トラップフィルタを指定するときには、基準の一覧を指定します。つまり、数値の OID 接頭辞、あるいは、次のようなニーモニックのトラップ名を連続して指定します。
sunmcTraps
snmpTraps
coldStart
warmStart
linkDown
linkUp
authenticationFailure
トラップ名 sunmcTraps は Sun Management Center エンタープライズ固有なすべてのトラップの OID 接頭辞を表し、トラップ名 snmpTraps は SNMP RFC で定義されているすべての標準トラップの OID 接頭辞を表します。
トラップフィルタは正または負で指定できます。 正 のフィルタは、トラップを送信することを意味します。 負のフィルタは、トラップを送信しないことを意味します。 負のフィルタを指定するには、最初の基準として NOT を指定します。
たとえば、標準の SNMP トラップだけを二次トラップ宛先に転送するには、-f "snmpTraps" というフィルタを指定します。
Sun Management Center エンタープライズ固有なトラップ以外のすべてのトラップを二次トラップ宛先に転送するには、-f "NOT sunmcTraps"というフィルタを指定します。
空白が含まれるフィルタを指定するときには、シェルが間違って解釈しないように、引用符で囲む必要があります。
次のコマンドは、machine02:162 を、Sun Management Center エージェントの warmStart トラップと coldStart トラップだけを受信する二次トラップ宛先として追加します。
es-trapdest -a machine02:162 -f "warmStart coldStart"