PPP 構成ファイルにある ifconfig(1M) コマンドは、Solstice PPP のポイントツーポイント (ipdptpn) IP インタフェースとポイントツーマルチポイント (ipdn) IP インタフェースを確立します。これらのコマンドは Solstice PPP の起動時に実行され、各インタフェースにネットワークアドレスの割り当てとネットワークパラメータの構成を行います。
Solstice PPP の IP インタフェースを確立する ifconfig コマンドの形式は、以下のとおりです。
ifconfig interface plumb source [dest] netmask mask mtu mtu up |
interface
IP インタフェースの名前と種類。Solstice PPP の IP インタフェースは、ipdptpn (ポイントツーポイント) と ipdn (ポイントツーマルチポイント) です。n は、番号です。
通常、IP インタフェースには、ipdptp0、 ipdptp1、 ipdptp2 や ipd0、 ipd1、 ipd2 のように、ゼロから順に番号を付けます。
plumb
インタフェース名に関連するデバイスを開き、デバイスを使用するための TCP/IP を使用可能にする STREAMS を設定します。
source
ポイントツーポイント IP インタフェースとポイントツーマルチポイント IP インタフェースの発信元アドレス (アタッチメントポイント) を示す IP アドレス (ドット表記) またはホスト名。
dest
ポイントツーポイントインタフェース専用。ポイントツーポイント IP インタフェースの着信先アドレスを示す IP アドレス (ドット表記) またはホスト名。
netmask mask
ネットワークをサブネットワークに分割するときに予約する IP アドレス数を指定します。マスクは、ドット表記または 0x で始まる 16 進表記で入力します。
mtu mtu
インタフェースの最大伝送ユニット (MTU) を設定します。MTU は 60 〜 8232 バイトの範囲である必要があります。通常は Ethernet ネットワークにおける最適値の 1500 に設定されています。
up
インタフェースに up のマーク付け、つまりアクティブ状態にします。down を使用すると、インタフェースを一時的に使用禁止にすることができます。同期 PPP リンクに関連付けられている IP インタフェースは、デフォルト状態で up のマークが付けられます。非同期 PPP リンクに関連付けられている IP インタフェースに up のマークが付いている場合は、IP 層がインタフェースに IP データグラムを渡したときにリンクマネージャによってリンクが自動的に確立されます。
Solstice PPP のポイントツーマルチポイント IP インタフェースを確立するには、以下の形式の ifconfig コマンドを組み込みます。
ifconfig ipd0 plumb papyrus netmask 255.255.255.0 mtu 1500 up |
Solstice PPP のポイントツーポイント IP インタフェースを確立するには、以下の形式の ifconfig コマンドを組み込みます。
ifconfig ipdptp0 plumb ifconfig ipdptp0 papyrus epic netmask 255.255.255.0 mtu 1500 up |
上記の例のように複数の ifconfig コマンドを連結して、インタフェースを完全に定義することができます。