Backup サーバーがクライアントに接続できない場合、「Groups」リソースの「Client Retries」属性で、サーバーがクライアントへの接続を試みる回数を指定します。この回数だけ再試行を行なった後は、接続は失敗したと見なされます。(少なくとも) すべてのクライアントに交信してから、最初の再試行が行われます。「Groups」リソースの「Inactivity Timeout」属性は、クライアント上でバックアップが確実に行われるまでの Backup サーバーの待機時間を分単位で指定します。サーバーがバックアップ実行情報を受け取らないまま、この属性で指定されている時間が経過すると、サーバーはそのセーブセットのバックアップ操作を放棄します。
放棄されたセーブセットのバックアップが終了していても、savegrp が自動的に作成するレポートには、バックアップが完了したとは報告されません。たとえば、クライアントがネットワークファイルシステム (Network Filesystem, NFS) 接続経由でバックアップ中に NFS サーバーがクラッシュしてリブートした場合、Backup のバックアップ処理はハングアップし、タイムアウトとなります。Backup サーバーはこのセーブセットを「放棄された」としてマークしますが、バックアップ操作は NFS サーバーが再起動した時点で続行され、完了します。
「Default」グループの事前構成済みの属性値については、「「Groups」リソース」で説明しています。「Default」グループの属性はいずれも変更できますが、このグループそのものは削除できません。ただし、グループは必要に応じていくつでも作成または削除できます。