「NSR group」リソースを使用して、Backup クライアントのグループがデータの保存を開始する時刻と、スケジュールされたバックアップを毎日自動的に開始するかどうかを制御します。Backup サーバー「 NSR group」リソースの編集には、「nsradmin 」または 「nwadmin」を使用します。
「NSR group」リソースには以下の属性があります。
「name 属性」 - リソースによって定義されるグループの名前を指定します。この 「name」は「NSR client」リソースと「NSRpool」リソースで選択項目として表示されます。
「autostart」属性 - グループを毎日自動的に保存するかどうかを決定します。「autostart」を使って次の操作を開始できます。
「Enabled」操作で、「start time」属性に指定されている時刻に、グループのメンバーのデータの保存を開始します。
「Disabled」操作で、グループのメンバーに対して指定されている自動保存プロセスを無効にします。
「Start now」操作で、グループのメンバーのデータをただちに保存します。
「autorestart」属性 - 保存操作が完了しなかった場合に、グループに対して自動的に再度、保存操作を開始するかどうかを制御します。
「stop now」属性 - グループの保存プロセスをただちに中止します。
「start time」属性 - グループの保存プロセスを開始する時刻を指定します。
「last start」属性 - グループが最後に保存プロセスを開始した時刻です。
「interval」属性 - グループが自動保存操作を実行する頻度を指定します。
「force incremental」属性 - 「interval」属性が 24 時間未満である場合に、強制的にセーブグループの差分バックアップを行います。
「client retires」属性 - 保存に失敗したクライアントに対する再試行の回数を示します。この回数に達すると、savegrp は保存操作の失敗を通知します。クライアントのセーブセットの再試行は、savegrp コマンドが新しいセーブセットを開始できない場合に行われます。
「clones」属性 - グループの保存の際に、バックアップされる個々のセーブセットについて自動的にクローンを作成します。
「clone pool」属性 - セーブセットのクローンの送信先のプールを指定します。
「options」属性 - グループの保存に使われるオプションを指定します。
「level」属性 - Backup によって自動的に開始されるときに使用されるセーブグループのレベルを示します。この「level」が指定されていない場合は、各クライアントファイルシステムの「NSR Schedule」リソースによってレベルが決まります。
「printer」属性 - ブートストラップセーブセット情報の印刷に使用するプリンタを指定します。
「schedule」属性 - 実行される保存操作のレベルを指定します。
「shedule time」属性 - 保存操作が実行される時刻を指定します。
「inactivity timeout」属性 - savegrp コマンドがサーバーからの処理を待機する時間を指定します。この時間が経過すると、savegrp コマンドの子孫がハングしたと見なされます。
「work list」属性 - まだ完了していない保存操作を示します。このワークリストには、クライアント名、保存のレベル、および保存のパスが示されます。
「completion」属性 - 完了した各セーブセットの状態を示します。
「status」属性 - 「NSR group」の現在の状態を示します。
「idle」 - グループがアクティブでないことを示します。
「running」 - バックアップが実行中であることを示します。
「cloning」 - バックアップは完了しており、クローンの作成中であることを示します。
次に「NSR group」リソースの例を示します。
type: NSR group; name: Default; autostart: Enabled; start time: "3:33"; options: Restartable; printer: lp2; inactivity timeout: 30; work list: mars, incr, /g, mars, incr, index, completion: mars, /, succeeded, "mars: / level=incr, 31 KB 00:01:01 72 files |