Trusted Solaris 管理の手順

リモートホストからのアプリケーションマネージャの起動

dtappsession(1) スクリプトは、リモートホストで動作しながらローカルホストに表示される CDE アプリケーションマネージャの独立したインスタンスを起動します。「リモートホスト上での CDE ログインセッションの起動」で説明した CDE リモートログインとは異なり、dtappsession を使う場合、管理者はローカルログインセッション内にいながらリモートで作業できます。対照的に、CDE リモートログインを使う場合、管理者はリモートセッションを開始する前に完全にログアウトする必要があります。

リモートホスト上で dtappsession を呼び出すと、「リモート管理 (Remote Administration)」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、リモートホスト名と (その後に続いて)「Remote Administration」という言葉、さらに「終了 (Exit)」ボタンが表示されます。次の例では、リモートホスト名は「bunster」です。

bunster: Remote Administration Press Exit to logout of bunster
Exit

「リモート管理 (Remote Administration)」ダイアログが表示された後、アプリケーションマネージャがリモートで実行され、ローカルホストに表示されます。


注 -

ローカルホスト名は、dtappsession コマンド行に指定するか、リモートホスト上の DISPLAY 環境変数に設定する必要があります。

アプリケーションマネージャを閉じるだけでは、リモートホストからログアウトしません。アプリケーションマネージャを閉じて、リモートセッションからログアウトするには、「終了 (Exit)」ボタンをクリックしてください。


dtappsession は、リモートホストにモニターがないときに便利です。たとえば、巨大なサーバー (E10000 など) 上にあるドメインを管理するために Solstice アプリケーションなどのウィンドウツールが必要なときは、CDE リモートログインよりも dtappsession の方が便利です。

リモートのアプリケーションマネージャによって管理されるリモートホストは、CDE が動作している Trusted Solaris ホストまたは通常の Solaris ホストのどちらでもかまいません。Trusted Solaris のアプリケーションマネージャにはすべての Solstice ツールと CDE アクション (この章で説明) が含まれていますが、Solaris 環境のアプリケーションマネージャの内容は異なることがあります。たとえば、Solaris AdminSuite 製品は Solaris 環境には同梱されていません。Solstice AdminSuite がインストールされていない場合、リモートホストのアプリケーションマネージャには「Solstice アプリケーション (Solstice_Apps)」フォルダはありません。

dtappsession を使うための前提条件

dtappsession によるリモートの Trusted Solaris ホストの管理

管理者は管理役割になり、次の作業を行います。

必要であれば、「dtappsession で Trusted Solaris ホストをリモート管理するには」を参照してください。