x86 エージェントのインストールと更新の手順は、いくつかの違いはありますが、SPARC エージェントの手順と同様です。
x86 エージェントをインストールするには、コマンド行インストールスクリプトの es-inst を使用するか、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) インストーラの es-guiinst を使用します。
x86 エージェントをインストールするマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
/etc/nsswitch.conf ファイルにおいて、group エントリの最初のトークンに files が指定されていることを確認します。
group: files nis |
/cd-rom-mount-point/disk1/x86/sbin/README.INSTALL または /cd-image-dir/disk1/x86/sbin/README.INSTALL にある README ファイルを読みます。
次の場所にあるコマンド行インストーラを実行します。
CD からインストールする場合は、ディスク 1 を挿入して、次のように入力します。
cd-rom-mount-point/x86/sbin/es-inst |
cd-rom-mount-point/x86/image |
CD イメージからインストールする場合は、次のように入力します。
cd-image-dir/disk1/x86/sbin/es-inst |
『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』の「es-inst スクリプトを使用してインストールする」にある手順 5 から 18 までに従います。
端末ウィンドウを開き、ウィンドウ内にコマンド xhost + を入力します。
また、DISPLAY 環境変数に当該マシンのディスプレイが設定されていることを確認します。
x86 エージェントをインストールするマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
/etc/nsswitch.conf ファイルにおいて、group エントリの最初のトークンに files が指定されていることを確認します。
group: files nis |
/cd-rom-mount-point/disk1/x86/sbin/README.INSTALL または /cd-image-dir/disk1/x86/sbin/README.INSTALL にある README ファイルを読みます。
次の場所にある GUI インストーラを実行します。
cd-rom-mount-point/x86/sbin/es-guiinst |
ディスク 2 を挿入するように求められたら、ディスク 2 を挿入して、次のように入力します。
cd-rom-mount-point/x86/image |
『Sun Management Center 3.5 インストールと構成』の「Solaris プラットフォームへの Sun Management Center 3.5 のインストール」にある手順 6 から 18 までに従います。
エージェント更新機能を使用するときには、単一の更新イメージを作成して、それを複数のホストに適用します。 SPARC エージェントと x86 エージェントにはそれぞれ異なる更新イメージを作成する必要があります。x86 エージェント用の更新イメージを作成および適用する手順は、若干異なります。エージェントのインストールイメージや更新イメージを作成する一般的な情報については、『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』の「エージェント更新 (インストール) イメージの作成」を参照してください。
エージェント更新イメージを作成するには、GUI イメージツールの es-gui-imagetool を使用するか、コマンド行イメージツールの es-imagetool を使用します。
Sun Management Center 3.5 Update 1 サーバーマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
次のコマンドを入力して、Sun Management Center 3.5 Update 1 GUI イメージツールを実行します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-gui-imagetool |
Welcome 画面が表示されます。 「次へ」をクリックします。 Overview 画面が表示され、指定すべき情報が示されます。 「次へ」をクリックします。
Select Update-Image Components 画面が表示されます。
更新イメージコンポーネントを選択します。
次の 4 つの選択肢が示されます。
Base Agent Packages
Add-on Agent Packages
Base and Add-on Agent Packages
Base and Add-on Agent Patches Only
選択したパッケージに必要なパッチは、パッケージを選択する際に自動的に含められます。 ベースエージェントのパッチとアドオンエージェントのパッチだけをインストールするには、「Base and Add-on Agent Patches Only」を選択します。
作成する更新イメージの種類を選択し、「次へ」を クリックします。 Specify the Installation Files Source Directory 画面が表示されます。
Sun Management Center 3.5 Update 1 の有効なソースディレクトリ名を入力します。
デフォルトのインストールソースディレクトリとして /cdrom/cdrom0/image が表示されます。
CD からインストールする場合は、Sun Management Center 3.5 Update 1 Software CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
次のパスを入力します。
/cd-rom-mount-point/x86/image |
ハードディスク上にある Sun Management Center 3.5 Update 1 のインストールイメージからインストールする場合は、「Source Directory」フィールドに disk1/x86 へのパスを入力します。 たとえば、次のように入力します。
Source Directory: cd-image-dir/disk1/x86/image |
「次へ」をクリックします。
『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』の「es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する」にある手順 5 から 12 までに従います。
エージェント更新イメージの名前を求められたときには、x86 アーキテクチャーを示す命名規約を使用することが推奨されます (たとえば、x86baseagent)。
agent-update-bin で更新イメージから x86 エージェントをインストールまたは更新するに従って、エージェント更新イメージを適用します。
Sun Management Center 3.5 Update 1 サーバーマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
次のコマンドを入力して、Sun Management Center 3.5 Update 1 コマンド行イメージツールを実行します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-imagetool |
更新するコンポーネントを選択します。
更新イメージに追加したいコンポーネントを選択するように求めるメッセージが表示されます。例を示します。
Select the components you want to add to the update-image. Do you want to upgrade components of Base Agent? [y|n|q] y Do you want to install/upgrade components of Addons? [y|n|q] y |
y と入力して更新イメージにコンポーネントを追加するか、あるいは n と入力して更新イメージからコンポーネントを除外してください。
有効なソースディレクトリを指定するように求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center 3.5 Update 1 の有効なソースディレクトリ名を入力します。
CD からインストールする場合、Sun Management Center 3.5 Update 1 Software CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入して、x86 用の Sun Management Center 3.5 Update 1 インストールディレクトリへのパスを入力します。
Enter a valid source directory: /cdrom-mount-point/x86/image |
ハードディスク上にある Sun Management Center 3.5 Update 1 インストールイメージからインストールする場合は、インストールイメージ disk1/x86/image へのパスを入力します。 次のように入力します。
Enter a valid source directory: /cd-image-dir/disk1/x86/image |
『Sun Management Center 3.5 Installation and Configuration Guide』の「es-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する」にある手順 5 から 9 までに従います。
エージェント更新イメージの名前を求められたときには、x86 アーキテクチャーを示す命名規約を使用することが推奨されます。 たとえば、x86baseagent を入力します。
agent-update-bin で更新イメージから x86 エージェントをインストールまたは更新するに従って、エージェント更新イメージを適用します。
Sun Management Center 3.5 Update 1 は x86 エージェントをサポートする最初のバージョンであるため、エージェントを初めて更新するときに使用できる方法は agent-update.bin だけです。 エージェントの追加アドオンインストールの場合、管理ジョブタスクを使用できます。詳細は、『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』の「「ジョブ管理」タスクを使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールする」を参照してください。
Sun Management Center 3.5 Update 1 サーバーマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
上記どちらかのイメージツールを使用して、エージェント更新イメージを作成します。
es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成するには、es-gui-imagetool で x86 エージェント用の更新イメージを作成するにある手順に従います。
es-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成するには、es-imagetool で x86 エージェント用の更新イメージを作成するにある手順に従います。
Sun Management Center から適切な agent-update.bin をダウンロードして、各対象マシンのルートディレクトリに保存します。
x86 エージェント用のファイルは /opt/SUNWsymon/base/bin/i386-sun-solaris/agent-update.bin にあります。
SPARC エージェント用のファイルは /opt/SUNWsymon/base/bin/sparc-sun-solaris/agent-update.bin にあります。
対象マシンにスーパーユーザーとしてログインします。
agent-update.bin をダウンロードしたディレクトリに移動します。
./agent-update.bin -s server -r http-port -p image-name を入力します。
ここで、server は手順 1 でログインしたサーバーです。
http-port は Sun Management Center 3.5 Update 1 Web サーバーのポートです。
image-name は手順 2 で作成したエージェント専用イメージの名前です。
たとえば、Sun Management Center 3.5 Update 1 サーバー名は Production1、Web サーバーポートは 8080、エージェント更新イメージの名前は x86baseagent であると仮定します。 次のように入力します。
# ./agent-update.bin -s Production1 -r 8080 -p x86baseagent |
セキュリティーシードと SNMPv1 コミュニティー文字列を指定します。
エージェント更新プロセスによって、セキュリティーシードと SNMPv1 コミュニティー文字列の入力を求めるメッセージが表示されます。
このセキュリティーシードは、Sun Management Center 3.5 Update 1 のサーバーとエージェントを設定するときに指定したものと同じセキュリティーシードである必要があります。
この SNMPv1 コミュニティー文字列は、Sun Management Center 3.5 Update 1 のサーバーとエージェントを設定するときに指定したものと同じコミュニティー文字列である必要があります。
更新プロセスが完了したら、対象マシンの /var/opt/SUNWsymon/log/agent-update.log ファイルを調べて、更新の状態をチェックします。
スーパーユーザーとしてログインします。
Sun Management Center 3.5 Update 1 Software CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-makeagent を入力します。
インストールファイルのソースディレクトリを入力するように求められます。
ソースディレクトリを入力します。
CD からインストールする場合は、次のよう入力します。
cdrom-mount-point/x86/image |
CD イメージからインストールする場合は、次のように入力します。
cdrom-image-dir/x86/image |
対象ディレクトリの名前を入力します。
このディレクトリが存在しない場合、作成するかどうか確認されます。 このディレクトリを作成するときには y を入力し、インストールを終了するには n または q を入力します。
ここで指定するディレクトリには、スーパーユーザーの書き込み権が必要です。
次に例を示します。
# enter the target directory: /es-makeagent-image Directory /es-makeagent-image does not exist Do you want to create it (y|n|q) y |
es-makeagent スクリプトは、ここで指定したディレクトリの下にサブディレクトリ disk1 と disk2 を作成して、必要なファイルをコピーします。
Sun Management Center 3.5 Update 1 Software CD 1 of 2 からのファイルのコピーが完了した後、es-makeagent は CD が取り出され、2 番目の CD を挿入するか、ディスク 2 のソースディレクトリを指定するように求められます。
1 番目の Sun Management Center 3.5 Update 1 installation CD を取り出します。
Sun Management Center 3.5 Update 1 CD 2 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM ドライブの LED が消えたら、Return キーを押します。
es-makeagent は残りのファイルを CD からコピーします。
指定したディレクトリからエージェント専用インストールイメージを利用できることが通知されます。 同時に、このエージェントをローカルマシンにインストールするためのコマンドも表示されます。
対象ディレクトリを NFS でマウントして、ネットワーク上のマシンからアクセスできるようにします。
コマンド eject を入力して、CD を取り出します。
これで、Sun Management Center 3.5 Update 1 x86 エージェントをインストールできるようになりました。次の方法のどちらかを使用できます。
es-inst -a コマンドを実行します。 インストールソースディレクトリを求められたら、上記エージェント専用インストールイメージの名前を入力します。 このエージェント専用インストールイメージを NFS で共有していることを確認します。
JumpStart ソフトウェアを使用して、エージェント専用インストールイメージを適用します。
エージェント専用インストールイメージには tar ファイルが入っているため、この tar ファイルを ftp でほかのエージェントマシンに転送し、各エージェントマシン上で uncompress しても、インストールイメージを作成できます。 uncompress したインストールイメージのディレクトリには、サブディレクトリ disk1 と disk2 が作成されます。 uncompress したインストールイメージからインストールするには、各エージェントマシン上で disk1/sbin ディレクトリに移動して、es-inst コマンドを実行します。
Solaris x86 エージェントはハードウェア固有なアドオンをサポートしません。 x86 エージェントの Host Details ウィンドウには、Module Browser タブにOperating System、Local Applications、および Remote Systems カテゴリがあります。 Solaris x86 プラットフォームでは、Physical View、Logical View、Hardware Diagnostic、および Config Reader モジュールは利用できません。
Java Console ウィンドウでは、すべての x86 プラットフォームに同じ x86 アイコンがあります。 たとえば、LX50 と VX60 という異なる 2 つの x86 プラットフォームでもアイコンは同じです。
Discovery 機能、Manage Jobs 機能、または、PRM アドオンを使用するときには、プラットフォームの種類を区別できます。 x86 プラットフォームの種類を区別するには、プラットフォームオプションとして x86 を選択します。
Performance Reporting Manager (PRM) アドオンの場合、システムレポートとハードウェア構成レポートは利用できません。