Trusted Solaris 管理の手順

ユーザー設定のための操作手順

ログイン時に .login および .profile ファイルを自動的に読み取らせるには


注 -

ここで手順を実行すると、変更が加えられたホスト上の全ユーザーのデフォルト値を変更します。


  1. セキュリティ管理役割になり ADMIN_LOW ワークスペースに移動します。

    必要に応じて、「ログイン後、特定の管理役割になるには」を参照してください。

  2. ファイルマネージャあるいは端末エミュレータからコマンドを使用して、 sys.dtprofile/usr/dt/config から /etc/dt/config にコピーします。

    相手先のディレクトリが存在しないときは、それを作成します。



    $ cp sys.dtprofile /etc/dt/configcd /usr/dt/config
    

  3. 管理用エディタを使用して、sys.dtprofile ファイルを開き、編集を行います。

    必要に応じて、「管理用エディタアクションを使用してファイルを編集するには」を参照してください。

  4. このファイルの末尾にある、DTSOURCEPROFILE 変数の行の先頭にあるポンド記号 (#)を削除します。

    編集後の行は、次のようになります。



    DTSOURCEPROFILE=true

  5. ファイルの内容を保存し、ファイルを閉じます。



    :wq
    

dtterm により新規シェルをログインシェルとして起動させるには

この手順をアカウントが作業を行なっているホームディレクトリの SLD ごとに行なってください。あるいは、アカウントの最下位機密ラベルのホームディレクトリの SLD で一度この手順を行なって、「.copy_files および .link_files の使い方」で説明したように .copy_files あるいは .link_files の一覧 に .Xdefaults-hostname ファイルを加えてください。詳細については、マニュアルページの updatehome(1M) を参照してください。

  1. ホームディレクトリに移動します。


    trusted% cd
    
  2. テキストエディタを使用して、.Xdefaults-hostname ファイルを作成あるいは変更します。

  3. 次のように入力します。



    Dtterm*LoginShell: true
    

  4. ファイルへの書き込みを行い、ファイルを閉じます。



    :wq
    

各シェル用にシェル初期化ファイルを分離するには

    管理者役割になった状態で、Solaris 用のマニュアル『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ユーザーアカウントとグループの管理の概要」にあるユーザー初期ファイルの設定手順を実行します。

この手順には、3 つのシェルに特有のスケルトンディレクトリ名を生成する方法が述べられています。ここで生成したディレクトリ名を、ユーザーマネージャの「スケルトンパス (Skeleton path)」フィールドに入力することになります。また、上記の手順には、local.login ファイルをskelC サブディレクトリにコピーする方法、local.profile ファイルを skelK サブディレクトリにコピーする方法、local.login ファイルを skelB サブディレクトリにコピーする方法も述べられています。

    管理者役割になり、skelP サブディレクトリを作成します。このディレクトリは、デフォルトシェルが pfsh であるユーザーのホームディレクトリにインストールされる .profile の特殊なバージョン用のディレクトリです。

    ユーザーのデフォルトシェルに応じて、正しい skelX サブディレクトリ名をユーザーマネージャの「スケルトンパス (Skeleton path)」フィールドに入力します。

ホームディレクトリ内の複数の SLD にスタートアップファイルを配置するには


注 -

どのユーザーも .copy_fileslink_files を自己のホームディレクトリの MLD内の最下位機密ラベルの SLD にコピーすることができます。また、すでに最下位ラベルの SLD にファイルがある場合、ファイルを変更することができます。この手順は、複数ユーザーの設定を自動化する管理者役割向けです。


  1. 管理者役割になり、 ADMIN_LOW のワークスペースに移動します。

    必要に応じて、「ログイン後、特定の管理役割になるには」を参照してください。

  2. /etc/skel あるいは自分が使用したい任意のスケルトンディレクトリに移動します。

    下の例に、C シェル用スタートアップファイルのためのスケルトンディレクトリ /etc/skel/skelC に移る例を示します(このディレクトリは、「各シェル用にシェル初期化ファイルを分離するには」の手順で作成したものです)。



    $ cd /etc/skel/skelC
    

  3. スタートアップファイルの汎用コピーをこのスケルトンディレクトリに配置します。

    たとえば、下の例に示すような、C シェル、メーラー、dtterm 用のスタートアップファイルなどを配置します。



    $ ls
    .cm.rc
    .cshrc 
    .login 
    .mailrc 
    .netscape
     

  4. .copy_files を作成するか、(すでに存在する場合は)このファイルを編集し、すべてのホームディレクトリ内の SLD にコピーしたいファイルの一覧をここに記述します。

    コピーされたファイルの内容は、ユーザーにより、各 SLD で変更される場合があります。

  5. .link_files を作成するか、(すでに存在する場合は)このファイルを編集し、すべてのホームディレクトリ SLD にリンクしたいファイルの一覧をここに記述します。

    リンクされたファイルの内容は、すべての SLD で同一となります。

  6. ユーザーアカウントの設定時に、ユーザーマネージャの「ホーム (Home)」ダイアログボックスで、変更したスケルトンディレクトリのパス名を入力します。