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Sun Update Connection ソフトウェアのインストール

この章では、Sun Update Connection ソフトウェアを Solaris 10 システムにインストールする方法について説明します。インストール可能なソフトウェアとして、Sun Update Manager クライアントソフトウェアと、Sun Update Connection プロキシソフトウェア (オプション) があります。Update Manager クライアントソフトウェアをアンインストールする方法についても説明します。

Update Manager クライアントソフトウェアをインストールする作業は、導入プロセスの一部に当たります。導入プロセス全体の概要については、「導入プロセスの概要」を参照してください。

この章では、次の項目について説明します。


Sun Update Connection ソフトウェアのインストール (タスクマップ)

Sun Update Connection ソフトウェアは、Solaris 10 オペレーティングシステムを実行しているシステムでサポートされています。

Update Manager ツールを使用するには、少なくとも Solaris 10 ソフトウェアの End User Software Group がインストールされている必要があります。また、/var 用のディスク容量として、160M バイトの空き容量が必要です。

システムにオリジナルの Solaris 10 ソフトウェアがインストールされていない場合は、Sun Update Manager クライアントソフトウェアをインストールする必要があります。Solaris 10 ソフトウェアの以後のリリースには、Sun Update Manager クライアントソフトウェアが含まれています。

次の表は、お使いのシステムで Sun Update Connection ソフトウェアをインストールする方法を示したものです。


タスク

説明

参照先

(省略可能) Sun Update Manager クライアントソフトウェアをインストールする

Update Manager クライアントソフトウェアは、次のいずれかの方法によってインストールできます。

  • smpatch update コマンドを使用して、Update Manager の機能アップデートをインストールする。
  • Sun Update Connection, System Edition を Sun Download Center からダウンロードし、インストールスクリプトを実行して Update Manager クライアントソフトウェアをインストールする。

(省略可能) Sun Update Connection プロキシソフトウェアをインストールする

Sun Update Connection プロキシソフトウェアは、次のいずれかの方法によってインストールできます。

  • smpatch update コマンドを使用して、プロキシの機能アップデートをインストールする。
  • Sun Download Center からプロキシソフトウェアをダウンロードして、インストールスクリプトを実行する。

(省略可能) Sun Update Connection, System Edition Preview Release を 1.0 リリースにアップグレードする

Preview Release 版の Update Manager を、Sun Update Connection, System Edition 1.0 にアップグレードします。

Sun Update Connection, System Edition Preview Release を 1.0 リリースにアップグレードする方法



手順アイコン  Sun Update Manager の機能アップデートをインストールする方法

お使いのシステムで、最低でも Solaris 10 オペレーティングシステムの End User Solaris Software Group が稼動していることを確認します。



警告アイコン

警告 - ソフトウェアは Sun から取得する必要があるので、Update Manager の機能アップデートをインストールするには、まずシステムをインターネットに接続する必要があります。



1. お使いのシステムに該当する Update Manager の機能アップデートを特定します。

機能アップデートは、お使いの Solaris 10 システムのプラットフォームのタイプに基づいて選択してください。

2. スーパーユーザーとしてログインします。

3. smpatch update コマンドを使用して、 お使いのシステムに該当する機能アップデートを自動的にダウンロードして適用します。

たとえば、次のコマンドを使用した場合、Update Manager の機能アップデートは SPARC ベースのシステムに適用されます。


# smpatch update -i 119107-01

smpatch update コマンドで -i オプションを付けてアップデートを指定すると、そのアップデートの最新リビジョンがインストールされます。

処理が完了したら GUI にアクセスして、アップデート管理環境の設定とシステム登録を行なう必要があります。「Sun Update Manager アプリケーションのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。


手順アイコン  Sun Update Manager クライアントソフトウェアをインストールする方法

お使いのシステムで、最低でも Solaris 10 オペレーティングシステムの End User Solaris Software Group が稼動していることを確認します。



警告アイコン

警告 - ソフトウェアは Sun から取得する必要があるので、Sun Update Manager クライアントソフトウェアをインストールするには、まずシステムをインターネットに接続する必要があります。



1. Sun Download Center (http://www.sun.com/download) にアクセスします。

a.「Downloads A-Z」タブをクリックします。

b.「Sun Update Connection, System Edition 1.0」をクリックします。

c.「Download」をクリックすると、ダウンロードの処理が始まります。

ダウンロード処理で表示される手順に従って操作してください。

d.システムのローカルディレクトリに、ソフトウェアをダウンロードします。



注 - patchadd のバグ 6188748 があるため、ディレクトリは NFS でマウントしないでください。



ソフトウェアは、お使いの Solaris 10 システムのプラットフォームのタイプに基づいて選択してください。

2. スーパーユーザーとしてログインします。

3. ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。

たとえば、/tmp にファイルをダウンロードした場合は、/tmp ディレクトリに移動します。

4. ダウンロードしたファイルを解凍します。

5. Sun Update Connection, System Edition 1.0 の機能アップデートをインストールします。このアップデートに、Sun Update Manager クライアントソフトウェアが含まれています。


# ./updateConnection/installUpdateConnection

処理が完了したら GUI にアクセスして、アップデート管理環境の設定とシステム登録を行なう必要があります。「Sun Update Manager アプリケーションのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。


手順アイコン  Sun Update Connection プロキシの機能アップデートをインストールする方法

お使いのシステムで、最低でも Solaris 10 オペレーティングシステムの Developer Solaris Software Group が稼動していることを確認します。



警告アイコン

警告 - ソフトウェアは Sun から取得する必要があるので、プロキシソフトウェアをインストールするには、まずシステムをインターネットに接続する必要があります。



1. お使いのシステムに該当する Sun Update Connection プロキシの機能アップデートを特定します。

機能アップデートは、お使いの Solaris 10 システムのプラットフォームのタイプに基づいて選択してください。

2. スーパーユーザーとしてログインします。

3. smpatch コマンドを使用して、 お使いのシステムに該当する機能アップデートを適用します。

smpatch update コマンドを使用すると、機能アップデートは自動的にシステムにダウンロードされて適用されます。

たとえば、次のコマンドを使用した場合、プロキシの機能アップデートは x86 ベースのシステムに適用されます。


# smpatch update -i 119189-01

smpatch update コマンドで -i オプションを付けてアップデートを指定すると、そのアップデートの最新リビジョンがインストールされます。

処理が完了したら、プロキシを設定する必要があります。「Sun Update Connection プロキシの設定 (タスクマップ)」を参照してください。


手順アイコン Sun Update Connection プロキシソフトウェアをインストールする方法



警告アイコン

警告 - ソフトウェアは Sun から取得する必要があるので、プロキシソフトウェアをインストールするには、まずシステムをインターネットに接続する必要があります。



お使いのシステムで、最低でも Solaris 10 オペレーティングシステムの Developer Solaris Software Group が稼動していることを確認します。また、Sun Update Manager ソフトウェアがシステムにインストール済みで、登録作業も完了している必要があります。



注 - Sun Update Connection プロキシはオプション機能で、Sun Service Plan に加入していれば無料で取得できます。Sun Service Plan への加入に関する詳細は、Solaris Operating System Software Support の Web サイト (http://www.sun.com/service/support/software/solaris/) にアクセスし、適切なサービスのレベルを選択してください。



1. Sun Download Center (http://www.sun.com/download) にアクセスします。

a.「Downloads A-Z」タブをクリックします。

b.「Sun Update Connection, System Edition 1.0」をクリックします。

c.「Download」をクリックすると、ダウンロードの処理が始まります。

ダウンロード処理で表示される手順に従って操作してください。

d.システムのローカルディレクトリに、ソフトウェアをダウンロードします。



注 - patchadd のバグ 6188748 があるため、ディレクトリは NFS でマウントしないでください。



ソフトウェアは、お使いの Solaris 10 システムのプラットフォームのタイプに基づいて選択してください。

2. ターミナルウィンドウを開きます。

3. スーパーユーザーとしてログインします。

4. zip ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。

たとえば、/tmp にファイルをダウンロードした場合は、/tmp ディレクトリに移動します。

5. zip ファイルを解凍します。

6. Sun Update Connection プロキシのパッケージをインストールします。


# updateConnectionProxy/installUpdateConnectionProxy

処理が完了したら、プロキシを設定する必要があります。「Sun Update Connection プロキシの設定 (タスクマップ)」を参照してください。


手順アイコン  Sun Update Connection, System Edition Preview Release を 1.0 リリースにアップグレードする方法

Sun Update Connection, System Edition ソフトウェアのプレビューリリース版をインストールしている場合は、プレビューリリースのプロモーション期間終了時にソフトウェアをアップグレードする必要があります。アップグレードを実行するには、Sun Update Connection, System Edition 1.0 の新しい機能アップデートをインストールします。プレビューリリース版を使用している場合、この機能アップデートは、System Edition のユーザーインタフェースに有効なアップデートとして表示されます。「Sun Update Manager の機能アップデートをインストールする方法」を参照してください。

Sun Update Connection プロキシも設定している場合は、プロキシシステムでソフトウェアをアップグレードする必要があります。この場合、Sun Update Connection の機能アップデートおよびプロキシソフトウェアの機能アップデートの両方をインストールする必要があります。プロキシの機能アップデートは、Sun とサポートサービス契約を結んでいる場合に限り、システムで利用できるアップデートのリストに表示されます。「Sun Update Connection プロキシの機能アップデートをインストールする方法」を参照してください。

このソフトウェアの機能アップデートの ID は、次のとおりです。


Sun Update Manager クライアントソフトウェアのアンインストール (タスクマップ)

次の表は、Sun Update Manager クライアントソフトウェアをシステムからアンインストールする方法を示したものです。


タスク

説明

参照先

(省略可能) Sun Update Manager クライアントソフトウェアをアンインストールする

patchrm コマンドを使用して、Update Manager クライアントソフトウェアをアンインストールします。

Sun Update Manager クライアントソフトウェアをアンインストールする方法

(省略可能) Sun Update Manager クライアントエージェントを停止して無効化する

お使いのシステムのクライアントエージェントを停止し、次に、システムから Update Manager クライアントソフトウェアをアンインストールします。

Sun Update Manager クライアントエージェントソフトウェアを停止して無効化する方法



手順アイコン  Sun Update Manager クライアントソフトウェアをアンインストールする方法

1. スーパーユーザーとしてログインします。

2. (省略可能) Sun Update Connection プロキシソフトウェアをインストールしている場合は、プロキシソフトウェアの prebackout ロックファイルを削除し、patchrm を使用してアップデートを削除します。

3. Sun Update Connection ソフトウェアの prebackout ロックファイルを削除します。

4. (省略可能) patchrm -R コマンドを使用して、ディスクレスクライアントにある Update Manager の機能アップデートをアンインストールするには、まずディスクレスクライアントにログインし、Sun Update Manager クライアントエージェントを停止して無効化する必要があります。


# /usr/lib/cc-cfw/framework/lib/cc-client-adm stop
# /usr/lib/cc-cfw/framework/lib/cc-client-adm disable

5. patchrm コマンドを使用して、Sun Update Manager の機能アップデートを削除します。


手順アイコン  Sun Update Manager クライアントエージェントソフトウェアを停止して無効化する方法

このエージェントは、Sun Update Manager ソフトウェアをインストールするときに同時にインストールされます。Sun Update Manager の登録ウィザードでシステムを登録すると、エージェントが有効になります。

ほとんどの場合、pkgrm コマンドを使用すれば、安全にエージェントを無効化することができます。その後、SUNWccinv パッケージを削除します。ただし、ディスクレスクライアントまたはシステムのクラスタにこのパッケージをインストールしている場合は、手動でエージェントを無効化して、それから SUNWccinv パッケージを削除する必要があります。

1. スーパーユーザーとしてログインします。

2. インベントリエージェントを停止し、無効化します。


# /usr/lib/cc-cfw/framework/lib/cc-client-adm stop
# /usr/lib/cc-cfw/framework/lib/cc-client-adm disable