Control Center でアクセス権を管理するには、ユーザーレベルの許可と関連する特権によってアクセスを定義します。 アクセス権には、次の 3 つのクラスがあります。
管理者 - 単一の I-Fabric 全体、または複数の I-Fabric を管理するユーザー。特定のアカウントに属さず、すべてのアカウントに対するアクセス権および制御権 (承認権を含む) を持つ
ユーザー - 自身のアカウントに属するファームを管理する組織内のユーザー。ただし、その管理能力は、アカウント全体の設定の変更またはその他のユーザーの管理に限定される
I-Fabric の構築と N1 Provisioning Server ソフトウェアのインストールが完了したら、ファーム管理タスクを開始できます。 通常は、システムの承認の一環として、ファームを構築する前にグローバルなソフトウェアイメージとアカウントソフトウェアイメージを作成します。 ソフトウェアイメージの作成方法については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition システム管理ガイド』を参照してください。
ファーム管理ライフサイクルには、次の主要タスクが含まれます。
Control Center アカウントの作成
ファームの設計と構成
ファームの起動
ファームのモニターとアラームの設定
ファームの状態の変化の管理
エンドユーザーアカウントの管理
一部の I-Fabric 実装では、ファームの設計と構成、モニターとアラームの作成、エンドユーザーアカウントの管理を、エンドユーザーが行います。 その他の I-Fabric 実装では、管理者がすべてのファーム管理タスクを実行します。
このマニュアルでは、管理者がすべてのファーム管理タスクを実行すると想定して説明を進めます。 エンドユーザーが管理サポートを要求できる領域については、その旨明記します。
Control Center は、さまざまなレベルのアクセス権をサポートします。 エンドユーザーや管理者は、これらのアクセス権を使って特定のファーム管理タスクを実行します。 エンドユーザーと Control Center との対話が許可されていない I-Fabric 実装では、管理者がすべてのタスクを実行します。
表 2–1 に、ファームライフサイクルの各状態で実行する必要がある高度なタスクを一覧します。
すべてのファーム管理を担当する管理者は、この表中のすべてのタスクを実行します。
ユーザー / アカウントマネージャのタスク |
管理者のタスク |
ライフサイクルの状態 |
---|---|---|
新しいファームが作成されたが、まだ送信されていない |
なし |
設計 |
ユーザーが承認と起動のためファームを送信した |
送信されたファームを手動で検証 |
起動 |
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ファームが有効な場合、「Administration」画面を使って要求のブロックを解除 |
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Control Center の「Administration」画面で、コントラクトパラメータを設定 |
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|
アクティブなファームをユーザーに渡す |
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アプリケーションとデータの移行 |
ユーザーの移行処理を援助 |
アクティブ |
サーバーイメージの作成 |
グローバルイメージを作成 (『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition システム管理ガイド』を参照) |
|
ファームの変更または変形 |
リソースがコントラクト型の設定の制限範囲内である場合、ファームの変更処理は自動化される。 ファームがコントラクトによってバインドされていない場合、要求のブロックは解除される |
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再設計したファームを新規ファームとして送信 |
新規ファームの送信時と同じタスク |
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すべてのファーム要素 (ストレージを除く) をプールに戻すように要求 |
「Administration」画面から待機要求のブロックを解除 |
待機 |
要求の再起動 |
「Administration」画面から再起動した要求のブロックを解除 |
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停止の要求 |
「Administration」画面から停止要求のブロックを解除 |
非アクティブ |
ファームの削除 |
|
削除 |