Backup サーバーは、Backup サーバーソフトウェアを実行し、クライアントインデックスとメディアデータベースを保持し、ネットワーク上のクライアントに対してバックアップサービスと復旧サービスを提供するネットワーク上のマシンです。ストレージデバイスは Backup サーバーに接続することも、ストレージノードマシンに接続することもできます。Backup クライアントにはクライアントソフトウェアがインストールされ、サーバーのクライアントリストに含まれていなくてはなりません。クライアントのバックアップ先として使用するすべてのサーバーマシンとストレージノードマシンが、クライアントソフトウェアのインストール時に作成される nsrhost ファイルのリストに含まれていなくてはなりません。
Backup はクライアントデータをセーブセットと呼ばれる単位でバックアップします。セーブセットは、一般に、1 つのファイルシステムまたは論理ディスクからバックアップされるすべてのデータで構成されます。セーブセットは、サーバーに接続されているバックアップデバイスにマウントされたボリューム (テープや光ディスクなど) に保存されます。Backup は、データやボリュームのコレクションを管理しやすいように、プールを使用して、特定のデータを事前に選択されたボリュームに分けて格納します。
Backup はクライアントセーブセットとボリュームのレコードを、サーバー上にある各クライアント用のクライアントファイルインデックスと総合的なメディアデータベースに保持しています。Backup はこれらのレコードを使って、保存されたファイルと、ファイルが格納されているボリュームを追跡します。クライアントファイルインデックスとメディアデータベースには、データの格納先のデバイスがサーバーとストレージノードのどちらに接続されているかに関わらず、その Backup サーバーが制御しているすべてのデータの追跡情報が含まれています。
Backup がファイルをバックアップする際には、サーバーのバックアップデバイスに書き込み可能なボリュームをマウントするように求められることがあります。Backup がファイルを復旧する際には、特定のボリュームの名前が表示され、そのボリュームをマウントするように求められることがあります。いずれの要求に対しても、ユーザーはサーバーに接続されているデバイスに、要求されたボリュームをマウントします。オートチェンジャへバックアップを行なっている場合は、要求されたボリュームがオートチェンジャに格納されていれば、そのボリュームが自動的にロードされます。
このマニュアルでは、オートチェンジャという用語を、ジュークボックス、オートローダー、カルーセル、ライブラリ、ニアラインストレージ、データホイールデバイスなどのさまざまな種類の機械的なライブラリに対して使用しています。
Backup は、ネットワークのバックアップと復旧に必要な条件を満たした、高い性能と信頼性を備えた最新のバックアップデバイスを広範囲にサポートしています。サポート対象のデバイスの最新リストは、Legato Web サイト (http://www.legato.com) で入手できる『Legato Compatibility Guide』に収録されています。