Backup 管理プログラムの「Group Control」ウィンドウを使うと、バックアップ中に、スケジュールされたグループを監視できます。「Group Control」機能、セーブグループ完了メッセージ、ブートストラップの出力、およびシステムコンソールログなどの機能によって、スケジュールされたバックアップの成否と、データの復旧に必要な情報が得られます。
「Group Control」機能は状態情報を提供するもので、、スケジュールされたバックアップグループのプレビュー、停止、および開始のためのコントロールが用意されています。
最も新しく開始されたバックアップグループに関しては、次のいずれかの状態情報が表示されます。
「Running」
「Never Run」
「Finished」
「Not Finished」(バックアップが完了せずに終了したことを示す)
「Preview Run」(バックアップ構成のテストが行われていることを示す)
Backup 管理プログラムの「Group Control Details」機能を使うと、完了したグループバックアップに関する詳しい情報を表示できます。この機能を使って、どのクライアントセーブセットがバックアップに成功し、どのセーブセットが失敗したのかを知ることができます。
「Group Control Details」 ウィンドウは、バックアッププロセスにおけるクライアントセーブセットの状態を、次の 3 つのメッセージフィールドのいずれかに表示します。
「Pending Save Sets」 - まだバックアップされていないクライアントセーブセットを表示
「Completed Save Sets」 - Backup がバックアップに成功したクライアントセーブセットを表示
「Failed Save Sets」 - Backup がバックアップできなかったクライアントセーブセットを表示 (一般にはマシンまたはネットワークのクラッシュのため)
「Group Control Preview」機能を使うと、特定のグループのバックアップのシミュレーションを行えます。この機能により、Backup がグループバックアップを実行する前に、どのような問題が起こりうるかを知ることができます。Backup 管理プログラムでバックアップグループのプレビューを行うには、「Group Control」ウィンドウを表示し、「Preview」ボタンをクリックします。バックアップグループをコマンド行からプレビューするには、Backup サーバーでスーパーユーザーになり、シェルプロンプトで savegrp -p group-name コマンドを入力します。
Backup は、完了したグループバックアップに関する過去の情報ではなく、次のスケジュールされたバックアップの際にグループのバックアップがどのように実行されるかという情報を表示します。
スケジュールされたバックアップグループを必要に応じて手動で開始すると、Backup は次のスケジュールされたバックアップのレベル (フル、レベル [1〜9]、差分など) でバックアップを実行します。
グループバックアップをただちに開始するには、次の 2 つの方法があります。
Backup 管理プログラムで、「Group Control」ウィンドウの「Start Now」ボタンをクリックします。
コマンド行を使って、Backup サーバーでスーパーユーザーになり、シェルプロンプトで savegrp group-name コマンドを入力します。
「Start Now」コントロールを使用すると、Backup は「Groups」リソースでスケジュールされている開始時刻を無効にし、グループ内のクライアントのバックアップをただちに開始します。
「Group Control」ウィンドウで「Stop」をクリックすると、Backup は現在行われているセーブセットのバックアップを完了し、残りのセーブセットのスケジュールされたバックアップを停止し、「Group Control」 ウィンドウの「Status」フィールドに「Not Finished」と表示します。
「Group Control」ウィンドウで「Restart」をクリックすると、Backup はそのグループのスケジュールされたバックアップを再開し、「Status」フィールドに「Running」と表示します。