二次トラップ宛先を管理するには、es-trapdest コマンドを使用します。 このコマンドには次のオプションを使用できます。
表 2–3 es-trapdest のオプション
説明 |
オプション |
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現在指定されている二次トラップ宛先の一覧を表示します。 |
es-trapdest -l |
現在指定されている二次トラップ宛先を削除します。 |
es-trapdest -d n ここで、n は削除する二次トラップ宛先の番号で、es-trapdest -l コマンドで表示されます。 |
新しい二次トラップ宛先を追加します。 |
es-trapdest -a host:port ここで、host は追加する二次トラップ宛先のホスト名で、port は宛先ポートの番号です。 |
es-trapdest -a コマンドで新しい二次トラップ宛先を追加するときには、 次のパラメータも指定できます。
SNMP のバージョンを指定します。 SNMPv1、SNMPv2c、または SNMPv2u です。
SNMP コミュニティーまたはユーザー名を指定します。
トラップフィルタを指定します。
トラップフィルタを指定するときには、基準の一覧を指定します。つまり、数値の OID 接頭辞、あるいは、次のようなニーモニックのトラップ名を連続して指定します。
sunmcTraps
snmpTraps
coldStart
warmStart
linkDown
linkUp
authenticationFailure
トラップ名 sunmcTraps は Sun Management Center エンタープライズ固有なすべてのトラップの OID 接頭辞を表し、トラップ名 snmpTraps は SNMP RFC で定義されているすべての標準トラップの OID 接頭辞を表します。
トラップフィルタは正または負で指定できます。 正 のフィルタは、トラップを送信することを意味します。 負のフィルタは、トラップを送信しないことを意味します。 負のフィルタを指定するには、最初の基準として NOT を指定します。
たとえば、標準の SNMP トラップだけを二次トラップ宛先に転送するには、-f "snmpTraps" というフィルタを指定します。
Sun Management Center エンタープライズ固有なトラップ以外のすべてのトラップを二次トラップ宛先に転送するには、-f "NOT sunmcTraps"というフィルタを指定します。
空白が含まれるフィルタを指定するときには、シェルが間違って解釈しないように、引用符で囲む必要があります。
次のコマンドは、machine02:162 を、Sun Management Center エージェントの warmStart トラップと coldStart トラップだけを受信する二次トラップ宛先として追加します。
es-trapdest -a machine02:162 -f "warmStart coldStart"
プラットフォームエージェントの各インスタンスは独自の二次トラップ宛先を持つことができます。 プラットフォームエージェントの特定のインスタンスに二次トラップ宛先を指定するには、es-trapdest コマンドに -c instance オプションを指定します。ここで、instance はプラットフォームエージェントのインスタンスの名前です。 es-trapdest コマンドに -c オプションを指定しない場合、es-trapdest コマンドは agent のデフォルト値を使用して、Sun Management Center エージェントコンポーネントの二次トラップ宛先を管理します。