブジェクトセクション |
エージェントに読み込まれるオブジェクトのデータを表示する。「Status」フィールドには、エージェントによって読み込まれて使用される TOE オブジェクトとバイナリオブジェクトの現在の状態が示される |
|
実行セクション |
エージェントインタプリタによって起動される Tcl コマンドまたは TOE コマンドの数についてのデータを表示すると同時に、エージェントによって開始された非同期トランザクションの数についてのデータも表示する。「Status」フィールドには、表示されるオブジェクトの現在の状態の概要が示される |
次の表は、エージェント統計情報によって管理されるオブジェクトの概要を示しています。
表 C–104 エージェント統計情報プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
オブジェクト統計情報 |
TOE Count – エージェントバイナリオブジェクトバッファに読み込まれる TOE オブジェクトの数 Count – エージェントによって使用されるバイナリオブジェクトバッファーの数 |
|
Commands Executed |
Total – エージェントによって実行されたコマンドの合計数 Rate (#/sec) – 1 秒間にエージェントによって実行されたコマンドの数 |
|
Transactions Performed |
Total – エージェントによって実行されたトランザクションの合計数 Rate (#/sec) – 1 秒間にエージェントによって実行されたトランザクションの数 |
|
プロセス統計情報 |
PA に関するプロセス統計情報 |
|
全プロセス統計情報 |
PA に関するすべてのプロセス統計情報 |
次の表は、該当するエージェント統計情報モジュールのデフォルトのアラームしきい値を示しています。
表 C–105 エージェント統計情報アラームしきい値|
エージェント統計情報 |
状態 |
|---|---|
|
Error |
toeCount が 6000 を超える場合 |
|
警告 |
toeCount が 5000 を超える場合 |
|
Error |
bobcount が 1200 を超える場合 |
|
警告 |
bobcount が 1000 を超える場合 |
|
警告 |
コマンド頻度が 6000 を超える場合 |
|
警告 |
トランザクション頻度が 8 を超える場合 |
|
Error |
プロセスサイズが 35000 を超える場合 |
|
警告 |
プロセスサイズが 30000 を超える場合 |
|
Error |
rss が 25000 を超える場合 |
|
警告 |
CPU 時間の割合が 90% を超える場合 |
|
警告 |
totalstats.count が 15 を超える場合 |
|
Error |
totalstats.size が 40000 を超える場合 |
|
警告 |
totalstats.size が 35000 を超える場合 |
|
警告 |
totalstats.rss が 35000 を超える場合 |
以下の節では、エージェント統計情報の個々のプロパティテーブルについて説明しています。
「Objects」セクションには、エージェントに読み込まれるオブジェクトについての情報が表示されます。「値」フィールドには、エージェントによって読み込まれて使用される TOE オブジェクトとバイナリオブジェクトの現在の状態が示されます。
次の表は、Object Statistics のプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–106 Object Statistics プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
総 TOE オブジェクト数 |
エージェントに読み込まれる TOE オブジェクトの数 |
|
総 BOB 数 |
エージェントによって使用されるバイナリオブジェクトバッファーの数 |
次の表は、実行されるコマンドのプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–107 Executed Commands プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
総コマンド数 |
エージェントによって実行されたコマンドの合計数 |
|
レート (毎秒) |
1 秒間にエージェントによって実行されたコマンドの数 |
次の表は、実行されたトランザクションのプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–108 Transactions Performed プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
総トランザクション数 |
エージェントによって実行されたトランザクションの合計数 |
|
トランザクションレート (毎秒) |
1 秒間にエージェントによって実行されたトランザクションの数 |
このソフトウェアは、Sun Management Center プロセスの統計情報を監視します。次の表は、Sun Management Center プロセス統計のプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–109 Sun Management Center プロセス統計プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
プロセス ID |
プロセスの識別番号 |
|
プロセスの固有 ID |
プロセスの一意の識別番号 |
|
プロセス名 |
プロセスの名前 |
|
プロセスの状態 |
プロセスのステータス |
|
プロセスの状況 |
プロセスの状態 |
|
ユーザ ID |
プロセスのユーザ ID |
|
仮想サイズ |
プロセスの合計サイズ |
|
常駐セットサイズ |
プロセスの常駐サイズ |
|
経過時間 |
1970 年 1 月 1 日から秒単位で数えたプロセスの継続稼動時間 |
|
開始日付 |
プロセスの起動日付 |
|
開始時刻 |
プロセスの起動時間 |
|
CPU 使用時間 |
プロセスによって使用される CPU 時間 |
|
CPU 使用率 (%) |
プロセスによって使用される CPU 時間の割合 |
|
コンテキストスイッチ |
プロセスのコンテキスト切り替え |
|
システムコール (System Calls) |
プロセスによるシステムコール |
|
コマンド行 |
プロセスのコマンド行 |
このソフトウェアは、Sun Management Center プロセスの統計情報をすべて監視します。
次の表は、Sun Management Center プロセス統計情報のプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–110 Total Sun Management Center プロセス統計プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
子プロセス数 |
エージェントプロセスと子プロセスの数 |
|
総仮想サイズ (KB) |
エージェントと子の仮想サイズの合計 |
|
総常駐サイズ (KB) |
エージェントと子の常駐セットサイズの合計 |
エージェントの更新モジュールを使用すると、単一の機能を使用してエンタープライズシステム全体にわたってエージェントを更新できます。このモジュールを読み込むと、「モジュールブラウザ」ウィンドウの「ローカルアプリケーション」セクションにモジュールの詳細が表示されます。
表 C–111 エージェント更新モジュールプロパティ|
プロパティ |
値の説明 |
|---|---|
|
サーバ名e |
Sun Management Center サーバの名前 |
|
HTTP サーバサポート |
Web サーバが稼動しているポート番号 |
|
インストール済み製品レイヤ |
Agent、Console、または Server (該当するもの) |
表 C–112 アドオンリスト
|
列 |
説明 |
|---|---|
|
アドオン名 |
Sun Management Center コンポーネントの名前 |
|
アドオンバージョン |
コンポーネントのバージョン |
データロギングレジストリはレジストリテーブルから構成されます。
次の表は、データロギングレジストリのプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–113 データロギングレジストリプロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
ログの保存先状態 |
ログ化されるファイルの保存先の状態 |
|
モジュール名 |
データ値のモジュール名 (このモジュールのデータはレジストリに記録される) |
|
インスタンス名 |
データ値のモジュールインスタンス名 |
|
プロパティ名 |
データ値のプロパティ名 |
|
ログの出力間隔 |
データ値のログ出力間隔 |
|
ファイルロギング |
ファイルのログ化のステータス |
|
ログの出力先 |
データ値の出力先 |
|
データキャッシュ |
データキャッシュのステータス |
|
キャッシュサイズ (サンプル数) |
データキャッシュのサイズ |
ログ表示用モジュールを使用すると、ログビューア内でどのユーザまたはグループがこのファイルにアクセスできるかを指定するファイルリストを作成できます。このリストには、以下の情報が記載されます。
プリントスプーラモジュールは、ローカルホストおよびそのホスト上にインストールされたプリンタデバイスのプリンタデーモンと印刷待ち行列のステータスを監視します。
次の表は、印刷スプーラによって管理されるオブジェクトについて説明しています。
表 C–114 プリントスプーラプロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
Lpsched 状態 |
lpsched プロセスのステータス |
|
プリンタデバイス |
プリンタデバイスについての情報が一覧内に示される |
|
プリンタ待ち行列 |
プリンタ待ち行列についての情報が一覧内に示される |
プリンタデーモンのセクションには、LP Request Scheduler についてのデータが表示されます。Line Printer's Schedule (LPsched) 状態プロパティは、プリンタの現在の状態を示します。
プリンタデバイステーブルには、一覧にすでに追加されているプリンタが示されます。
プリンタのインスタンス名または別名は、「プリンタ名」フィールドに表示されます。プリンタについての説明は、「説明」フィールドの表示されます。プリンタがインストールされているホストの名前は、「ホスト名」フィールドに表示されます。印刷サーバホスト上のエージェントによって監視されているデータを表示するコンソールを稼動させている場合は、「デバイス名」フィールドにプリンタデバイスのパス名が表示されます。プリンタの状態は、「プリンタ状態」フィールドに表示されます。
次の表は、プリンタデバイスのプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–115 プリンタデバイスプロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
プリンタ名 |
プリンタデバイスの名前 |
|
説明 |
行の説明 |
|
ホスト名 |
デバイスが接続されているホストの名前 |
|
デバイス名 |
英数字で示したデバイス名 |
|
プリンタ状態 |
デバイスの状態 |
プリンタ待ち行列テーブルには、ローカルホスト上の印刷待ち行列の名前と、各待ち行列の状態が示されます。次の表は、プリンタ待ち行列のプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–116 Printer Queues プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
待ち行列名 |
プリンタ待ち行列の名前 |
|
待ち行列状態 |
プリンタ待ち行列の現在のステータス (値は “accepting” と “not accepting”) |
|
総待ち行列ジョブ数 |
待ち行列内のジョブの合計数 |
|
現在のジョブ |
待ち行列内で現在スプールされているジョブの数 |
|
待ち行列サイズ (バイト) |
待ち行列内で現在スプールされているジョブの合計サイズ (単位: バイト) |
エージェントは、HP JetDirect モジュールを使用するプロキシによって、JetDirect カードが搭載された HP プリンタを監視できます。このモジュールのインスタンスを複数読み込むことによって、複数の HP プリンタを監視することもできます。
次の表は、プリンタステータスのプロパティについて概要を述べたものです。
表 C–117 プリンタの状態プロパティ|
プロパティ |
説明 |
|---|---|
|
状態表示 |
LED ステータスの表示 |
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SNMP 呼び出し状態 |
SNMP Get のステータス |
プラットフォーム固有の情報については、プラットフォームの補足情報を参照してください。
MIB-II プロキシモニタリングモジュールは、リモートシステムの MIB-II パラメータを監視します。リモートシステム上の MIB-II パラメータを監視する各種のカテゴリは、MIB-II グループのテーブルを掲載した以下の節で示してあります。
これらのパラメータのプロパティについての詳細は、ローカルシステムのプロパティを示したIPv6 計測モジュール、バージョン 1.0を参照してください。同じ機能性が、MIB-II プロキシモニタリングモジュールによってリモートシステムに適用されます。MIB-II の定義についての詳細は、標準ドキュメントである RFC1213 (Request For Comments 1213) を参照してください。