Trusted Solaris システムでは、デフォルトとして .login または .profile ファイルは、ウィンドウシステムでは読み取られません。これらのファイルの読み取りは、いくつかある dtprofile ファイルの 1 つによって制御されています。
次のファイルのどちらかがそのアカウントの $HOME/.dtprofile にコピーされます。
サイトのセキュリティ管理者役割によって作成された /etc/dt/config/sys.dtprofile ファイル (存在する場合)
デフォルトの /usr/dt/config/sys.dtprofile ファイル
上記のファイルのどちらかを $HOME/.dtprofile にコピーするまでの流れを次の図に示します。
デフォルトの /usr/dt/config/sys.dtprofile では、これらのファイルの読み取りを有効にする変数がコメント行になっています。
# DTSOURCEPROFILE=true |
sys.dtprofile ファイルのコピーの DTSOURCEPROFILE 定義の前にある # を削除すると、該当するスタートアップファイルをウィンドウシステムに読み取らせることができます。その他の *.dtprofile ファイルを変更して、他のスタートアップファイルでも行えるようなこと、たとえば、環境変数の設定、コマンドやアクションの検索パスの設定、標準エラーや標準出力がどこに書き込まれるかの変更、コマンドや機能の呼び出しなどを行うようにすることができます。
デフォルトの *.dtprofile ファイルのコメントにも記述されているように、サイトの管理者や各ユーザーは、スタートアップファイルで次のようなアクションを行わないように注意してください。
端末エミュレータで処理が必要になる
ウィンドウシステムが起動している最中に、ユーザーによる処理が必要になる
詳細は、ファイル /etc/dt/config/sys.dtprofile 内のコメントや、「ログイン時に .login および .profile ファイルを自動的に読み取らせるには」を参照してください。なお、デフォルト設定を変更する場合は、それが自サイトのセキュリティポリシーに合致していることを確認してください。
.login または .profile を変更したためにユーザーが作業を行えなくなった場合、そのユーザーは「ログイン (login)」で「復旧セッション」オプションを指定することで問題を解決できます。「復旧セッション」オプションを使うと、スタートアップファイルを読み取ることなくログインできるため、ログイン後、ユーザーは問題のあるファイルを修正できます。