Trusted Solaris 管理の手順

スケルトンパスに関する注意点

シェルのスタートアップファイル用のスケルトンパスを指定するよう求められた場合、デフォルトのスケルトンパスである /etc/skel を指定すると、あらかじめ提供されているすべてのシェル用のスタートアップファイル (local.cshrclocal.loginlocal.profile) が、アカウントのホームディレクトリにコピーされます。その後、各アカウントは、それらのコピーされたファイルのうち適切なものを選んでリネームし、自分のシェルで使用しないファイルは削除しなければなりません。たとえば、ユーザーのログインシェルが C シェルの場合、そのユーザーは local.profile を削除します。さらに、local.cshrc および local.login を適切に変更した後、これを .cshrc および .login にリネームします。


注 -

管理者が設定を特に変更しなければ、アカウントのデフォルトシェルが pfsh(1M) でないならば、ウィンドウシステムの起動時には .login および .profile のどちらも参照されません。また、スケルトンディレクトリ内のファイルは、ホームディレクトリ内のアカウントの初期機密ラベルで作成された最初の SLD にコピーされますが、その後、管理者またはユーザーは、他の機密ラベルで 2 番目以降に作成されたすべての SLD にも、これらのスタートアップファイルが確実にコピーされるようにする必要があります。スタートアップファイルに関する詳細は、第 3 章「ユーザーアカウントの管理」 「Trusted Solaris システムにおけるスタートアップファイルの管理」 を参照してください。