イメージを作成する前に、image -ls コマンドを使用するか、Control Center Administration ダイアログを使用して、イメージがすでに存在しているかどうかを確認します。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。 N1 Provisioning Server ソフトウェアパッケージには、構成済みの Solaris イメージが付属しています。 このイメージを基礎として使用して、独自の Solaris イメージを作成します。 この節では、N1 Provisioning Server ソフトウェア製品に付属する構成済みの Solaris イメージから、Solaris イメージを作成する方法を説明します。
Solaris イメージの作成には、11 の手順が必要です。 これらの手順は、コントロールプレーンサーバーか、リソースプールサーバーのいずれかで行います。 次の表に、イメージを作成するために実行する一連の手順と、各手順をどちらのデバイスで実行する必要があるかを示します。
表 3–2 構成済みイメージからの Solaris イメージの作成
手順番号 |
説明 |
手順を実行するサーバー |
---|---|---|
1 |
ディスクの種類、ディスクサイズ、サーバーの種類、およびディスクコントローラを決定する。 |
コントロールプレーンサーバー |
2 |
イメージのリストを取得する。 |
コントロールプレーンサーバー |
3 |
image —p -i コマンドを使用して、適切なサイズのディスクが含まれるリソースプールサーバーで、1 つのディスクが含まれるファームを作成する。 このコマンドの完了を待機する。 |
コントロールプレーンサーバー |
4 |
image —p -i コマンドによって選択されたリソースプールサーバーにログオンする。 |
リソースプールサーバー |
5 |
要件に従って、任意のアプリケーションとサービスを使用してイメージをカスタマイズする。 |
リソースプールサーバー |
6 |
N1 Provisioning Server エージェントが動作中であることを確認する。 |
リソースプールサーバー |
7 |
サーバーを停止する。 |
リソースプールサーバー |
8 |
DHCP からブートするようサーバーブレードを構成する。 |
コントロールプレーンサーバー |
9 |
image —r コマンドを実行して、ファームをリリースする。 |
コントロールプレーンサーバー |
10 |
オプションで、image -u コマンドを実行してイメージ属性を更新することも可能。 |
コントロールプレーンサーバー |
11 |
ファームを削除する。 |
コントロールプレーンサーバー |
次のコマンドを使用して、サーバーの種類、ディスクの種類、ディスクサイズ、およびディスクコントローラを決定します。
/opt/terraspring/sbin/disk -l
/opt/terraspring/sbin/disk -lv
/opt/terraspring/sbin/device -l
これらのコマンドの出力は、以降の手順で image コマンドに対してパラメータとして使用します。
image -ls コマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
N1 Provisioning Server から image -p -i コマンドを実行します。
このコマンドにより、適切なサイズのディスクが含まれるリソースプールサーバー上に、1 つのディスクを持つファームが作成されます。
このようなイメージを作成するための image -p -i コマンドは、次の形式になります。
image -p -iimage_name server_type disk_type controller_type disk_size |
以下に例を示します。
image -p -i solaris9u5sun4ublade-flash sunfire100s-95-blade local ide 30000000000 |
詳細については、image のマニュアルページを参照してください。
また、ソフトウェアをインストールするために N1 Provisioning Server DVD や別の共有メディアへのアクセスが必要である場合は、-z オプションを使用してこれを指定します。 このオプションを指定して、イメージの新規作成時にこれらの共有メディアにアクセスすることもできます。
image -p コマンドにより、イメージの新規作成に使用される新しいファームが作成されます。 割り当てられたリソースプールサーバー、および作成されたファームのファームID に関する情報を表示してimage -p ツールが終了します。 ファーム ID は、image -r コマンドを使用して割り当てられたリソースの最終的なリリースに必要です (下記を参照)。 image -r コマンドにより、イメージのリリース、ファームの再アクティブ化、およびイメージ作成プロセスの完了が行われます。
image -p -i コマンドにより選択されたリソースプールサーバーにログオンします。
要件に従って、任意のアプリケーションとサービスを使用してイメージをカスタマイズします。
image -p コマンドにより作成されたファームに、どのリソースプールサーバーが割り当てられているかを調べるには、device -l と入力します。
リソースプールサーバーから次のように入力して、N1 Provisioning Server エージェントが動作中であることを確認します。
ps -aef | grep tspragt IP-address-of-server-used-to-create-image "tsprnop IP-address-of-server-used-to-create-image" |
ps コマンドからの出力は次のようになります。
root 361 1 1 00:37:41 ? 0:01 java-Dsun.net.inetaddr.ttl=0 com.terraspring.mon.client.tspragt start 220.240 |
次のように入力して、リソースプールサーバーを停止します。
Solaris の場合: /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0
Linux の場合: /sbin/shutdown —h now
DHCP からブートするようサーバーブレードを構成します。
N1 Provisioning Server から image -r コマンドを実行します。
このコマンドにより、ユーザーが image —p コマンドを使用して作成したファームがリリースされます。 ファームのリリースには次の処理が含まれます。
イメージのスナップショットの取得。 スナップショットは、作成直後の新しいイメージとして機能します。
リソースプールに対するリソースプールサーバーのリリース。
イメージへの参照を使用した N1 Provisioning Server データベースの更新。
image -r -f farm_ID -S image_size -i image_name -T archive-type |
以下に例を示します。
image -r -f 171 -S 3000000000 -i new_solaris_image -T flash-image |
image -r コマンドを起動した後である場合、replaceFailedDevice 要求がキューに入ります。 イメージ作成プロセスを正しく完了するには、この要求を削除する必要があります。 request -l コマンドを実行して要求 ID を取得してから、request -d request_ID コマンドを使用して要求を削除します。
オプションで、image -u コマンドを使用してイメージ属性を更新することもできます。
farm -Df farm-ID と入力してファームを削除します。
例:
farm -Df 171 |