Trusted Solaris 管理の手順

プリンタ出力にラベルおよびその他の情報を印刷する

本節では次の項目について説明をします。

/usr/lib/lp/postscript/tsol_separator.ps

セキュリティ管理者役割は、印刷サーバー上にある /usr/lib/lp/postscript ディレクトリ内の tsol_separator.ps ファイルを変更することによって、次の処理を行うことができます。

上記以外のカスタマイズまたは国際化を行う方法については、tsol_separator.ps ファイル内のコメントを参照してください。次の節では、どの設定がどのラベルや情報を変更し、設定値がどのように変更されるかについて説明します。

本ページにラベルを印刷する

デフォルトでは、印刷ジョブの機密ラベルはすべての本文ページの最上部と最下部に印刷されます。

セキュリティ管理者役割は、次のいずれかの方法により、本文ページに印刷される機密ラベルのデフォルト設定を変更できます。

/usr/lib/lp/postscript/tsol_separator.psを参照してください。また、次の関連手順も参照してください。

機密ラベルの外見は、tsol_separator.ps ファイル内では /Job_SL_External と呼ばれ、バナーページとトレーラページの最上部と最下部に印刷されるように /HeadLabel 定義によって指定されています。/HeadLabel 定義を変更すれば、バナーページとトレーラページの最上部と最下部に異なる文字列を印刷したり、何も印刷しないようにできます。

図 14-3 本文ページに印刷される機密ラベル

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バナーページとトレーラページ上のラベル、ジョブ番号、および取り扱い情報

次の図に、デフォルトのバナーページを示し、デフォルトのトレーラページとの違いを示します。トレーラページでは、グレーのフレームの代わりに黒い太線が印刷され、ページ種類の識別子が JOB START から JOB END に変わっています。すべてのデフォルト値は、サイトの要件に合わせて変更できます。

図 14-4 一般的な印刷ジョブのバナーページ

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図 14-5 トレーラページでの変更点

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印刷ジョブに表示されるすべてのテキスト、ラベル、および警告はサイトごとに設定可能です。各国語対応のために、テキストは別の言語のテキストに置き換えることができます。

label_encodings ファイル内の minimum protect as classificationPRINTER BANNERS 値、および CHANNELS 値を設定する方法については、『Trusted Solaris ラベルの管理』の「プリンタ出力のためのラベルの指定と取り扱い上のガイドライン」を参照してください。