CLI には、トポロジを管理する 9 つの拡張コマンドが用意されています。
以下に、トポロジの拡張コマンドが使用するパラメータを示します。a、columns、 f、t の各パラメータの詳細は、定義済みのパラメータとフラグ を参照してください。
agentPort パラメータの値は、エージェントポート番号です。agentPort の指定がないと、デフォルト値の 161 になります。agentPort パラメータは、url パラメータの指定がなくデフォルトポートも使用したくないときにだけ使用します。
arch パラメータの値は、トポロジオブジェクトのアーキテクチャです。
domain パラメータの値は、setCurrentDomain コマンドに必要な Sun Management Center のドメイン名です。
family パラメータの値は、トポロジオブジェクトのオブジェクトファミリです。
fullDesc パラメータの値は、作成するエンティティまたはグループのテキスト説明です。
isPolled パラメータの値は、true または false です。このパラメータ値が true の場合、エンティティは、ポーリングタイプ (pollType) に従って状態情報のポーリングを行います。
pollType パラメータの値は、エンティティのポーリングタイプです。以下に、pollType パラメータで使用可能な値を示します。
ahost – アクティブエージェントがインストールされ、動作しているホストを特定します。
amod – アクティブエージェントを持つモジュールを特定します。
aprox – SNMP プロキシモジュールを実行中のエージェントを特定します。
dummy – 監視されていないデバイスを特定します。
ping – ICMP ping コマンドを使用して監視するホストを特定します。
snmp — SNMP ping コマンドを使用して監視するホストを特定します。
readInfo パラメータの値は、ポーリングされた SNMP オブジェクトに対する SNMPv1 読み込みコミュニティの名前です。
targetHost パラメータ値は、ターゲットホスト名です。
targetIP パラメータの値は、ターゲットホストの IP アドレスです。
topoCfg パラメータの値は、管理エンティティのトポロジ表現に対する構成情報です。
topoType パラメータの値は、管理エンティティのトポロジ表現タイプです。
url パラメータの値は、ポーリングするエンティティの URL です。url パラメータの値は、次のような形式で指定できます。
ping://hostname snmp://hostname:port/oid/#.#.#.# snmp://hostname:port/[mod,sym]/path
writeInfo パラメータの値は、ポーリングされた SNMP オブジェクトに対する SNMPv1 書き込みコミュニティの名前です。
CLI には、トポロジを管理する 9 つの拡張コマンドが用意されています。
createEntity コマンドは、管理エンティティを生成します。管理エンティティのプロパティを指定するパラメータは、次のとおりです。agentPort、arch、family、fullDesc、isPolled、pollType、 readInfo、targetHost、targetIP、topoCfg、topoType、url、 columns、f、t。
url パラメータまたは agentPort パラメータが指定されていると、デフォルトポートの 161 は使用されません。
createGroup コマンドは、トポロジのドメインやグループを作成します。作成するエンティティがグループの場合、family パラメータと fullDesc パラメータでグループエンティティを指定します。さらに createGroup コマンドは、 columns、f、t の各パラメータも使用します。
作成するエンティティがドメインの場合、family パラメータと fullDesc パラメータは無視されます。
delTopoObjects コマンドは、管理トポロジ階層の管理トポロジオブジェクトを削除します。指定したトポロジオブジェクトの下位オブジェクトも全て削除されます。使用可能なパラメータは、columns、f、t です。
getAgentPort コマンドは、トポロジドメインの指定ホスト上で動作する Sun Management Center エージェントのポート番号を返します。エージェントが複数の場合は、ポート番号のリストを返します。使用可能なパラメータは、columns、f、t です。
t の指定があると、デフォルトドメインが使用されます。
getAllTopoObjects コマンドは、 arch、family、pollType の各パラメータで指定された条件を満たす管理トポロジ階層の管理オブジェクトを全て返します。getAllTopoObjects コマンドは、columns、f、tなどのパラメータも使用します。使用可能なパラメータは、columns、f、t です。
getCurrentDomain コマンドは、現在のドメイン名を返します。
getDomains コマンドは、全ての管理ドメインを返します。
getTopoObject コマンドは、t パラメータで指定されたトポロジオブジェクトの下位にあり、arch、family、pollType の各パラメータで指定された条件を満たす管理トポロジオブジェクトを全て返します。getTopoObject コマンドは、 columns パラメータと f パラメータも使用します。
setCurrentDomain コマンドは、ホームドメインを domain パラメータで指定された値に設定します。
CLI からトポロジ情報をエクスポートおよびインポートする方法については、インポートとエクスポートのコマンド行インタフェースを参照してください。
次のコマンドは、menlo_park ドメインのグループ ビル 12 の sun4u ファミリ上に設定され、SunOS 5.7 ソフトウェアを実行する Sun Management Center のエージェントホストを全て返します。
> getTopoObject t=/menlo_park/building12 pollType=ahost \ arch="SunOS 5.7" family=sun4u |
次のコマンドは、既存ドメイン headquarters_test の下に ビル 19 という名前のグループを作成します。
> createGroup t=/headquarters_test/building19 \ fullDesc="test headquarters domain" family=building-location |
次のコマンドは、ドメイン test_domain のグループ ビル 12 に myHost という名前の管理エンティティを作成します。トポロジオブジェクトは、ポート 1161 で動作するエージェントを持つ Sun Ultra-2 ホストです。
> createEntity t=/test_domain/building12/myHost \ fullDesc="my test host" family=ultra-2 topoType="" \ topoCfg="" isPolled=false pollType=ahost readInfo="" \ writeInfo="" targetHost=osftserv targetIp="" agentPort=1161 |