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Sun Update Manager によるシステムの登録

この章では、Sun Update Manager を使用してシステムを登録したり、登録ウィザードから別のタスクを実行したりする方法について説明します。


Sun Update Manager によるシステムの登録 (タスクマップ)

Sun Update Manager にシステムを登録すると、Update Manager を使用して Solaris 10 システム用のセキュリティアップデートを管理することができます。登録は無料で、システムの基本的な情報を Sun に送信するだけで完了します。登録処理は、初めて Update Manager GUI にアクセスすると開始します。

登録の各レベルについては、「Sun Update Manager の登録」を参照してください。

次の表では、Sun Update Manager 登録ウィザードを使用して実行できるタスクについて説明します。


タスク

説明

参照先

(省略可能) Sun Update Manager によるシステムの登録

システムが Sun アップデートサーバーからアップデートやアップデートデータを取得したり、Sun Update Connection サービスを使用してシステムをリモート管理する場合は、Update Manager でシステムを登録する必要があります。

システムを登録する方法

(省略可能) Sun サブスクリプションキーの取得

セキュリティ以外のアップデートを使用する場合や、Sun Update Connection サービスを使用してシステムをリモート管理する場合は、Sun サブスクリプションキーでシステムを登録する必要があります。

サブスクリプションキーは、ソフトウェアサポートのユーザーであれば利用できます。

Sun サブスクリプションキーを取得する方法

(省略可能) 登録後に、使用するネットワークプロキシを指定する

ネットワークプロキシ経由でシステムをインターネットに接続する場合、Sun アップデートサーバーへのアクセスに使用するネットワークプロキシを指定する必要があります。

デフォルトでは、ネットワークプロキシは指定されません。

システムを登録する方法」の手順 5

(省略可能) 登録後に、システムが取得するアップデートのローカルソースを指定する

お使いのシステムで、Sun Update Connection プロキシやローカルシステム上のアップデートコレクションなどのローカルソースからアップデートを取得したい場合があります。

システムがインターネットに接続していない場合は、ローカルのアップデートソースを指定する必要があります。

デフォルトでは、システムは Sun からアップデートを取得します。

システムを登録する方法」の手順 4



手順アイコン  システムを登録する方法



注 - システムを登録するには、システムをインターネットに接続する必要があります。 Java Developer Connection、OSC、MySun、SunSolve、および SunStore などのプログラムでアカウントを登録した場合、すでにサンオンラインアカウントを所有している可能性があります。



登録の各レベルについては、「Sun Update Manager の登録」を参照してください。

1. Sun Update Manager アプリケーションを起動します。

このアイコンは、疑問符の付いた青い円形です。このアイコンは、システムが登録されていないことを示しています。

この方法では、ソフトウェアをインストールしてもすぐには起動しません。GNOME デスクトップからログアウトして、ログインしなおす必要があります。

「アプリケーション」から「ユーティリティ」を選択します。そして、「ユーティリティ」メニューから「Update Manager」を選択します。

「認証が必要です」ダイアログボックスが表示されます。

2. Update Manager GUI にログインします。

この操作中に Update Manager アプリケーションを終了するには、「キャンセル」をクリックします。

a.権限を持つユーザーのユーザー名を指定して「OK」をクリックします。

デフォルトでは、ユーザー名は root です。

「認証が必要です」ダイアログボックスが表示されます。

b.権限を持つユーザーのパスワードを指定して「OK」をクリックします。

Sun Update Manager 登録ウィザードが表示されます。

3. 「ようこそ」画面で、Update Manager を使用してシステムでアップデートを管理する方法を指定します。

Update Manager を使用すると、アップデートはシステムで自動的に管理されますが、ユーザーが手動でアップデートを管理することもできます。

「サンオンラインアカウント」画面が表示されます。

「完了」をクリックして、登録ウィザードを終了します。

これで、アップデートをシステム上で手動で管理できます。smpatch add コマンドおよび smpatch remove コマンドを使用してアップデートを管理する方法については、smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。

4. (省略可能) システムがインターネットに接続されていない場合、アップデートのローカルソースを指定します。

Update Manager を使用してアップデートのローカルソースを指定する方法については、「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。

a.「ローカルソースからアップデートを取得するようにシステムを設定」をクリックします。

「アップデートにローカルソースを使用」画面が表示されます。

b.「ローカルソース (Sun Update Connection プロキシ) からアップデートを取得します」をクリックします。

c.パッチソース URL のフィールドに、ローカルのアップデートソースの URL を入力します。

Sun Update Connection プロキシの URL は、次のような形式で指定します。

http://server-name:3816/solaris/

d.このアップデートソースの値を設定して「サンオンラインアカウント」画面に戻るには、「完了」をクリックします。

設定したアップデートソース値の登録情報を破棄するには、「キャンセル」をクリックします。次に「登録を中止」をクリックすると、「サンオンラインアカウント」画面に戻ります。

5. (省略可能) インターネットに接続する際にシステムが使用するネットワークプロキシを指定します。

Update Manager アプリケーションを使用してこのネットワークプロキシ情報を指定する場合は、「ネットワークプロキシを指定する方法 (GUI)」を参照してください。

システムが直接インターネットに接続されている場合は、ネットワークプロキシ情報を指定する必要はありません。

a.「ネットワークプロキシの設定」をクリックします。

「ネットワークプロキシの設定」画面が表示されます。

b.「ネットワークプロキシを有効にしますか ?」をクリックします。

c.「プロキシのホスト名」フィールドにプロキシのホスト名を入力します。

d.「プロキシのポート」フィールドにプロキシのポート番号を入力します。

e.(省略可能) プロキシの認証にユーザー名とパスワードが必要な場合は、「プロキシ認証を使用」をクリックして、次の手順に従います。

i.「プロキシのユーザー名」フィールドにプロキシユーザー名を入力します。

ii.「プロキシのパスワード」フィールドにプロキシユーザーのパスワードを入力します。

f.これらのネットワークプロキシの値を設定してダイアログボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

設定したこれらのネットワークプロキシの値を破棄してダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

6. サンオンラインアカウントを指定します。

「利用規約とソフトウェアライセンス」画面が表示されます。

サンオンラインアカウント情報を取得したら、登録処理を再度開始します。

7. (省略可能)「サンオンラインアカウントの作成」をクリックします。

「サンオンラインアカウントの作成」画面が表示されます。このページには Sun プライバシーポリシーが表示されており、また、サンオンラインアカウントの取得に必要な情報を入力するテキストフィールドがあります。

a.Sun プライバシーポリシーの内容を確認します。

b.登録フォームにアカウント情報を入力して、「次へ」をクリックします。

無効な情報が入力されている場合、訂正を指示するダイアログボックスが表示されます。

「サンオンラインアカウントの作成」ページの 2 ページ目が表示されます。

c.2 ページ目の登録フォームを入力して「次へ」をクリックします。

ここでは、会社名、国名または地域名、および Sun との通信に使用する言語を入力する必要があります。このフォームの他の値は省略可能です。

「利用規約とソフトウェアライセンス」画面が表示されます。

8. (省略可能) すべてのアップデートにアクセスするか、セキュリティアップデートのみにアクセスするかを決定します。

サポートの契約番号が、サブスクリプションキーになっている場合があります。サブスクリプションキーを取得していない場合は、次のいずれかのソフトウェアサポートプランに登録してください。

サブスクリプションキーを指定すると、いつでもすべての Solaris アップデートにアクセスできます。「サブスクリプションキーを指定する方法 (GUI)」を参照してください。

9. 利用規約とソフトウェアライセンスの内容を確認します。

利用規約とソフトウェアライセンスに同意しない場合、Sun Update Manager ソフトウェアを使用できません。

10. システムでアップデートをリモートで管理するのか、ローカルで管理するのかを決定します。

リモートでのアップデート管理を選択した場合でも、Update Manager を使用すれば、システムでアップデートをローカル管理できます。

「送信されるデータ内容」をクリックすると、Sun に送信されるシステム情報を確認できます。

Sun Update Connection サービスを使用してシステムでアップデートをリモート管理する方法については、『Sun Update Connection 1.0 管理ガイド』を参照してください。

「送信されるデータ内容」をクリックすると、Sun に送信されるシステム情報を確認できます。

11. 「完了」をクリックするとシステムの登録が完了し、システムの情報が Sun へ送信されます。

入力した登録情報を破棄して登録ウィザードを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

「登録の確認」画面が表示されます。この画面から Sun Update Connection Web アプリケーションにアクセスできます。

12. 「閉じる」をクリックして、登録ウィザードを閉じます。

「チェック中」ダイアログボックスに、システムのアップデート分析の進行状況が表示されます。

Sun Update Manager アプリケーションの「有効なアップデート」画面に、システムにインストールできるアップデートのリストが表示されます。


手順アイコン  Sun サブスクリプションキーを取得する方法

すべての Solaris アップデートにアクセスするには、Sun サブスクリプションキーを取得する必要があります。サブスクリプションキーがない場合は、セキュリティアップデートしか表示できません。また、Sun Update Connection サービスを使用する際にもサブスクリプションキーが必要です。

サブスクリプションは、Software Support Service プラン、Solaris 10 Service Plan、または SunSpectrum Support サービス契約で提供される機能の 1 つです。

黒丸Sun サブスクリプションキーを取得していない場合は、次のいずれかのソフトウェアサポートプランに登録してください。