デフォルトでは、待ち行列一覧表示コマンド (lpstat と lpq) は、ユーザーが発行したジョブの中で、そのユーザーの現在の機密ラベルと同じかまたはそれよりも優位な機密ラベルを持つジョブだけを表示します。他のユーザーが発行したジョブを表示できるのは、承認されたユーザーだけです。Trusted Solaris に固有な lpstat と lpq の -M オプションを使うと、承認されたユーザーはすべての機密ラベルのジョブを一覧表示できます。承認の一覧については、「印刷デフォルトを回避するための承認」を参照してください。
単一ラベルのホストから Trusted Solaris 7 印刷サーバーにジョブを発行したユーザーは、待ち行列内のジョブを見ることができません。ユーザーがラベル付きホストからジョブを送信した場合、トラステッドネットワークは印刷要求を送信したユーザーの UID を提供します。ユーザーがラベルなしホストからジョブを送信した場合、ジョブを送信したユーザーの UID は利用できません。したがって、印刷ジョブに割り当てられた UID はそのジョブを発行したユーザーの UID と一致しません。