Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

デバイスとメディアの管理

この節では、デバイスとメディアの管理に使用する Backup コマンド行のリファレンスを掲載しています。オートチェンジャまたはサイロ内に組み込まれているデバイスに関するコマンドや、スタンドアロンまたはオートチェンジャ内の SCSI デバイスに使用するコマンドもあります。

SCSI デバイスライブラリは、Backup が SCSI デバイスとの通信に使用する一連のインタフェースです。SCSI デバイスの名前は、プラットフォームに依存しない方法で命名します。SCSI デバイスに割り当てられる名前は、基本的には b.t.l を組み合わせたものです。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI 論理ユニット番号 (lun) です。

論理 SCSI バス番号は、特定のプラットフォームのハードウェアバス番号とは関連がありません。この番号は、密度の高い、正の整数のアドレス空間になることがあり、システムのハードウェア設定が同じであれば、システムの再起動を行なってもこの番号に固定されます。ターゲットと lun は、接続されている SCSI 周辺装置とその設定値によって決まります。プラットフォームによっては、SCSI デバイスを動的に追加したり削除したりできるものもありますが、この場合には、キャッシュに書き込まれたデバイス情報をフラッシュさせる必要があります。

通常、デバイスにシステムドライバが組み込まれていない場合は、ユーザーに SCSI デバイスライブラリコマンドを送信するアクセス権が与えられます。デバイスにシステムドライバが組み込まれている場合 (たとえば、テープドライブ) は、コマンドを送信するためにはシステム特権が必要です。

changers

changers プログラムは、システムに接続されている SCSI オートチェンジャを一覧表示します。

changers プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


changers [-dv] [-a b.t.l] 

hpflip

hpflip プログラムでは、HP の光ディスクドライブから「Vendor Unique」モードページを読み込み、デバイスタイプを OPTICAL か DIRECT ACCESS に切り替えます。通常、ほとんどのシステムには、着脱可能なデバイスタイプである DIRECT ACCESS (通常、512 バイト/セクターフォーマットのディスクに限定されている) を処理できるドライバが組み込まれています。このデバイスタイプのシステムでは、ほとんどの場合、デバイスタイプ OPTICAL 用のデバイスドライバは装備していません。hpflip を使用して、HP の光ディスクドライブのレポート方式を制御し、これによって、デバイスタイプ OPTICAL を有効にします。有効にできない場合には、追加のデバイスドライバが必要です。

hpflip プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


hpflip -a b.t.l [-r] 

ielem

ielem プログラムを使用して、INITIALIZE ELEMENT STATUS コマンドを指定の SCSI デバイスに送信します。

ielem プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


ielem -a b.t.l [-r element-address.number-of-elements] 

inquire

Solaris システムの /etc/LGTOuscsi にある inquire プログラムを使用すると、使用可能な SCSI デバイスが一覧表示されます。inquire プログラムは、指定された SCSI デバイス (-a オプションで指定した場合)、あるいはシステムに接続されているすべての SCSI デバイスの INQUIRY データを戻します。

inquire プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


inquire [-c] [-a b.t.l] 

jb_config

jb_config プログラムには、Backup で使用するオートチェンジャリソースを構成するための対話型スクリプトがあります。jb_config プログラムを実行するためには、Backup サーバーまたはストレージノード上で nsrd デーモンが稼働している必要があります。

このスクリプトは、定期的に、ユーザーから応答が入力されるまで一時停止します。中括弧内に表示されているデフォルトの選択肢を受け入れる場合は、Return キーを押します。デフォルト以外の値を入力する場合は、その値を入力してから Return キーを押します。

オートチェンジャを構成したのち、nsrcap コマンドまたは「Registration」ウィンドウを使用して、オートチェンジャソフトウェアモジュールのイネーブラコードを入力します。Backup に使用するオートチェンジャごとに、別々のイネーブラが必要です。

ldunld

ldunld プログラムは、指定したテープデバイスに LOAD コマンドまたは UNLOAD コマンドを送信し、メディアのロードとアンロードを行います。

ldunld プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


ldunld {-u | -l} -a b.t.l 

次の 3 つのコマンドオプションがあります。

libsji

libsji プログラムを使って、標準ジュークボックスインタフェース (Standard Jukebox Interface, SJI) ライブラリを指定します。SJI ライブラリの格納場所は、プラットフォームによって異なります。

SJI ライブラリとは、Backup がジュークボックスとの通信に使用する公共のインタフェースセットです。通常は、このライブラリを使って、Backup によって生成された SJI コマンドを適切な SCSI コマンドに変換します。このインタフェースは、ジュークボックスとの基本的な接続を行うためのものではありません。

SJI ライブラリへのエントリポイントは、次の 3 つがあります。

lrescan

lrescan プログラムは、SCSI ライブラリに、可能な場合はキャッシュに書かれた情報を破棄し、新しいデバイスでもう一度読み取るように命令します。

lreset

lreset プログラムは、SCSI ライブラリに、指定した論理 SCSI バスをリセットするように指示します。このコマンドを実行するには、管理特権を持っている必要があります。このコマンドの形式は次のとおりです。


lreset busnumber 

注意 - 注意 -

lreset コマンドによって SCSI バスがリセットされるため、このコマンドが原因で重要なデータが破損される場合があります。また、このコマンドにより、システムに障害が発生することもあります。この lreset コマンドは、応答のない処理を終了するための最後の手段として使用してください。


lusbinfo

lusbinfo プログラムは、システムに接続されている SCSI バスに関する限定された量の情報を出力する場合に使用します。オプションの -v 引数を使用すると、SCSI バスに接続されているデバイスに関する詳細な情報も出力されます。lusbinfo プログラムに使用する形式は、次のとおりです。


lusbinfo [-v] 

lusdebug

lusdebug プログラムは、Backup SCSI デバイスドライバにデバッグレベルを設定する場合に使用します。デバッグレベルを 0 (ゼロ) にすると、デバッグ機能がオフになります。整数を大きくすればするほど、デバッグ情報のレベルも高くなります。無効なデバッグレベルを入力すると、lusdebug プログラムは、デフォルトのデバッグレベルである 0 に設定されます。lusdebug プログラムに使用できる形式は、次のとおりです。


lusdebug debug-level 

lusmode

lusmode プログラムは、システムに接続されている SCSI デバイスに関する大量の MODE 情報を出力する場合に使用します。

msense

msense プログラムは、指定した SCSI デバイスに MODE SENSE コマンドを送信する場合に使用します。また、msense プログラムは、pmode コマンドへの入力としてインデントされます。

msense プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


msense -a b.t.l. [-p pagecode] 

nsrjb

nsrjb プログラムは、Backup サーバーのオートチェンジャを管理する場合に使用します。nsrmm コマンドではなく nsrjb コマンドを使用して、オートチェンジャ内に組み込まれているボリュームに対してラベル付け、ロード、アンロードの操作を行います。一度にオートチェンジャにアクセスできる nsrjb コマンドは 1 つだけです。

nsrjb プログラムは、オプション -j-f、または volume_name に基づいて、使用するオートチェンジャを判別します。これらの 1 つまたは複数のオプションを使ってもオートチェンジャを一意に識別できないのに、1 つのオートチェンジャを選択しなければならない場合は、nsrjb プログラムは、オートチェンジャを選択するようにユーザーに要求します。別の方法として、環境変数 NSR_JUKEBOX に、nsrjb プログラムのデフォルトとして使用させるオートチェンジャ名を設定することもできます。

nsrjb プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


nsrjb [-C] [-j autochanger-name] [-v]

[-f media-device] [-S slots] [volume-name]
nsrjb -L [-j autochanger-name] [-gnqvM] [-R | -B]

[-Y | -N] [-b pool] [-f media device] [-e expire]

[-c capacity] [-o mode] [-S slots | -T tags]

[volume-name]
nsrjb -l [-j autochanger-name] [-nvqrMR]

[-f media-device] {-S slots | -T tags | volume-name}
nsrjb -u [-j autochanger-name] [-qvM]

[-f media-device] [-S slots -T tags] [volume-name]
nsrjb -I [-j autochanger-name] [-Ev]

[-f media-device] [-S slots | -T tags]
nsrjb -p [-j autochanger-name] [-v]

[-f media-device] [-S slots -T tags]
nsrjb -o mode [-j autochanger-name] [-Y]

{-S slots | media device}
nsrjb -H [-j autochanger-name] [-E] [-v]
nsrjb -h [-j autochanger-name] [-v]
nsrjb -U uses [-j] [-S slots | -T tags]
nsrjb -V [-j autochanger-name] [-v]
nsrjb -d [-j autochanger-name] [-v] [-S slots]

[-P port] [volume-name]
nsrjb -w [-j autochanger-name] [-v] [-S slots]

[-P port] [volume-name]
nsrjb -a [-j autochanger-name] [-v] -T tags
nsrjb -x [-j autochanger-name] [-v] -T tags
nsrjb -F [-j autochanger-name] [-v] -f media-device 

nsrmm

nsrmm プログラムによって、Backup サーバーまたはストレージノードが使用するメディアデバイスとバックアップデバイスを管理するためのコマンド行インタフェースが提供されます。

nsrmm プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


nsrmm [-C] [-v | -q] [-s server] [-f device]
nsrmm -m [-v | -q] [-s server] [-f device] [-r]

[volume-name]
nsrmm -l [-v | -q] [-s server] [-f device] [-myB] [-e expiration] [-c
capacity] [-o mode] [-b pool] [-R | volume-name]
nsrmm {-u | -j} [-v | -q] [-s server] [-y]

[-f device | volume-name]
nsrmm -p [-v | -q] [-s server] [-f device]
nsrmm {-d | -o mode} [-v | -q] [-s server] [-Py] [S ssid[/cloneid] |
-V volume-id | volume-name...] 

pmode

pmode プログラムは、msense プログラムを使って得られたデータ出力を構文解析し、ユーザーが読める書式で出力します。

pmode プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


pmode [-f filename]

relem

relem プログラムは、READ ELEMENT STATUS コマンドを、すべてのチェンジャまたは (-a オプションを使用して) 指定したデバイスに送信する場合に使用します。

relem プログラムに使用する形式とオプションは、次のとおりです。


relem [-a b.t.l] [-fvtb] [-m {0|1|2}] [-r element-address.number-of-elements] 

sjidopen

sjidopen プログラムは、SJI 準拠のオートチェンジャ上で SJIDOOROPEN コマンドのテストを行います。SJIDOOROPEN コマンドは、オートチェンジャへのメインドアの開閉機能をテストする場合に使用します。オートチェンジャがこの機能をサポートしていない場合は、エラーメッセージが戻ります。sjidopen プログラムの適切な使用方法は、次のとおりです。


sjidopen device-name

sjidopen プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、scsidev@0.4.0)。

sjiielm

sjiielm プログラムは、SJI 準拠のジュークボックス上で SJIIELEM コマンドのテストを行います。SJIIELEM コマンドは、オートチェンジャの Initialize Element Status インタフェースをテストする場合に使用します。オートチェンジャが要素状態確認機能をサポートしていない場合は、エラーメッセージが戻ります。sjiielm プログラムの適切な使用方法は、次のとおりです。


sjiielm device-name [{drive | slot | inlt | mt} address number-of-elements]

sjiielm プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、scsidev@0.4.0)。

次に記載する追加オプションは、特定範囲の要素の初期化をサポートするオートチェンジャで使用する場合に使用します。オートチェンジャがこの機能をサポートしている場合は、次の要素タイプの中から 1 つを選択します。

sjiinq

sjiinq プログラムは、SJI 準拠のオートチェンジャで SJIINQ コマンドのテストを行います。SJIINQ コマンドは、オートチェンジャを識別する文字列を戻します。オートチェンジャがこの機能をサポートしていない場合は、エラーメッセージが戻ります。sjiinq プログラムの使用方法は、次のとおりです。


sjiinq device-name

sjiinq プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、 scsidev@0.4.0)。

sjirdp

sjirdp プログラムでは、SJI 準拠のオートチェンジャ上で SJIRDP コマンドのテストを行います。SJIRDP コマンドは、オートチェンジャから SJI の順番を示すデバイス位置を読み込む場合に使用します。sjirdp プログラムの使用方法は、次のとおりです。


sjirdp device-name

sjirdp プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、scsidev@0.4.0)。

通常、SJIRDP コマンドからの出力は、次の例のようになります。


scsidev@0.4.0 has 2 DATA TRANSPORT Elements starting at address 1

scsidev@0.4.0 has 1 MEDIA TRANSPORT Element starting at address 1

scsidev@0.4.0 has 25 STORAGE Elements starting at address 1

scsidev@0.4.0 has 1 IMPORT/EXPORT Element starting at address 1

sjirdtag

sjirdtag プログラムでは、SJI 準拠のオートチェンジャ上で SJIRTAG コマンドのテストを行います。SJIRTAG コマンドは、オートチェンジャから、メディアの有無およびタグデータを読み込む場合に使用します。sjirdtag プログラムの使用方法は、次のとおりです。


sjirdtag device-name

sjirdtag プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、scsidev@0.4.0)。

通常、SJIRTAG コマンドからの出力は、次の例のようになります。


Tag Data for 0.4.0, Element Type DATA TRANSPORT:

Elem[001]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Tag Data for 0.4.0, Element Type STORAGE:

Elem[001]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[002]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[003]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[004]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[005]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=0 med_side=0

Elem[006]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[007]: tag_val=1 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

VolumeTag=<00000098>

Tag Data for 0.4.0, Element Type MEDIA TRANSPORT:

Elem[001]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=0 med_side=0

sjirelem

sjirelem プログラムでは、SJI 準拠のオートチェンジャ上で SJIRELEM コマンドのテストを行います。SJIRELEM コマンドは、オートチェンジャから、メディアの有無と元のデータを読み込む場合に使用します。sjirelem プログラムの使用方法は、次のとおりです。


sjirelem device-name

sjirelem プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、scsidev@0.4.0)。

通常、SJIRELEM コマンドからの出力は、次の例のようになります。


Element Data for 0.4.0, Element Type DATA TRANSPORT:

Elem[001]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Origin: type STORAGE, address 5

Element Data for 0.4.0, Element Type STORAGE:

Elem[001]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[002]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[003]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[004]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[005]: pres_val=1 med_pres=0 med_side=0

Elem[006]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Elem[007]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0

Element Data for 0.4.0, Element Type MEDIA TRANSPORT:

Elem[001]: pres_val=1 med_pres=0 med_side=0

sjirjc

sjirjc プログラムでは、SJI 準拠のオートチェンジャ上で SJIRJC コマンドのテストを行います。SJIRJC コマンドは、オートチェンジャに関する内部構成情報とオプションを読み込み、それを出力する場合に使用します。sjirjc プログラムの使用方法は、次のとおりです。


sjirjc device-name

sjirjc プログラムで使用する device-name オプションには、システムによって駆動される SJI 準拠のオートチェンジャで使用される任意のデバイス名を、通常は b.t.l の形式で指定します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です (たとえば、scsidev@0.4.0)。

通常、SJIRJC コマンドからの出力は、次の例のようになります。


Device: scsidev@0.4.0

Number of Drives: 1

Number Drive Pairs: 1

Number of Import/Export Elements: 0

Number of Import/Export Pairs: 1

Number of Slots: 7

Number of Slot Pairs: 1

Number of Transport Elements: 1

Number of Transport Pairs: 1

Initialize Element Status Supported

Auto Eject Supported

tur

tur プログラムでは、TEST UNIT READY コマンドを、システムに接続されているすべての SCSI デバイス、あるいはオプションの -a b.t.l 引数が指定されている場合は、特定の順番に並べられた SCSI アドレスにあるデバイスに送信します。ここで、b は論理 SCSI バス、t は SCSI ターゲット、l はそのターゲット上の SCSI lun です。tur プログラムに使用できる形式は、次のとおりです。


tur [-a b.t.l]