「NSR jukebox」リソースには、Backup が「NSR Jukebox」という単一のリソースタイプで認識している各オートチェンジャの物理的特性が記述されます。Backup サーバーの「NSR jukebox」リソースの編集には、「nsradmin 」または 「nwadmin」を使用します。
「NSR jukebox」リソースには以下の属性があります。
「name」属性 - ジュークボックスの名前を指定します。
「model」属性 - ジュークボックスのモデルを指定します。
「physical slots」属性 - ジュークボックス内の最初と最後の物理スロット番号を指定します。最初のスロット番号は最後のスロット番号と同じか小さい番号を指定し、両者は 2 つの別々の属性値として指定します。サイロテープライブラリの場合は、この属性は Backup サーバーに割り当てられているボリュームの数と等しくなります。
「control port」属性 - ジュークボックスの機械的な機構のための制御ポートのパスを指定します。制御コマンドは、制御ポートからジュークボックスに送信されます。サイロテープライブラリの場合は、この属性にはサイロテープライブラリサーバーのホスト名とタイプを指定します。
「devices」属性 - ジュークボックス内に置かれている各デバイスのデバイスパス名を表します。エントリは、ジュークボックス内に物理的にインストールされた順に並べられます。
「number devices」属性 - ジュークボックス内に構成されているデバイスの数を表します。
「write enabled」属性 - マウントされているボリュームへの書き込みが可能かどうかを示します。
「bar code reader」属性 - ジュークボックスがバーコードラベルリーダーを備えている場合に、Backup がメディアのバーコードラベルを使用するかどうかを示します。
「match bar code labels」属性 - Backup が、メディアボリュームにラベルを付けるときに、ラベルテンプレートの代わりにバーコードラベルを使用するかどうかを示します。
「volume expiration」属性 - 現在ラベル付けが行われているボリュームの有効期限、あるいはジュークボックス内のボリュームが外部のメディア管理サービスとの通信を終える時点を指定します。
「available slots」属性 - Backup 要求による書き込みが可能なボリュームを格納しているスロットを指定します。単一のスロット番号で指定するか、2 つのスロット番号をダッシュで区切ったスロット範囲によって指定できます。最初の番号は 2 番目の番号と同じか小さい番号にします。特定のボリュームまたはスロットをマウントする要求への対応には、その物理スロット内のすべてのボリュームが使用できます。
「enabler code」属性 - ジュークボックスリソースに対応する「NSR license」リソースのイネーブラコードを表します。
「operation」属性 - 現在選択されているジュークボックス操作を表します。
「operation message」属性 - ジュークボックス操作が失敗したときに、エラーメッセージを表示します。
「operation device」属性 - デバイス名を現在実行中の操作に渡します。
「operation slots」属性 - スロットを現在実行中の操作に渡します。
「operation options」属性 - ボリュームのモードを現在実行中の操作に渡します。
「operation barcodes」属性 - ボリュームタグまたはバーコードを現在実行中の操作に渡します。
「operation response」属性 - 操作の実行中に行われる質問に対するデフォルトの応答を表します。
「operation report mode」属性 - 操作の実行の際に生成される出力の量を表します。
「operation label state」属性 - ラベル付けされたボリュームに対して行われる操作を指定します。再利用、またはラベルの取り消しのどちらかです。
「operation volume capacity」属性 - ボリュームの容量を指定します。
「operation volume type」属性 - ボリュームの割り当ての際の対象となるボリュームのタイプを指定します。
「operation ineligible」属性 - 現在実行中の操作の対象とならないボリュームを指定します。
「operation task」属性 - 現在実行中の操作とともに実行される二次的なタスクまたは操作を指定します。
「operation result」属性 - 複数の操作についてのエラーメッセージを報告します。この属性は、ジュークボックスに対して実行され、失敗した 32 個の同時操作のエラーメッセージを保持しています。
「operation instance」属性 - 操作に関連付けられているインスタンス番号を指定します。
「operation next instance」属性 - 次の同時操作に関連付けられているインスタンス番号を指定します。
「operation instances」属性 - 現在実行中の同時操作のそれぞれについてのインスタンス番号を指定します。
「operation hostname」属性 - 操作を実行するシステムの名前を表します。この属性は、ホストマシンが「operation device」などの他の属性から推論できるような場合に、複数のホストに接続されるデバイスをサポートしているジュークボックスに使用されます。
「operation template」属性 - ラベル操作で使用するテンプレートを指定します。
「operation volume pool」属性 - ラベル操作でのデフォルトのボリュームプールを指定します。
「operation source pool」属性 - 再利用のためにボリュームの選択が行われるプールを指定します。
「operation uses left」属性 - クリーニングカートリッジを使用できる回数を示します。
「volumes」属性 - 常駐しているボリュームの名前を、スロット番号に対応する順序で指定します。
「volume ids」属性 - 常駐しているボリュームのボリューム識別子 (volid) を指定します。
「volume cartridge ids」属性 - ボリュームが置かれている各カートリッジの識別子を追跡しています。
「loaded volumes」属性 - 現在ジュークボックスデバイスにロードされているボリュームの名前が入ります。
「loaded bar codes」属性 - ロードされているボリュームのバーコードを表します。
「loaded slots」属性 - ロードされているボリュームのスロット番号を表します。
「event tag」属性 - nsrd サービスに送られる最後の通知イベントのタグを指定します。
「event message」属性 - nsrd サービスに送られる最後の通知イベントのテキストを指定します。
「messages」属性 - nsrjb によって完了した前回の操作からのログメッセージを指定します。
「minimum space」属性 - 使用可能なスロットに格納されているボリューム上の残り領域の下限値を指定します。
「jukebox options」属性 - このジュークボックスのオプションを指定します。
「auto clean」属性 - 各デバイスのオートクリーニング機能の有効/無効を指定します。
「cleaning slots」属性 - クリーニングカートリッジのために予約されている、ジュークボックス内のスロットの範囲を表します。2 つのスロット番号を指定し、最初の番号は後の番号と同じか小さい値にします。「auto clean」属性が「yes」に設定されている場合には、この属性に指定されているスロットの範囲には、クリーニングカートリッジと、「available slots」属性で指定されているスロット範囲の両方が含まれているものと見なされます。
「default cleanings」属性 - nsrjb によってジュークボックスのインベントリを作成する際に、新しいクリーニングカートリッジに割り当てられる使用回数を指定します。
「auto media management」属性 - ジュークボックスの自動メディア管理機能が有効になっているかどうかを示します。この値が「yes」に設定されていると、ジュークボックス内のラベルを持たないボリュームは自動的にラベル付けされることがあります。
「STL device names」属性 - サイロテープライブラリの「devices」属性で識別されるデバイスのサイロデバイス名を指定します。
「STL interface lib」属性 - 動的にリンクされるサイロテープインタフェースライブラリのパス名を示します。
「STL device sharing」属性 - デバイス共有がどのように処理されるかを指定します。デバイス共有は、接続されているホスト間で、サイロテープライブラリ内のデバイスの切り替えを負荷に応じて自動的に行う機能です。この属性が perm-max として指定されている場合、perm と max は perm < max の条件を満たす数値で、perm は永久的に予約できるデバイスの数を表します。
「STL barcodes」属性 - サイロテープライブラリ内に置かれている、Backup が使用できるボリュームのバーコードを示します。
「STL device reservation」属性 - サイロテープライブラリ内の共有デバイスの予約状況を指定します。
「application name」属性 - サーバーが、ジュークボックス上のリソースにアクセスするための要求をサブミットするときに、自分自身を OpenVault に対して識別させるために使用する名前を指定します。
「application key」属性 - ジュークボックスのリソースにアクセスするための要求をサブミットするときに、Backup サーバーが、自分自身を OpenVault に対して識別させるために使用するキーを指定します。
「jukebox lock」属性 - 複数の同時操作をサポートしているジュークボックス内のリソースへのアクセスを同期化します。この属性を使って、ジュークボックス全体をロックおよびロック解除することができます。
「device locks」属性 - 複数の同時操作をサポートしているジュークボックス内のデバイスリソースへのアクセスを同期化します。この属性の最初の 2 つの数値はロックされるデバイスの範囲を示し、3 番目の数値はロック操作に割り当てられるインスタンス番号です。
「volume/slot locks」属性 - ジュークボックス内のボリュームおよびスロットのリソースへのアクセスを同期化します。この属性の最初の 2 つの数値はロックされるボリューム/スロットの範囲を示し、3 番目の数値はロックを保持する操作に割り当てられるインスタンス番号です。
次に、Huntington という名前の「NSR jukebox」リソースの例を示します。
type: NSR jukebox; name: Huntington; model: EXB-210; physical slots: 1-11; control port: scsidev@0.6.0; devices: c:¥dev¥rmt¥0mbn, c:¥dev¥rmt¥1mbn; number device: 2; write enabled: Yes; bar code reader: Yes; match bar code labels: Yes; volume expiration: ; available slots: 2-11; enabler code: 012345-6789ab-cdef00; operation: Load; operation device: h:¥dev¥rmt¥0mbn; operation slots: 1-10; operation options: manual; operation barcodes: A01B, A0/3-5/B; operation response: Yes; operation report mode: verbose; operation label state: recycle; operation volume capacity: 10G; operation volume type: 8mm, dlt; operation ineligible: ; operation task: mount after label; operation instance: 3; operation next instance: 2; operation hostname: host1; operation template: default; operation volume pool: NonFull; operation source pool: Default; volumes: venus.001, venus.002, venus.003; volume ids: 24198, 24199, 24200; STL device sharing: 2-4; STL device reservation: ; STL interface lib: h:¥usr¥lib¥libstl.sol; event tag: 6319962287;event message: could not unload device h:¥dev¥rmt¥1mbn; messages: "09/12/97 11:50:56 CREATED"; minimum space: 7g; jukebox options: two_sided; auto clean: Yes; cleaning slots: 1; default cleanings: 12; auto media management: Yes; reset class: initialize unload; jukebox lock: 10; device locks: 1-1-10; volume/slot locks: 1-5-10; |