crontab(1) コマンドのオプションのうち、Trusted Solaris 環境で変更されているものを表 3-7 に示します。
表 3-7 crontab(1) のオプションオプション | コメント |
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-e |
呼び出し元のプロセスのラベルと同じラベルで crontab ファイルの作成または変更を行う。「他のユーザーが所有するジョブの使用」に述べた条件を満たす場合にのみ、ユーザーは、他のユーザーの所有する crontab ファイルを編集できる。 ユーザーの passwd エントリに /bin/pfsh が指定されていない場合、crontab -e コマンドは ユーザーの passwd エントリに /bin/pfsh が指定されている場合、環境変数が vi に設定されているならば adminvi が使用される。環境変数が dtpad に設定されているならば TSOLdtpad が使用される。どちらの環境変数も定義されていない場合、cron はデフォルトのエディタである adminvi を使用する。 |
-l |
呼び出し元のプロセスの機密ラベルで、現在のユーザーが持つ crontab ファイルの内容を表示する。「他のユーザーが所有するジョブの使用」に述べた条件を満たす場合にのみ、ユーザーは、他のユーザーの所有する crontab ファイルの内容を表示できる。 |
-r |
呼び出し元のプロセスの機密ラベルで、ユーザーの crontab ファイルを crontabs ディレクトリから削除する。「他のユーザーが所有するジョブの使用」に述べた条件を満たす場合にのみ、ユーザーは、他のユーザーの所有する crontab ファイルを削除できる。 |
アクセス制御は変更されていません。ただし、例外として、cron.allow および cron.deny の両方が存在しない場合、すべてのユーザーがジョブ実行を依頼できなくなります。