第 5 章 |
Sun Update Connection プロキシの設定 |
この章では、Solaris 10 システムで Sun Update Connection プロキシ (ローカルパッチサーバーともいう) を設定する方法について説明します。次のタスクに関連した情報が対象となります。
Sun Update Connection プロキシは、Sun Update Connection, System Edition 1.0 および Sun Patch Manager 2.0 を使用しているクライアントシステムでサポートされます。Sun Update Connection クライアントシステムには、Sun Patch Manager 2.0 に関連する古いバージョンのローカルパッチサーバーの機能との互換性はありません。
注 - Sun Update Connection プロキシはオプション機能で、Sun Service Plan に加入していれば無料で取得できます。Sun Service Plan への加入に関する詳細は、Solaris Operating System Software Support の Web サイト (http://www.sun.com/service/support/software/solaris/) にアクセスし、適切なサービスのレベルを選択してください。 |
プロキシをインストールする方法については、「Sun Update Connection プロキシの機能アップデートをインストールする方法」または「Sun Update Connection プロキシソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。
次の表は、イントラネット上のアップデートサーバーを設定する場合に、patchsvr setup コマンドを使用して実行できるタスクを示したものです。patchsvr(1M) のマニュアルページを参照してください。
お使いのシステムを Sun Update Connection プロキシとして使用する場合は、まず次のタスクを実行する必要があります。 |
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クライアントシステムはデフォルトで、Sun アップデートサーバーからアップデートを取得するように設定されています。次の場合、Sun Update Connection プロキシが必要となります。
注 - Sun Update Connection プロキシはオプション機能で、Sun Service Plan に加入していれば無料で取得できます。Sun Service Plan への加入に関する詳細は、Solaris Operating System Software Support の Web サイト (http://www.sun.com/service/support/software/solaris/) にアクセスし、適切なサービスのレベルを選択してください。 |
詳細については、「Sun Update Connection プロキシ」を参照してください。
Sun Update Connection プロキシが含まれるようにアップデート管理環境を設定し、そのプロキシが使用されるようにクライアントシステムを設定するには、次のタスクを実行する必要があります。
1. Sun Update Connection プロキシを設定して起動します。
「Sun Update Connection プロキシの初期設定方法 (コマンドライン)」を参照してください。
2. クライアントシステムまたはシステムを設定して、Sun Update Connection プロキシからアップデートを取得するようにします。
「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。
これらのタスクが完了すると、クライアントシステムは Sun Update Connection プロキシからアップデートを取得できるようになります。「Sun Update Manager GUI を使用した Solaris アップデートの管理」を参照してください。
Sun Update Connection プロキシは、次のソースからアップデートおよびアップデート データを取得する必要があります。
Sun Update Connection プロキシを設定したら、このプロキシと通信するように、各クライアントシステムを設定する必要があります。これで、クライアントシステムを使用してこのプロキシからアップデートを取得できるようになります。
Sun Update Connection プロキシを設定して有効にするには、patchsvr コマンドを使用します。patchsvr(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Update Connection プロキシの初期設定方法 (コマンドライン) |
システムを Sun Update Connection プロキシとして使用するには、まず最初に、確実にプロキシソフトウェアをインストールし、プロキシを設定して起動し、そのプロキシと通信できるようにクライアントを設定する必要があります。
イントラネット上で Sun Update Connection プロキシとして動作させるシステムは、次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。
注 - Sun Update Connection プロキシがネットワークプロキシを使用してインターネットに接続する場合は、ネットワークプロキシに関する情報を指定する必要があります。「Sun Update Connection プロキシの設定を変更する方法 (コマンドライン)」を参照してください。 |
1. Sun Update Connection プロキシとして使用する予定のシステムに、スーパーユーザーとしてログインします。
2. SUNWpsvru および SUNWpsvrr パッケージがシステムにインストールされていることを確認します。
# pkginfo | grep SUNWpsvr system SUNWpsvrr Patch Server Deployment (Root) system SUNWpsvru Patch Server Deployment (Usr) |
3. パッケージがインストールされていない場合は、このタスクを続ける前にそれらをインストールする必要があります。
4. Update Manager を使用してこのシステムを登録します。
「Sun Update Manager によるシステムの登録 (タスクマップ)」を参照してください。
5. 必要に応じて、Sun Update Connection プロキシがインターネットへの接続に使用するネットワークプロキシを指定します。
# patchsvr setup -x network-proxy-name:port
ネットワークプロキシ情報がわからない場合は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
Sun Update Connection プロキシには、別のアップデートソースを指定できます。このアップデートソースは、プロキシが実行できないアップデートダウンロード要求を実行するために使用されます。デフォルトでは、Sun Update Connection プロキシのアップデートソースは Sun アップデートサーバーです。
# patchsvr setup -p http://server-name:3816/solaris/
# patchsvr setup -p file:///directory-name
アップデートのローカルコレクションは、ディレクトリ、CD、またはリモートファイルシステムに格納できます。
# patchsvr setup -p https://getupdates.sun.com/solaris/
7. Sun Update Connection プロキシの起動
8. (省略可能) Sun Update Connection プロキシを有効にして、システムの起動時に起動するようにします。
ここで紹介する例では、Sun Update Connection プロキシソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。
Sun アップデートサーバーからアップデートを取得するように psvr1 を設定します。また psvr1 では、インターネットへの接続にネットワークプロキシが使用されています。Sun Update Connection プロキシを使用可能にするには、まずネットワークプロキシのホスト名 networkproxy1 とポート番号 2010 を指定する必要があります。psvr1 を設定したら、これを起動します。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。
psvr1 からアップデートを取得するように psvr2 を設定するには、サーバーの URL として http://psvr1:3816/solaris/ を指定します。psvr2 を設定したら、これを起動します。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。
両方のアップデートサーバーの設定と起動が完了したら、これらのサーバーを使用するようにクライアントシステムを設定します。「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。
アップデートサーバーの設定と起動が完了したら、これを使用するようにクライアントシステムを設定します。「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。
アップデートサーバーの設定と起動が完了したら、これを使用するようにクライアントシステムを設定します。「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。
アップデートサーバーの設定と起動が完了したら、これを使用するようにクライアントシステムを設定します。「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。
Sun Update Connection プロキシの設定を表示する方法 (コマンドライン) |
Sun Update Connection プロキシの設定をチェックして、問題の診断に利用したりアップデート関連のサーバー設定を把握することができます。
1. Sun Update Connection プロキシに、スーパーユーザーとしてログインします。
# patchsvr setup -l Patch source URL: https://getupdates.sun.com/solaris/ Cache location: /var/sadm/spool/patchsvr Web proxy host name: mars Web proxy port number: 8080 |
Sun Update Connection プロキシの設定を変更する方法 (コマンドライン) |
Sun Update Connection プロキシの設定を変更するには、まずプロキシを停止する必要があります。patchsvr setup コマンドを使用して設定を変更したら、プロキシを再起動します。
変更可能な設定の詳細については、patchsvr(1M) のマニュアルページを参照してください。
1. Sun Update Connection プロキシとして使用する予定のシステムに、スーパーユーザーとしてログインします。
3. コマンドラインごとに 1 つ設定を変更し、これを繰り返します。
たとえば、ネットワークプロキシに network-proxy-name、ポートに port を指定する場合、次のように入力します。
# patchsvr setup -x network-proxy-name:port
この例では、Sun Update Connection プロキシの設定を変更する方法を説明します。Sun Update Connection プロキシでは、インターネット接続にネットワークプロキシが使用されています。まず Sun Update Connection プロキシを停止し、次にネットワークプロキシのホスト名に networkproxy1 を、ポート番号に 2010 を指定します。
その後、連鎖内の次に来る Sun Update Connection プロキシを指定します。2 つの建物にあるシステムにサービスを提供するため、2 つのプロキシを設定すると仮定します。psvr1 サーバーは、Sun アップデートサーバーからアップデートを取得します。第 2 のサーバーである psvr2 は、psvr1 からアップデートを取得します。psvr1 からアップデートを取得するように psvr2 を設定するには、サーバーの URL として http://psvr1:3816/solaris/ を指定します。
# patchsvr stop Shutting down Local Patch Server # patchsvr setup -x networkproxy1:2010 # patchsvr setup -p http://psvr1:3816/solaris/ # patchsvr start Starting Local Patch Server |
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