I-Fabric は、独立した異機種システム混在ネットワーク、サーバー、ストレージ、およびインフラストラクチャデバイスを統合して、単一の自動化されたファブリックを構成します。 このファブリックでは、論理サーバーファームを簡単に管理、配備、および再配備できます。 I-Fabric は次の 3 つの機能領域から成ります。
制御プレーン – N1 Provisioning Server ソフトウェアと、このソフトウェアの配備先となる関連サーバーハードウェアで構成されます。
ファブリック層 – ネットワークインフラストラクチャとスイッチファブリックが含まれます。 この層で、制御プレーン内のソフトウェアは、論理サーバーファームのネットワーク境界とセキュリティ境界を動的に作成、管理、および変更できます。
リソース層 – ブレードサーバー、ロードバランサなどのインフラストラクチャリソースで構成されます。 I-Fabric のリソース層には、論理サーバー用のインフラストラクチャリソース構造が含まれます。
制御層、ファブリック層、リソース層は、連携して論理サーバーファームを動的に形成します。 論理サーバーファームは、I-Fabric 内に配備し、管理される基本構造です。 N1 Provisioning Server ソフトウェアは、リソース層内の使用可能なリソースのプールから論理サーバーファームを割り当てます。 ソフトウェアは、さまざまな方法でパーティションを保護します。これらのパーティションを使って、論理サーバーファームを個別に管理、制御することができます。 論理サーバーファーム内のすべてのデバイスに管理者としてアクセスすることができますが、別の論理サーバーのデバイスやデータを表示、使用、または変更したい場合は、適切なアクセス権が必要です。
N1 Provisioning Server ソフトウェアは、包括的なインフラストラクチャの自動化および管理機能を提供します。 ソフトウェアの主要コンポーネントは、N1 Provisioning Server と Control Center の 2 つです。
The N1 Provisioning Server は、コアとなる自動化コンポーネントであり、Control Center と物理インフラストラクチャリソース間のインタフェースを提供します。
Control Center は、Web ブラウザベースのグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) です。これを利用して、論理サーバーファームの設計、構成、および管理を行うことができます。
N1 Provisioning Server ソフトウェアは、I-Fabric 内の論理サーバーファームの管理および配備に必要なインフラストラクチャの自動化サービスを提供します。 論理サーバーファームと、サーバーファームに割り当てられる物理リソースのマッピングを管理します。
N1 Provisioning Server ソフトウェアには、次のソフトウェアサブシステムが含まれています。
イメージサーバー。論理ストレージ構成で、イメージの管理を行います。 イメージサーバーは、NFS か FTP のファイルサーバーです。 制御プレーンサーバーまたはスタンドアロンサーバー上で動作します。
監視ソフトウェア。I-Fabric とその中の論理サーバーファームの健康状態およびステータスを監視します。
Control Center は、論理サーバーファームを配備し、管理する、制御プレーンのユーザーインタフェースです。 この Control Center が、主要なファーム管理ツールになります。 Control Center 管理 GUI の概要については、第 2 章「Control Center アプリケーションの概要 」を参照してください。