デフォルトでは、Trusted Solaris システムは、ホストへのログイン時あるいはパスワード変更作業時に 1 回のアクセス試行に対して 5 回までのパスワード入力失敗を許可しています。このログイン試行失敗回数の最大値を設定することで、いろいろなパスワードで何度もログイン試行を繰り返し、特定のアカウントのパスワードを探り当てようとするような行為を前もって封じることができます。1 つのセッションで設定した最大値を 1 回でも超えて誤ったパスワードを入力すると、そのアカウントは直ちに閉じられます。
アカウントが誤って閉じられてしまった場合、セキュリティ管理者は、ユーザーマネージャのパスワードダイアログボックスの状態メニューを使って、そのアカウントのステータスを「閉じる」から「開く」に変更できます。
セキュリティ管理者役割は、サイトのセキュリティポリシーに応じて、ログイン試行失敗回数の最大値を任意の値に設定できます。不正なログインの最大数は、各ホストのローカルな /etc/default/login ファイル内の RETRIES 値に設定されています。
また、セキュリティ管理者役割は、ユーザーマネージャの「パスワード」ダイアログボックスを使用して、任意のユーザーアカウントを「常に開く」に設定することができます。RETRIES 値は、「常に開く」(「常に開く」を設定すると、/etc/default/passwd ファイルに、FIXED が入力される) に設定されたアカウントには適用されません。管理役割になるアカウントおよびセキュリティ管理者役割になることのできるユーザー 1 名分のアカウントは、「常に開く」に設定すべきです。
ログインし、セキュリティ管理役割になります。
必要に応じて、「ログイン後、特定の管理役割になるには」を参照してください。
ADMIN_LOW として管理用エディタで /etc/default/login ファイルを開き、編集を行います。
必要に応じて、「管理用エディタアクションを使用してファイルを編集するには」を参照してください。
文字列 RETRIES を検索します。
# RETRIES sets the number of consecutive authentication failures # allowed before the user is locked out. # RETRIES=5 |
上記の RETRIES の設定値を必要に応じて変更します。
ファイルを保存し、閉じます。
:wq! |