次の図に、デフォルトのバナーページを示し、デフォルトのトレーラページとの違いを示します。トレーラページでは、グレーのフレームの代わりに黒い太線が印刷され、ページ種類の識別子が JOB START から JOB END に変わっています。すべてのデフォルト値は、サイトの要件に合わせて変更できます。
印刷ジョブに表示されるすべてのテキスト、ラベル、および警告はサイトごとに設定可能です。各国語対応のために、テキストは別の言語のテキストに置き換えることができます。
ジョブの機密ラベルの格付けと label_encodings ファイルに定義されている minimum protect as classification を比較した場合、"Protect As" 格付けは優位な格付けです。
"Protect As" 格付け自体は、tsol_separator.ps ファイル内では /Job_Classification と呼ばれ、バナーページとトレーラページの最上部と最下部に印刷されるように /PageLabel 定義によって指定されています。/PageLabel 定義を変更すれば、バナーページとトレーラページの最上部と最下部に別の文字列を印刷したり、何も印刷しないようにできます。
"Protect As" 格付けがジョブの機密ラベル内のコンパートメントといっしょに印刷される場合、両者は、tsol_separator.ps ファイル内では /Job_Protect と呼ばれます。この値は、"Protect As" 文に印刷されるように /Protect 定義によって指定されています。デフォルトの /Protect定義を変更すれば、別の値を印刷したり、何も印刷しないようにできます。
"Protect As" 文の 2 つのテキスト行は、tsol_separator.ps ファイル内の /Protect_Text1 定義と /Protect_Text2 定義で指定されます。デフォルトの /Protect_Text1 定義と /Protect_Text2 定義を変更すれば、別の語句を印刷したり、何も印刷しないようにできます。
PRINTER BANNERS 値と CHANNELS 値は、ジョブの機密ラベル内のコンパートメントに基づいた変数値を印刷するように、label_encodings ファイル内で定義されています。PRINTER BANNERS は tsol_separator.ps ファイル内では /Job_Caveats と呼ばれ、/Caveats 定義で使われるように指定されています。CHANNELS は /Job_Channels と呼ばれ、/Channels 定義で使われるように指定されています。デフォルトの /Caveats 定義と /Channels 定義を変更すれば、別の値を印刷したり、何も印刷しないようにできます。
label_encodings ファイル内の minimum protect as classification、PRINTER BANNERS 値、および CHANNELS 値を設定する方法については、『Trusted Solaris ラベルの管理』の「プリンタ出力のためのラベルの指定と取り扱い上のガイドライン」を参照してください。