ドメインネームサービス (DNS) は、ホスト名と IP アドレスを解釈処理するインターネット標準ネームサービスです。DNS を Solstice PPP とともに使用するには、ネームサーバーを指定し、ネームサービスとして DNS を使用可能にする必要があります。図 5-8 は、前節の例を使用した構成例です。
以下の例のように、すべてのネームサーバーのドメイン名と IP アドレスを定義するファイル /etc/resolv.conf を、クライアント上に作成します。
domain xyz.Company.COM nameserver 179.xxx.zzz.11 nameserver ... nameserver ... |
DNS をデフォルトネームサービスとして使用するには、ファイル /etc/nsswitch.conf に定義されている hosts エントリを以下のように編集します。
hosts: files dns |
変更結果は自動的に適用されるので、マシンをリブートする必要はありません。
PPP リンク上の全 IP アドレスを確実に解釈処理可能にするには、ルーターとの接続のダイヤルアップパス定義に default_route キーワードを使用します。この結果、送信経路がデフォルト宛先としてルーティングテーブルに追加されます。IP インタフェースに down のマークを付けると、送信経路は削除されます。
ルーターはネームサービスとして DNS を使用する必要はありませんが、使用してもかまいません。ルーター上では、PPP リンクの IP インタフェースを up と構成することも down と構成することもできます。
インタフェースが up である場合は、マシンのリブート時に IP ルーティングが構成されます。ファイル /etc/gateways が、ルーター上に存在する必要があります。このファイルは、ルーターがゲートウェイであることをネットワーク全体に通知します。
インタフェースが down である場合は、以下のようにルーティングを手動で構成する必要があります。