Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

DR モデル 2.0

動的再構成 (DR: Dynamic Reconfiguration) モデル 2.0 および 3.0 により、マシンを停止させることなく、システムボードを論理的にオペレーティングシステムへ接続したり、オペレーティングシステムから切り離すことができます。DR 操作はホットスワップ (システムボードを物理的に取り外し、取り付けする処理) と合わせて使用します。DR 操作を実行して、新しいシステムボードの取り付け、修理したシステムボードの再取り付け、Sun Enterprise 10000 システムのドメイン構成の変更を行うことができます。

ドメインがシステムボードを使用している場合は、先にそのボードをシステムから切り離してから、ボードの電源を切断し、取り外してください。新しいシステムボードあるいは修理済みのシステムボードを取り付け、ボードの電源を投入すると、そのボードをドメインに接続することができます。

addboard(1M)、moveboard(1M)、deleteboard(1M)、および showusage(1M) といった DR の自動化 (ADR) コマンドを使用すると、System Service Processor (SSP) から DR 操作を行うことができます。

DR モデル 2.0 の使い方についての詳細は、「DR モデル 2.0 の操作手順」を参照してください。

マルチパスの使用条件

DR モデル 2.0 のドメイン上でマルチパスを使用するには、Sun Enterprise Server Alternate Pathing ソフトウェアを実行してください。DR モデル 2.0 は、この代替パスソフトウェアのどのバージョンとも互換性があります。AP についての詳細は、『Sun Enterpriseサーバー Alternate Pathing ユーザーマニュアル』を参照してください。